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源氏物語の時代 の商品レビュー

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39件のお客様レビュー

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2024/10/20

大河ドラマ「光る君」のおかげで、何度目かの再読。ボロボロになってしまい、二代目である。 山本淳子の解釈をかなり多く取り入れて大河ドラマが作られていることがわかる。 ドラマがよい復習となる。 一条天皇と定子との近代的な恋愛に始まり、最後は彰子の「覚醒」で終わる一条天皇を中心とする...

大河ドラマ「光る君」のおかげで、何度目かの再読。ボロボロになってしまい、二代目である。 山本淳子の解釈をかなり多く取り入れて大河ドラマが作られていることがわかる。 ドラマがよい復習となる。 一条天皇と定子との近代的な恋愛に始まり、最後は彰子の「覚醒」で終わる一条天皇を中心とするこの時代を描いたものとして、これ以上のものに未だ出会っていない。 多くの資料で多角的に論じているが、学術的になりすぎず、読者を選ばないという点でも本当に素晴らしい本。

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2024/09/17

(本作と『道長ものがたり 「我が世の望月」何だったのか」を合わせての感想。) 「源氏物語」や「枕草子」を生んだ一条朝とはどんな時代だったのか。「源氏物語」の生まれた背景や彰子サロンと定子サロンの違いと特徴。〈幸い〉の天運と呼ばれた道長の生涯などが「ものがたり」として描かれる。(大...

(本作と『道長ものがたり 「我が世の望月」何だったのか」を合わせての感想。) 「源氏物語」や「枕草子」を生んだ一条朝とはどんな時代だったのか。「源氏物語」の生まれた背景や彰子サロンと定子サロンの違いと特徴。〈幸い〉の天運と呼ばれた道長の生涯などが「ものがたり」として描かれる。(大河ドラマにハマってしまったので 笑)

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2024/06/30

いやはやいやはや〜!光る君へにはまっているので、大変におもしろかった。まだまだドラマが続くとは…それが史実だなんて…。平安時代や平安貴族へ更なる興味を持ちました。

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2024/06/28

多くの時代史料や当時の物語(からの学説)を整理しながら繋ぎ合わせて読みやすいストーリーとして紹介されています。 複雑な人間関係と、各史料が伝える思惑や情感なども解釈されていて、とても面白かったです! 『栄花物語』の作者は『源氏物語』のリアルタイムの読者であろうこと、その世界観が...

多くの時代史料や当時の物語(からの学説)を整理しながら繋ぎ合わせて読みやすいストーリーとして紹介されています。 複雑な人間関係と、各史料が伝える思惑や情感なども解釈されていて、とても面白かったです! 『栄花物語』の作者は『源氏物語』のリアルタイムの読者であろうこと、その世界観が溶け込み、改めて一条と定子の物語となっていること、、というような物語同士の繋がりにもわくわくしました。 気になっていた彰子の後年のことも知ることができてよかったです。 清少納言視点の物語『はなとゆめ』を読み、その著者冲方丁さんと本書の山本淳子さんの対談を読み、そこから興味をもってこちらを読みました。 関連本を数珠繋ぎに読んでいくと楽しいですね。 大河ドラマの時代をたっぷり体感しています。

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2024/06/18

本当に面白かった!! 「光る君へ」を見ている人全員に進めたい ドラマを見ていたら登場人物の関係はなんとなく頭に入っているだろうから難なく読み進められるし、読んだところから解像度が上がっていく これを勧めてくださった先生に感謝

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2024/06/10

一条天皇、紫式部、清少納言、道長、この時代の理解がとても深まる。 大河ドラマ真っ最中だけど、まさにその裏話とか、スピンオフとか。そんな感じ。 一条天皇崩御の際。一条天皇の思い、彰子の思い、道長、行成、そして、定子の思い、あの一幕で泣けた。

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2024/05/11

一条天皇の治世に生まれるべくして生まれた「源氏物語」と「枕草子」。その裏にあった政争と悲劇。歴史書とも小説とも違うものがたりは、天皇と后の愛と苦しみがダイレクトに感じられ、読んでいて苦しいほどでした。

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2024/04/28

烏兎の庭 第七部 4.30.24 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto07/diary/d2404.html#0430

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2024/03/03

『光る君へ』放映中ということで、何にも知らなかったこの時代の本をぼちぼち読んでいるが、山本先生のこの本は非常に面白かった。『光る君へ』の時代考証を担当している倉本一宏先生の本は「古記録」をもとにした「史実」中心の、しかし素人にもわかりやすく書かれた王道の啓蒙本なのだが、山本先生の...

『光る君へ』放映中ということで、何にも知らなかったこの時代の本をぼちぼち読んでいるが、山本先生のこの本は非常に面白かった。『光る君へ』の時代考証を担当している倉本一宏先生の本は「古記録」をもとにした「史実」中心の、しかし素人にもわかりやすく書かれた王道の啓蒙本なのだが、山本先生のこの本は国文学を専攻されているということもあり、そうした歴史学的な資料に基づきながらも、一条天皇、中宮定子、清少納言、彰子、紫式部ら「登場人物」たちの内面にまで想像を羽ばたかせて叙述がされていて細やかな機微を感じ取ることができた。第29回サントリー学芸賞受賞というのも大いに頷けるところである。大河ドラマはちょうど本書のイントロである花山天皇退位事件(寛和の変)に差し掛かっているところ。ドラマの進行と一緒に再読したいと思う。 余談だが、著者はほぼ同い年で金沢出身なので中高は違うのだが、どこかですれ違っているかもしれない(笑)。

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2024/01/27

高校レベルの知識しかなかったところなのでたいへん勉強になりました。一条天皇と彰子の印象がかなり変わった。今年の大河の副読本に良い感じかと思います。

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