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源氏物語の時代 の商品レビュー

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40件のお客様レビュー

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2011/07/02

以前、国語科の部会で講演を聴いたときに CMされている本をようやく読了。 『源氏物語』で研究授業をするにあたり、 教頭(地歴科)に薦められたのでした。 (ウチの教頭さんは本当に読書家!) 自分ではわかっているつもりでも、 やはりたまにこの手の本を読むと、 改めて知識の整理ができ...

以前、国語科の部会で講演を聴いたときに CMされている本をようやく読了。 『源氏物語』で研究授業をするにあたり、 教頭(地歴科)に薦められたのでした。 (ウチの教頭さんは本当に読書家!) 自分ではわかっているつもりでも、 やはりたまにこの手の本を読むと、 改めて知識の整理ができていいですね。 『源氏物語』が書かれた社会の状況が 目の前に浮かんできます。

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2011/07/02

日本史の授業だけでは分からない、細やかな感情を描いた本。枕草子や紫式部日記を読む前に読んでおくとよいかも。

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2011/06/08

一条天皇を中心に当時の貴族の姿が鮮やかに描かれている。 特に中宮定子と清少納言との話が好き。 強い信頼関係で結ばれていたのだと思いました。

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2010/08/18

一条天皇と二人の中宮・定子と彰子。それぞれに仕えた清少納言と紫式部。よく知られた名前ではありながらあまり詳しく知らずにいたので、読むごとに具体的なイメージが立ち上がってきて興奮した。これは定子のファンにならざるを得ない。一条帝も素敵だ。清少納言も紫式部も彰子もそれぞれにいい。史料...

一条天皇と二人の中宮・定子と彰子。それぞれに仕えた清少納言と紫式部。よく知られた名前ではありながらあまり詳しく知らずにいたので、読むごとに具体的なイメージが立ち上がってきて興奮した。これは定子のファンにならざるを得ない。一条帝も素敵だ。清少納言も紫式部も彰子もそれぞれにいい。史料をもとにしながらもそこから妄想をめぐらせる熱っぽい語り口。思わず涙がにじむ箇所も。この後に源氏物語や枕草子を読むとまた全然違う読みになるなぁ。

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2009/12/02

お話が分かりやすくて素敵。この本を読んだら、一条天皇と定子さまのことが凄くよく分かりました。 このお2人の物語に、心を打たれました。何度読んでも泣いてしまいます。 凄くお気に入りの一冊です。

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2013/04/18

源氏物語の書かれた時代を、わかりやすく解説してあります。 後の世に、「聖帝の御代」といわれた一条天皇。 権力者・藤原道長の傀儡のように思われがちですが、善政をしき、中宮・定子への純愛を貫いた生涯として位置づける解釈。 生まれながらの権力者のように思える道長も、三男に生まれて...

源氏物語の書かれた時代を、わかりやすく解説してあります。 後の世に、「聖帝の御代」といわれた一条天皇。 権力者・藤原道長の傀儡のように思われがちですが、善政をしき、中宮・定子への純愛を貫いた生涯として位置づける解釈。 生まれながらの権力者のように思える道長も、三男に生まれて、ごく若いうちは兄二人の陰に隠れた存在だったことなど。 まあそれは知ってますが…具体的な役職などをあげて明快に解説してあり、おさらいにも適した本だと思います。 当時は権力争いも激しいのですが、疫病で突然亡くなったりもしますから、わからないものですよね。 一条天皇は、天皇の第一子として生まれたのに、母以外の女性が皇后になったために両親がやや疎遠だったという寂しい育ちだったそうです。これは知らなかったことで、意外な印象です。 中宮・定子は一条よりも年上で、暖かい家庭で良い教育を受けて育ったため、聡明な人柄で、明るく知的な雰囲気の宮廷を築いた女性なのですね。 兄の藤原伊周と弟の隆家が事件を起こして流罪とされたために、いったんは出家し、宮廷を退こうとするのですが… 一条天皇は熱烈に愛していて、連れ戻す。 定子に仕えた清少納言は、もう熱烈に崇拝するように尊敬していますよね。 紫式部が仕えた皇后・彰子はおっとりして年若かったので、彰子への思いは母性的なものだったのかもと、多くの記録を元に推測。 清少納言と紫式部はすれ違うように出仕しているので、日常的に張り合う時期などはほとんどなかったはずですが。 その後もずっと定子をほめたたえた枕草子が出回っていて、清少納言は高く評価されていたので、ライバル意識はあったのではないかという視点も面白い。 道長の娘で勝者であった皇后・彰子は、定子をライバル視していた形跡はないのですね。 勝敗は彰子が大人になる前にほぼ決していたので、それまで周りはすごかったでしょう。 定子の遺児・敦康親王を手元で育てていたので、次の天皇にと機会あるごとに推していたとは、初めて知りました。 当時は、十数年もたたずに天皇は退位して交代するのが普通だった、という事情もあり、待っていれば必ず自分の子にも回ってくると予測されたわけですが。 夫の一条の気持ちを汲み、自分の子だけでなく、異腹の子のことを思うゆとりある心のありようがうかがわれます。 この妻と一条は、彰子が大人になってからは夫婦としてじゅうぶん成功したように思われるので、定子だけを愛したというのは言い過ぎのような気がしないでもないですけどね。

