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データはウソをつく の商品レビュー

3.5

51件のお客様レビュー

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2023/09/21

会社の紹介で受講した外部研修でオススメされた本です。 マスメディアで氾濫するデータと、そこから導き出されている結論を、あたかも事実として語る。そんなあくどい手口に気をつけよ、という啓発本として読みました。 作中で谷岡がみつけた様々なトリック、私にも似た経験があります。 地元...

会社の紹介で受講した外部研修でオススメされた本です。 マスメディアで氾濫するデータと、そこから導き出されている結論を、あたかも事実として語る。そんなあくどい手口に気をつけよ、という啓発本として読みました。 作中で谷岡がみつけた様々なトリック、私にも似た経験があります。 地元の新聞がテレビCMを日中流すのですが、曰く、「新聞購読しているご家庭のお子さんは、学力が高い傾向にあります」だそうで。 ちょっとでもいい点数、いい進学校に進ませたい親御さんなら飛びついてしまいそうです。 ですが、この論調はとても胡散臭く、ずっと意識に残っていました。 作中の言葉を借りるならば、新聞購読は良い学力の原因なのか、それとも見せかけの相関関係なのか、わからないのです。 数字が具体的に示されると、思わず信じてしまいそうになります。しかし、その数字がどう算出されたのか?その背景を疑わないと、容易に意見をコントロールされてしまいます。自衛のため、より自分の確固たる意見を組み立てるために役立つ一冊だと言えそうです。 追記 逆に過去ののウソ、騙しのテクニックのオンパレードですので、そのまま流用も、、、できます。 この本の知識をどう活用するかは、個々人の倫理感に委ねられます。

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2023/08/07

リテラシーを身に着けよ、自分の頭で考えよ、という思いと、マスコミなどの欺瞞に対する怒りに満ちた本 「マスコミは正しい」と思っている人には良い本かも。思っていない自分には、著者が言いたいことを様々語っているので、若干とっちらかった印象だけ残った

Posted byブクログ

2023/04/30

本当は「「社会調査」のウソ」を読みたかったけど、最寄りの図書館に蔵書がなかったためこちらを手に取りました。 少し著者の自我が強めなので読みにくいなと思うところもありましたが為になる内容もたくさんありました。 特に第四章と第五章が印象に残ってます。 第四章では質問表作成にあたって...

本当は「「社会調査」のウソ」を読みたかったけど、最寄りの図書館に蔵書がなかったためこちらを手に取りました。 少し著者の自我が強めなので読みにくいなと思うところもありましたが為になる内容もたくさんありました。 特に第四章と第五章が印象に残ってます。 第四章では質問表作成にあたっての注意点が記述されており、実践的で分かりやすかったです。 第五章では身に付けるべき3つの力について述べられていおり、興味深かったです。やはり批判的思考力は重要なのだなと再認しました。

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2021/11/23

こちら側のメッセージを読み手に伝わりやすくするために恣意的にデータを使って誘導するのがコンサルタントの役割のひとつだと思う 正しく自分で考える力を忘れないように読むべき書籍

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2021/09/20

事実とは何か データを比べても偶然の可能性がある。 見たいものが見える 自然科学の分野でも、学者たちに見えないものがある。データを比べるときは情報収集が重要。 矛盾が起きたとき ニュートン力学も一般化されて受け入れられたはずだったのにその後否定されてしまった。 社会科学にお...

