燃えよ剣(下) の商品レビュー
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土方は最後までカッコよかった。 自分の武士道を貫き、戦場で散っていった。 そんな土方がお雪という女性と出会えたというのもまた泣ける話だなぁ。 近藤がいて、沖田がいて、新選組があって、お雪という存在がいて、、 時に情に強くも戦いに生きたカッコいい人生の話でした!
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今作では沖田はずっと病床に伏せっていて切ない。そしてその沖田の死、近藤の別れのシーンはやはり悲しかった。思いを馳せながら土方の函館編。土方に、お前は沖田に似ている、と言われ、幼すぎるが採用となり、それを支えに奮闘した鉄之助のエピソードは印象的だった。また、最後の方に近藤、沖田ら、...
今作では沖田はずっと病床に伏せっていて切ない。そしてその沖田の死、近藤の別れのシーンはやはり悲しかった。思いを馳せながら土方の函館編。土方に、お前は沖田に似ている、と言われ、幼すぎるが採用となり、それを支えに奮闘した鉄之助のエピソードは印象的だった。また、最後の方に近藤、沖田ら、京都時代の新撰組の幻影をみて、近藤が「函館は落ちる」と予言していた話も面白かった。 「その過去の国には、お雪さんも近藤も沖田も住んでいる。私にとってかけがえのない過去だ。それ以後の過去は、単に毎日の連続だけのことさ(p496)」
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ポリシーを最後まで貫く生き方にしびれる。鬼のような男と言われていても、最後に新選組の仲間の夢を見たりする人間らしさに切なくなった。すべてが史実ではないだろうけど、こういう人が生き抜いた先に今の日本があるのだなとしみじみとした。
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ただただ戦うがためだけに前に進み続けた土方。特に近藤や沖田ら同志がいなくなった後の土方は何かに憑かれたように死に向かって走っているようで、何とも言えない気持ちになった。ただお雪の存在が唯一の救いに思えたけど、土方の最後のシーンには色んな思いが重なり思わず涙が出た。
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激動の時代に最後まで自分の美学を貫き通した土方歳三に感動した。下巻の物語の展開の速さがその時代の変化の速さも表しているようだった。今まで幕末から明治にかけて日本で何が起こったのかよくわかっていなかったため、勉強にもなった。
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歳三が生まれながらの喧嘩のアーティストであることがよくわかる函館編。 新撰組から離れた歳三を読むと、彼がどれだけ新撰組を愛し、戦を愛していたかがよくわかる。
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上巻より圧倒的にスピーディ、かつドラマチックにことが進む。ボリューム上巻と同じはずなのに、こうも違うものか。面白い。 土方歳三が人気なのも頷ける。この人が抱える職人気質なところや、研ぎ澄まされた生き方、戦場にしか生を見出せなかった純粋さ。抜き身の刀といった感じ。そんな男の青春と恋...
上巻より圧倒的にスピーディ、かつドラマチックにことが進む。ボリューム上巻と同じはずなのに、こうも違うものか。面白い。 土方歳三が人気なのも頷ける。この人が抱える職人気質なところや、研ぎ澄まされた生き方、戦場にしか生を見出せなかった純粋さ。抜き身の刀といった感じ。そんな男の青春と恋。あっという間に読んでしまうのも頷ける。 きっと今、新撰組関連のドラマや映像作品を見たら、演者はきっと山本耕史かヒラパー兄さんなんだろうが、感じるカッコ良さがまた違ったものになると思う。
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下巻。 向かうところ敵なし状態だった上巻から、徐々に時勢が怪しくなってきて、窮地に追い込まれる新撰組。近藤、沖田とも別れ、最後はただ死地を求めて戦い続けるような歳三の姿に、胸が苦しくなった。 時代は変わり、もう侍だの士道だのの精神論でまかり通る世の中ではなくなって、自身もそれを理...
下巻。 向かうところ敵なし状態だった上巻から、徐々に時勢が怪しくなってきて、窮地に追い込まれる新撰組。近藤、沖田とも別れ、最後はただ死地を求めて戦い続けるような歳三の姿に、胸が苦しくなった。 時代は変わり、もう侍だの士道だのの精神論でまかり通る世の中ではなくなって、自身もそれを理解していても、最後まで喧嘩師として戦い、散っていった土方歳三。時代に取り残された無学のやくざ者だったかもしれない。でもその一本気の通った生きざまはやはりカッコイイ。お雪さんとのロマンス的要素は別にいらなかった。 こんな風に日本国内で争って殺し合いをしていたなんて現代では想像がつかないけど、こういう人達の礎の上に今日の日本があるんだなぁと改めて感じさせれられた。
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読みにくいところはあった、でも読んで損はない。 土方もそうなんだけど、歴史人物だし死ぬと分かってるんだけど、沖田にはどうしても死なないでと願ってしまう…
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元々歴史が嫌いだった自分にとっては、かなり読みづらい話だと感じた。 ただ、土方歳三がどう新撰組をつくり、どう生きたかの話自体は楽しく読むことができた。
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