ランナー の商品レビュー
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三時間ぶっ通しで読み切った。「走る」という何も生み出さず無駄のない行為がとても清い。ランナーの見る景色は、絶対に私の手が届くことのない世界であり、杏子や千賀子に共感する。碧李くんはただ走る。部活や試合の場面は多くない。ただ走ることが描写されている。美しい空と延びる白い線。震えた。 もう一つのテーマは親子愛だろう。三組の母娘が描かれている。「愛の反対は無関心だ」と言ったのはマザーテレサだったか。愛は常に束縛と表裏一体だ。 文章量や登場人物が少ないのがすっきりしていていい。久遠くんと碧李くんの友情が素敵。書こうと思えばもっと書けたのだろうが、引き際の絶妙さに唸る。
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久しぶりのあさのあつこ作品。バッテリーのような話かなと思っていたら、主人公がやっと自分のために走り出せたところで終わってしまった。相変わらず心理描写の上手さで読ませるのだけど、ここで終わりはないんじゃない、という感じ。ま、バッテリーもそんな感じだけれど。多分バッテリーの続編ラスト...
久しぶりのあさのあつこ作品。バッテリーのような話かなと思っていたら、主人公がやっと自分のために走り出せたところで終わってしまった。相変わらず心理描写の上手さで読ませるのだけど、ここで終わりはないんじゃない、という感じ。ま、バッテリーもそんな感じだけれど。多分バッテリーの続編ラストイニングは、作者にとっては蛇足なのかもしれない。主人公の決意や意識が固まれば、もうそれで歩き出せるのだから。問題山積みでも、何も解決していなくても。でもなあ、読者に委ねられたその後が、やはり気になるし、主人公の置かれた状況そんな決意だけでなんとかなるほど甘くはない。久遠くんもマネージャーの杏子ちゃんの状況もかなり重いよ。これもほりっぱなしなのはなあ。でも、この脇の二人いい味出してる。特に久遠くん、こんな友だちいたらいいなあ。箕月先生もよかった。できることなら、杏子の思いが届きますように、とそうなったら別のお話になってしまうなあ。でもまあ、とにかく続編読みます。実はバッテリー本編より、ラストイニングの方が好きなんだなあ。
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『ラヴァーズ・キス』の次に読んだのは偶然だったが、「冷たい手」とか親子の関係とか陸上とか、繋がっている感じがした。 主人公のひりひりする感じ、うまく書かれているなあ。
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陸上の話かと思ったら陸上部に所属していた高校生の複雑な家庭事情の話だった件。 いろいろと考えるところのある話だなと思ったけど、 全体的に説明不足というかニュアンスで察して!が多いような気がした。
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胸が苦しく、切なくなるようなお話だった。 前藤先輩も久遠も碧李も、まだなに一つ解決しなかったけど、このあとすてきな未来が待ってるんだと思う。というかそうなってくれるように願う。 碧李が走ってる時の表現を読むと走りたくなる。 でもなんとなく「バッテリー」の豪と巧に似てた。
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苦しい。登場人物、全員苦しい。 どうか、みんな、その思いが救われますように… 2013/11/19読了
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うーん、心が痛い話は苦手です。 特に『この大地を踏みしめて』の杏樹とか・・・うあああこの子悪くない! でも、千賀子の気持ちも想像できるし。。。 頑張って、頑張って「きっと1人でも大丈夫」と過信して、誰かにそう言われたら「そんなんじゃない!」って否定したいのを抑えて押さえて...
うーん、心が痛い話は苦手です。 特に『この大地を踏みしめて』の杏樹とか・・・うあああこの子悪くない! でも、千賀子の気持ちも想像できるし。。。 頑張って、頑張って「きっと1人でも大丈夫」と過信して、誰かにそう言われたら「そんなんじゃない!」って否定したいのを抑えて押さえて爆発。 碧李の成長は上手いなあと思う。 大好きと言うか、もう生活の一部?自分が生きるうえで当たり前と思っていたことが急にできなくなったら。精神的な圧迫で「怖い」と逃げてしまったら。 それは否応にも大人にしてしまうんだろうな。 そんななり方はしたくないし、させたくありませんが。 好きだったのは監督と杏子の関係かな。 高校生って、大人が思うよりは「大人」で、自分が思うよりは「子ども」だと思う。 その微妙な関係がたまらない。
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三浦しをん「本屋さんで待ち合わせ」より。続編があると分かっているからまだしも、この終わり方はないでしょ、と思う。児童虐待がテーマというか。身体的な虐待だけでなく、過干渉や過剰にトップを求めるというマルトリートメントもきちんと入っているところがよい。最後、杏樹がママの元に戻るということになったけど、虐待はそんなに甘いものではないぞ、と思っちゃう。そもそも引っ越すとなれば学校を変える手はずはしていなかったのか。何も話せなくなったなんて、入学早々学校は休んでいたのか。先生は虐待を疑わないのか。あざがあるのを分かっていながら、通報しない小児科医がいるのか。しかし、切ない話だ。走れる人はいいなーと思わせられる書き方だ。走れない人はどうやってこの苦しみを超えていくのか。
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重い。 けどまたそこがイイ気がします。 読むと色々考えてしまう作品です(笑 結構大人向けに思えました。
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主人公が母親と妹の板挟み。 以前読んだこの著者の本と同じように、登場人物の描写が重くて、青春ってこんなに辛かったっけ?と思ってしまう。 読み進めるのがキツくなり、途中で断念。
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