事実とは何か データを比べても偶然の可能性がある。 見たいものが見える 自然科学の分野でも、学者たちに見えないものがある。データを比べるときは情報収集が重要。 矛盾が起きたとき ニュートン力学も一般化されて受け入れられたはずだったのにその後否定されてしまった。 社会科学におけるノイズについて 自然科学は他人の実験を再現できるが、社会科学は多少ズレが出る。 グラフとイラスト 見出しを書くときに、大きい方の数字を出して比較するが、あえて小さい数字を書くときもある。 データの誤用と悪用 「皆様の意見を参考にするふり」をするのではなく、自分たちの意志で決めるべき。 トピックと仮説 トピックや仮説が作られる前に、過去の文献や論文を調べる必要がある。 分析 データを集める方法は、訪問インタビュー、郵送法、電話、パネルなどがある。 今回初めて新書を読んだ。最初は内容が難しく感じられたが、読み進めるうちにNHKの例え話や新聞の読み方など身近な話がたくさん出てきたので、分かることが増えてきた。グラフやデータを比較するときには、それが本当に合っているかや、誤解されない表現の仕方について、考えようと思う。

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2021/08/12

ちくまプリマ―新書ということで、読者層の中心を学生に設定しているためか、「社会調査のウソ」に比べて読みやすくしようとしているなとは思ったが、その分筆者の個人的な好き嫌いが前に出過ぎているように感じた。例えば、概ね好評であるいしいひさいち氏の4コマ漫画も、私には「おもしろいでしょ」...

ちくまプリマ―新書ということで、読者層の中心を学生に設定しているためか、「社会調査のウソ」に比べて読みやすくしようとしているなとは思ったが、その分筆者の個人的な好き嫌いが前に出過ぎているように感じた。例えば、概ね好評であるいしいひさいち氏の4コマ漫画も、私には「おもしろいでしょ」「視点が鋭いでしょ」と押し付けがましく挿入されているような感じがして、かえって興冷めしてしまった(いしいひさいち氏の漫画は、「がんばれタブチくん」の頃から読んでいて好きですが)。データではない「漫画」という個人の好みで楽しむものを、自説の補強材料のように使うのはいかがなものか。ちょっと自己矛盾してないかな、と思ってしまい、星は3つとさせていただきました。

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2021/05/09

子供の課題図書。面白そうなので、読んでみた。データ自身や、その表現を疑わなく(考えなく)なって久しいな、と気づきを頂けた。

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2024/05/10

【信州大学附属図書館の所蔵はこちらです】 https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA81740619

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2020/11/25

初学者向けで文量も少ないちくまプリマー新書でこの内容が読めるのは良いことだと感じる。 『「社会調査」のウソ』がメディアや学者、種々の団体から発表されている実際の社会調査事例をもとにその誤りを見出すことに重きが置かれているのに対して、本書では 1章 社会科学における「事実」認定...

初学者向けで文量も少ないちくまプリマー新書でこの内容が読めるのは良いことだと感じる。 『「社会調査」のウソ』がメディアや学者、種々の団体から発表されている実際の社会調査事例をもとにその誤りを見出すことに重きが置かれているのに対して、本書では 1章 社会科学における「事実」認定プロセス 2章 マスコミはいかに事実をねじ曲げるか 3章 実際にデータを分析してみよう 4章 質問表作りのむつかしさ 5章 リサーチ・リテラシーとセレンディピティ と、調査結果を消費する側の視点だけでなく、調査を企画する側の視点として一連の流れが解説されている。 昨今は本書出版時点(2007年)よりもインターネットがはるかに普及し、アンケート・リサーチツールも誰もが簡単に使えるようになった。学生の卒論から企業のマーケティングリサーチ、NPO等による社会調査などさまざまな調査に出会うし、調査を企画する側になる人も増えているのかもしれないが、実施が容易になったからといって正しい手順を踏んでいるかというとそんなことはない。というか正しくないものが残念ながら多い状況であり、著者もきっと嘆いていることでしょう。 せっかく簡単に読める良い本があるのだから、みんな読んだら良いと思う。ちくまプリマー新書だからか『「社会調査」のウソ』よりも口調が抑えめにもなっており多くの人が読みやすいのではないかと感じます。

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2019/10/29

プリマーでこの内容は素敵。データの見破り方は、早く身につけられればそれに越したことはない。今後はもっともっと、情報分析の力が求められることになっていくだろうし。

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