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真夜中の五分前(side-A) の商品レビュー

3.6

139件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

    53

  3. 3つ

    42

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

    2

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2012/11/05

ちょっとした言い回しや表現が面白くて全体的に読みやすかった。 一卵性双生児のかすみは最初、主人公に好意を寄せてると思ったけど、思いもよらない展開ですぐに読み終えて次の日にはside-Bを読んでました。友人が電話で告げた10年前の恋人事故死の「”いい時期”に死んだ」の謎解きが最後ま...

ちょっとした言い回しや表現が面白くて全体的に読みやすかった。 一卵性双生児のかすみは最初、主人公に好意を寄せてると思ったけど、思いもよらない展開ですぐに読み終えて次の日にはside-Bを読んでました。友人が電話で告げた10年前の恋人事故死の「”いい時期”に死んだ」の謎解きが最後までなかったのがちょっと気になったくらい。(もしかしたら謎解きに気付かなかっただけかもしれない)

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2012/04/14

とてもよかった。 読んでる時のリズムがとても心地よく フィットする感じ。 前編としてのまとまりもとてもよくて、 後半にすぐに読み急ぎたくなりました。

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2012/04/02

メインストーリーと、サイドの関係がわからないっていう友達もいた。 うん、まあ確かになんだけど、主人公の性格や日常に近づいてる感覚なのかな、個人的には違和感はなかった。 読み終わった後に現実世界にうわって帰ってくる感じがあって、こんなに引き込まれてたんだーって感じた。 この作家の...

メインストーリーと、サイドの関係がわからないっていう友達もいた。 うん、まあ確かになんだけど、主人公の性格や日常に近づいてる感覚なのかな、個人的には違和感はなかった。 読み終わった後に現実世界にうわって帰ってくる感じがあって、こんなに引き込まれてたんだーって感じた。 この作家の書く主人公の、自分の状況や感情をすごい冷静に客観的に見る性格が、サイドの話からより伝わるんじゃないかと思った。 このあとにもう一度、短編集とか読み返すとおもしろそう。 「需要なんてどこにもない。供給だけはいくらだってある。それじゃバランスが取れないから、仕方無しに価値をつけたんだ。価値をつけることによって、ありもしない需要を無理やり作り出した」

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2012/02/28

本多孝好が面白いということと、恋愛小説が意外と面白いと教えてくれた小説。 一卵性双生児の恋とそれを含めるミステリーさ。男の弱いところと、男の性。なによりも文章が面白い。ページを捲る度に気になる展開力も素晴らしい。一時間もあればすぐ読めるので、何回でも読んでみる。真夜中の5分前の意...

本多孝好が面白いということと、恋愛小説が意外と面白いと教えてくれた小説。 一卵性双生児の恋とそれを含めるミステリーさ。男の弱いところと、男の性。なによりも文章が面白い。ページを捲る度に気になる展開力も素晴らしい。一時間もあればすぐ読めるので、何回でも読んでみる。真夜中の5分前の意味はイマイチ分からなかったので☆4 作中名言「需要なんてどこにもない。供給だけはいくらだってある。それじゃバランスが取れないから、仕方無しに価値をつけたんだ。価値をつけることによって、ありもしない需要を無理やり作り出した』 仕事じゃない。人や恋においても通じる哲学めいた言葉。

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2012/02/13

バッドエンドなのかハッピーエンドなのか解らない小説が好きだと言ったら、高校の先生が貸してくれました。読み終わった後ほんのりお腹がいたくなっていました、でもそれが心地が良かったです。

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2012/01/28

 恋人を交通事故で無くした主人公の物語。一言でいうと、こんな感じだろう。その主人公の自我を探検する物語ともいえる。  上巻にあたる side-A では、新しい恋人によって自我を覗き込むことがでいるまでを描くのであるが、なんか単なる恋愛小説っぽいのが少し空々しく感じる。主人公がモ...

 恋人を交通事故で無くした主人公の物語。一言でいうと、こんな感じだろう。その主人公の自我を探検する物語ともいえる。  上巻にあたる side-A では、新しい恋人によって自我を覗き込むことがでいるまでを描くのであるが、なんか単なる恋愛小説っぽいのが少し空々しく感じる。主人公がモテ過ぎるから乗り切れないんだろう。読み手の僻みだな。  本作をミステリーと分類したのは、新しい恋人が謎だってこと。下巻で明らかになる、一卵性双生児のミステリーって意味。そこがメインストーリーになっているので仕方がないが、その謎って必要だったのかなぁ。

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2012/01/26

初めて読んだ本多孝好さんの著書で、数回目の再読をした。 主人公は超然としているようで とても人間臭く感じられる。 本多さんの作品に多いと思うけど、 よく考えなくても当たり前のことを描くが、煙の巻き方が秀逸である。 どこかにこんな実話があってもおかしくないかもって、頭のどこかでそう...

初めて読んだ本多孝好さんの著書で、数回目の再読をした。 主人公は超然としているようで とても人間臭く感じられる。 本多さんの作品に多いと思うけど、 よく考えなくても当たり前のことを描くが、煙の巻き方が秀逸である。 どこかにこんな実話があってもおかしくないかもって、頭のどこかでそう思わさせれる。 なぜ本多さんの作品を好きになったのか、再認識した。 あまりないが、小金井さんや野毛さんと主人公の絡みが面白い。 「砂漠で毛布を売るんだよ」(本文より)

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2012/01/02

双子の話。一卵性双生児でそっくり故の悩み。双子の自分ではない話だから信じられないれど、双子にしかわからない話だから面白い。

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2011/12/21

side-Aだけじゃ、ちょっと不思議な普通のラブストーリー。 side-Bを読むと、かなり不思議な普通じゃないラブストーリーになる。 愛する人を失っても、その後立ち直って 何もなかったかのように生きていけるんだとしたら、 その人に向けていた思いって一体何なんだろう…?

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2011/12/06

ジャンルとしては恋愛小説なのかもしれないけれども、この小説には恋愛的な要素よりある種の本質を突いた哲学が存在しているように思えた。 『需要なんてどこにもない。供給だけはいくらだってある。それじゃバランスが取れないから、仕方無しに価値をつけたんだ。価値をつけることによって、あり...

ジャンルとしては恋愛小説なのかもしれないけれども、この小説には恋愛的な要素よりある種の本質を突いた哲学が存在しているように思えた。 『需要なんてどこにもない。供給だけはいくらだってある。それじゃバランスが取れないから、仕方無しに価値をつけたんだ。価値をつけることによって、ありもしない需要を無理やり作り出した』 これは広告代理店に勤める主人公が言ったセリフだが、世の中の構造を表したもである。 彼は恋愛においても自分の気持ち如何に関係なく、事実の上に恋という名前をつけてしまうほどの淡白さで、仕事をこなす様に恋愛をしているような印象を受けた。 彼の一種の“悟り”とも取れるこのスタイルには反発と許容という矛盾したような感情がもった。 また、キーパーソンとなる双子のかすみとゆかりの奇妙な一致にもミステリアスな要素があり、下巻の関係にあたるside-Bが早く読みたくなるような、早く次のページを読みたいともどかしくなるような小説だった。

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