でっちあげ の商品レビュー

福田ますみ【著】

2011/08/03

副題の「福岡」の文字を見て、中学校の話かと思ったら、それより前に話題になっていた事件を取りあげた作品でした。ある事件を片方からでなく、もう片方の面からもきちんと報道しないと、この本に書かれているようなことは、もっと発生するかもしれません。どんな理由があるにせよ、体罰はいけませんが。教員の休職、中途退職が増えている一因は、「クレーマー」と化している保護者だとも言いますし。本当の「真相」は、控訴審の判決待ちなのでしょうか？

2009/10/04

「殺人教師」と呼ばれて糾弾された教師。実は、クレーマー保護者の虚言によって、史上最悪のいじめ教師に仕立てられたのが真相、というルポ。先生の側の取材に偏りすぎという評もあるようだが、刺激的な作品であることは確かなようだ。

2009/10/04

あの事件を教師側から描かれて作品。
どれが真実かはわかりませんが
この本、起承転結、盛り上がる場所あり！って感じで読んでておもしろい。
事実は小説より奇なりっていうか。。。
これもたぶんフィクション部分あるな。

2011/08/15

この作品を読んでいて秋田の豪憲君殺人事件を思い出した。あの場合は、犯人が母親で自分の娘を自らの手で殺しておいてさも、事故で亡くなったかの如く、周囲に思わせるよう画策し、マスコミに対し、悲劇の母親像を演じ、その裏で何の罪もない隣家の子供を殺害して、なにも無かったかの様に捜索に立ち会ったりする、過去には自己中心的な行動が目立ち、平気で嘘を点く。この作品における子供の両親もそうだ。自分の子供の言い分を鵜呑みにし、支離滅裂な証言を繰り返し、自分の都合の悪い流れになるとそれまでの発言を引っくり返す。しかも、この問題に関して何の疑いもなく両親に対しての取材での発言を鵜呑みにして被告を殺人教師に仕立てあげた取材陣、そもそもの間違いを棚上げして、被告を犯罪者に仕立てようとする弁護士。此処の処、給食費の未払いや、教師に家庭での躾を丸投げするバカ親、自己中で自分勝手な親を相手にする為に学校に通う教師、大変だと思う。体罰＝暴力とする、偏った風潮はいかがなものかと思う。行き過ぎた体罰は虐待に価するかもしれない、でも、痛みを覚えずに唯、躯のみ大きくなったコドナが顔をしかめる、目を覆う、耳を塞ぎたくなる様な事件事故を起こしているのも事実、これは全ての大人の責任ですよ。これを責任転嫁してきた事に因ってこの様な事件が起こり、また起こる、これをどの様にして、推し留めるか、考え行動する事をしなければ、この社会は早晩、崩壊するのは目に見えている。

2009/10/07

読み進むかどうか大いに迷ってしまった。なんだか気が進まないというか……。それにしても、この中から現代日本の異常な病巣のようなものを感じる。つまり「よってたかって式の」。日本人って、本当は陰湿な自己中心タイプ民族なんだろうな。あ〜嫌だ。

2009/10/04

報道があった時は
『こんな酷い教師がいるのかぁ〜』
福岡、スゲェ！
って思ったものですけど

結局、でっちあげだったのかと思うと
何かけだるい気持ちになります。
この本は、『殺人教師』と呼ばれた教師への被害児童の両親からの損害賠償裁判を描いたものだが、
この両親の何とも、怪しさたるや…！？

ただ、なぜこの両親がこんなにも怒り狂っているのか…、何がキッカケだったのか…、何をどうしたいのか…
単なるクレーマーの遊び・暇つぶしだったのか…。

にしても自分の子供に『自分の血は穢れている』と言わせてみたり、福岡大学の医学部講師は、その児童を大した診察もせずにPTSDだと診断してみたり…
そして、問題の張本人の教師自身も教師らしい自信を持ってない体たらくぶりが…
ほんと、けだるい現実をみます

ただ途中、まるで教師本人が書いているかのように文が進むのは解せません。
でも、追加報道という点では読むべき本です。

2009/10/04

福岡でおきた教師によるいじめ事件の真相。
これは怖かった。自分の知らないところで周囲からどんどん悪人にされていって･･･。事実と違うなら主張しろよ！って思いますが、それができないところに今日の教師対親・子どものいびつな関係があると思います。クレーマー化した親、その親に甘やかされ、脅され育てられた子。そしてその親に逆らえない教師。子どもは親をみてるから、親が先生をなめてると同じことをすると思います。でもそんな親もかつては教育を受けていた一人であって、なにがいけなかったんかなと思います。この本は訴えられた教師側の立場から書かれています。もしここに書いてあることが事実だとしたら、本当に恐ろしいことだと思います。最近ほんとうの真実はどこにあるのかということが気になります。マスコミも嘘をつくような世の中なんで。