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レインレイン・ボウ の商品レビュー

3.9

111件のお客様レビュー

  1. 5つ

    29

  2. 4つ

    39

  3. 3つ

    33

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2021/09/11

 恐らく私が初めて読んだ日常系ミステリの本。記憶ではもっとほっこりした雰囲気だったが、再読してみると案外保育士の話が不穏な雰囲気だった。なぜ安寿ちゃんが戻ってきたのかも謎のままで少々消化不良。  昔は個人的に評価が高くない本だったのが、今回の再読で少し評価が上がった。ただ好きな話...

 恐らく私が初めて読んだ日常系ミステリの本。記憶ではもっとほっこりした雰囲気だったが、再読してみると案外保育士の話が不穏な雰囲気だった。なぜ安寿ちゃんが戻ってきたのかも謎のままで少々消化不良。  昔は個人的に評価が高くない本だったのが、今回の再読で少し評価が上がった。ただ好きな話は昔と変わらず「雨上がりの藍の色」。プラス「紫の雲路」もなぜか心に残った。著者の他の本も読みたくなった。  固定電話で連絡を取り合うところが時代を感じさせて良かった。会社に私用の電話がかかってくるって、今では考えられないのに。

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2020/12/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

加納さんらしい1冊。高校時代のソフトボールチームのメンバーの死をきっかけに、それぞれの今のストーリーが展開される連作短編集。まさに日常の謎あふれる1冊。 全体に、優しい雰囲気の作品。 1人だけ葬儀に姿を現さなかったメンバーはどこへ行ったのか?最後に明かされる真実。友人を大切に思うあまりの悲劇…というべきなのかな。終わり方は納得いかない気もするけど、へたに慰めあって終わるのもイヤだし、これが正解かな?

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2020/04/17

最初は?と思ったけど、1作読み終わることに話がつながっていき、最後には見事に一つのストーリーに。加納さんの作品は心が温かくなる

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2019/08/09

高校時代の元チームメイトたちと再会し、それぞれの人生を追いながら、女性の生き方を後押しするような小説。 七人の敵…は読んだことがないが、出てくる中では陽子がいちばん好きだった。少しくらい意地悪な方が、的を得ているときもある、というのが。読んでみてもいいな、と思う。 自分の周り...

高校時代の元チームメイトたちと再会し、それぞれの人生を追いながら、女性の生き方を後押しするような小説。 七人の敵…は読んだことがないが、出てくる中では陽子がいちばん好きだった。少しくらい意地悪な方が、的を得ているときもある、というのが。読んでみてもいいな、と思う。 自分の周りの女性たちは(自分がそうだからかもしれないが)、あまり群れる人がいないから、群れることに対して今もこんなことがあるのか、というか、ちょっと感覚のズレのようなものを感じ、自分より少し上の世代の方がぴったりくるのかもしれない、とも思った。 この人の筆の筋というのは、そういう 群れ に対する強さというか、反感のようなものがあるような気がして、時代が進むにつれて、それ自体は薄れていっているのではないかな、薄れていっていて欲しいなと思う。

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2019/03/21

面白い人間ドラマでした。 それも男女の暗い話ではなく、高校のソフト部の卒業後の仕事を通じて成長した後、ひょんなことからまた出会う話。 少しミステリーな要素も入ってるが、特に必要かはわからない。 高校のクラブの連中が、今何をしてるかと考えながら楽しく読めました。

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2018/07/15

Tぬオススメ本。 高校時代のソフトボール部のメンバーが大人になってから1人が亡くなった葬儀で集まる話から始まる。 Tぬの好きな連作短編集。 なんといっても1話目からちょっとだけうわっえぐっと思ってしまった。高校時代にやってしまった内容が。 けどまあ、それでも最終的には気にするこ...

Tぬオススメ本。 高校時代のソフトボール部のメンバーが大人になってから1人が亡くなった葬儀で集まる話から始まる。 Tぬの好きな連作短編集。 なんといっても1話目からちょっとだけうわっえぐっと思ってしまった。高校時代にやってしまった内容が。 けどまあ、それでも最終的には気にすることはないとも思うし。 どの話もそれぞれがちゃんと頑張っている様子が読んでいて伝わるので気持ちは良い。 ただこれに☆4つつけてしまうと、他の好きな本たちがなぁと思ってしまったので3つに留めました。

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2017/11/28

ソフトボール部のみんながうまく紹介されていて読みやすかったしわかりやすかった。自分の高校時代の部員に会いたくなった!

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2017/09/19

高校時代にソフトボール部のチームメイトだったチーズ(あだ名)の死によって、同級生や、後輩たちの身に起きる様々な些細な出来事を綴った物語。 多少ミステリっぽい感じもある。 それぞれ主人公の違う短編小説のようで、全てが繋がっている7つのお話。 タイトルは、7つのお話だからレイン・ボウ...

高校時代にソフトボール部のチームメイトだったチーズ(あだ名)の死によって、同級生や、後輩たちの身に起きる様々な些細な出来事を綴った物語。 多少ミステリっぽい感じもある。 それぞれ主人公の違う短編小説のようで、全てが繋がっている7つのお話。 タイトルは、7つのお話だからレイン・ボウでもあり、各主人公のように、人には色々な側面がある、という意味のレイン・ボウでもあるようです。

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2017/01/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

http://mimi9sayaka.blog14.fc2.com/blog-entry-582.html より転記 高校時代のソフトボールのチームメイトの葬式をきっかけに、 再会した25歳位の女性7人(+亡くなった人)+1人 のお話。 途中、小原陽子さんがでてきて、しかもソフトボール部!! 昨日読んだ「七人の敵がいる」の主役の陽子さんだ 同じ人でした。しかも読む順が逆。 でもこの話の構成としては、各章別々に7人の視点で かかれていつつ、繋がりのあるストーリー、 そして全体でひとつの謎を解く、という 「ななつのこ」のようですね。 さすがです。 あとがきを見たら、これより前に「月曜日の水玉模様」というのがあって それに、陶子さんがでてくるらしいのです。 なんと昨日「七人の敵がいる」の後ろの本の紹介のところをみて 図書館に予約しておりました。(*^^)v

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2016/11/20

加納朋子節、惜しみなく全開です。 人が一人亡くなるという重みを、ここまで真摯に書いてくれるミステリ作家さんは、そうそういないんじゃないかと思います。同じ感想を「ガラスの麒麟」を読んだ時にも抱いたのですが、死を起点に紡がれる連作集という構造は一緒でも、物語のテンションが「ガラス~...

加納朋子節、惜しみなく全開です。 人が一人亡くなるという重みを、ここまで真摯に書いてくれるミステリ作家さんは、そうそういないんじゃないかと思います。同じ感想を「ガラスの麒麟」を読んだ時にも抱いたのですが、死を起点に紡がれる連作集という構造は一緒でも、物語のテンションが「ガラス~」とは真逆であるのが面白いですね。 よしっ、と読む人をちょっと元気にさせてくれる1冊です。設定上、「月曜日の水玉模様」を先に読むことをオススメします(「土曜日の嫁菜寿司」の後、どうなっちゃったんでしょうね)。 それにしても、ラストはいかにも加納さんらしく鮮やかです。

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