でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相

福田ますみ(著者)

• 販売会社／発売会社: 新潮社/新潮社
• 発売年月日: 2007/01/20
• JAN: 9784103036715

商品レビュー

2025/09/27

冤罪をかけられた1人の教師の長い長い戦いの話。
読んでいてとにかく腹が立った。
火のないところに立てた煙に対して、疑問を持ちつつなぜ誰も声をあげないのか。
それ以上に加害者である母親の病的な虚言の1つ1つに憤りを感じた。
仕事柄、他人事ではないと感じた1冊。

2025/09/14

和子と卓二は何のために川上先生を攻撃したのか。全くわからないが、先生が冤罪により人生を狂わされた事は変わらない。確かに一度謝罪したことがいけなかったのかもしれないが、ここで謝っておけば後々まで響かない、速やかに終わるだろうと考えた行為を、それほど断罪しなくてもいいのにと思う。現役の先生が読んだなら、どう感じるか。誰しも揉めないよう保身に回り、教育者よりサービス業になるんだろうな。川上先生をはじめ一生懸命に教育したい人も多いだろうけど、このままではいなくなってしまう。
教師がいじめを受けた事件だったとは。

2025/09/07

常軌を逸脱したモンペと保身しか頭にない校長と教頭によって、体罰教師に祭り上げられてしまう状況が恐怖すぎて、読んでいくのがストレス半端なくなり、途中で結末を先に読んでしまった。自分の事じゃないのにストレスを感じてしまうほど、よく書けている。

話は変わるが、
知り合いの専門学校の講師が、女子学生の親からセクハラだと訴えられ、殆どが荒唐無稽な話だったが、一回だけ頑張れよ！と手をグッと握ったことがあり、最初は講師を庇う姿勢をとっていた学校側が一転、懲戒免職になったら名前が公になるから自分から辞めてくれと言われ辞職に追い込まれたことがあり、講師は励ましだろうが何だろうが一切学生に触れないこと、容姿や能力について一切口に出さないこと、などを周知するべきだと思った。
学校側も訴えるぞ、マスコミに言うぞと脅すモンペに平身低頭に対応するのではなく、モンペから講師を守ることも考えて貰いたい。