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2011/07/15

一条天皇なり定子なり、誰かに特化した話なのかと思ったら、結構まんべんなく扱っていた。丁寧に書かれていておもしろかった。

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2009/10/04

内容紹介:皇位継承をめぐる政界の権謀術数やクーデター未遂事件、「純愛」ともいうべき愛情関係…。「源氏物語」を生んだドラマチックな一条朝を、資料や最新の研究成果にもとづいて、実証的かつ立体的な「ものがたり」に紡ぎあげる。(TRC MARCより) 資料番号:011028837 請求...

内容紹介:皇位継承をめぐる政界の権謀術数やクーデター未遂事件、「純愛」ともいうべき愛情関係…。「源氏物語」を生んだドラマチックな一条朝を、資料や最新の研究成果にもとづいて、実証的かつ立体的な「ものがたり」に紡ぎあげる。(TRC MARCより) 資料番号:011028837 請求記号:210.3/ヤ 資料区分:一般書

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2009/10/04

源氏物語や枕草子が生まれた一条帝の時代について綴った本。あまり彼に注目したことがなかったのでよく知らなかったが、一条帝は賢帝だったらしい。 平易で分かりやすい文章で、当時の記録を紐といて彼の治めた時代を語る。その筆は時に各人の内面まで大胆に踏み込んで描写をしており、専門書というよ...

源氏物語や枕草子が生まれた一条帝の時代について綴った本。あまり彼に注目したことがなかったのでよく知らなかったが、一条帝は賢帝だったらしい。 平易で分かりやすい文章で、当時の記録を紐といて彼の治めた時代を語る。その筆は時に各人の内面まで大胆に踏み込んで描写をしており、専門書というよりも「歴史読み物」に近い印象を受ける。 この時代を扱う場合多くは彰子か定子(ひいては紫式部か清少納言)のいずれかの肩をもちがちだが、この本は筆者がそれぞれの人物になるべく公平な目で記述しようと努めているのがよかった。

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2009/10/07

本書で源氏物語の時代というのは一条天皇の時代25年間を指す。一条天皇はその御代に定子と彰子という二人の后を迎えた。一条は当時の人にしては珍しく、定子をことのほか愛し、定子が出家したのちにも戻し、子どもをもうけたほどである。定子が亡くなった後、藤原道真の娘、彰子は父親の権勢をバック...

本書で源氏物語の時代というのは一条天皇の時代25年間を指す。一条天皇はその御代に定子と彰子という二人の后を迎えた。一条は当時の人にしては珍しく、定子をことのほか愛し、定子が出家したのちにも戻し、子どもをもうけたほどである。定子が亡くなった後、藤原道真の娘、彰子は父親の権勢をバックに后の地位につく。彼女は定子の幼な子の母親代わりをしたためか、後に自分の子どもが道長によって皇太子にさせられたときも反対したほどである。そして、定子に使えた女房が清少納言であり、彰子に使えたのが紫式部であった。筆者は、『源氏物語』はこの一条帝の御代を生き、后である彰子に使えた体験ぬきには書かれなかったであろうという。著者によれば、本書はあくまで資料と学説に立脚して書いたものだという。多くの資料を読み、それを自由自在に織り交ぜながら、一条帝をめぐる人々の心の中まで描きあげた山本淳子という筆者はただものではないと思った。

Posted byブクログ