ハゲタカ2(下) の商品レビュー
ハゲタカⅠの上を経て、遂にⅡの下へ。 良くも悪くも、トーンとペースはあまり変わらないため、個人的にはⅠの上を読んだ時ののめり込み方が1番深かった。 ビッグディールの雰囲気感を掴むという観点では、そのタイパは専門書をノロノロ読むのに勝ると感じる。 最後に、これまでの登場人物全て...
ハゲタカⅠの上を経て、遂にⅡの下へ。 良くも悪くも、トーンとペースはあまり変わらないため、個人的にはⅠの上を読んだ時ののめり込み方が1番深かった。 ビッグディールの雰囲気感を掴むという観点では、そのタイパは専門書をノロノロ読むのに勝ると感じる。 最後に、これまでの登場人物全てがワンチームになり強敵に挑むのは良かったが、ワンチームの時間がもう少し長くても面白いかと思った。 ハゲタカ全体を通して思うのは、通常のディールよりもマスコミやPR、訴訟を使っての勝利が多い気がする。
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前作の「ハゲタカ」が面白かったので続編を一気読みした。(なので、上巻の感想は省略) 芝野さんはやっぱり気骨のある金融マンに戻っていた。前作終盤での貶めは、飯島頭取の印象操作のようだ。 主人公鷲津の戦う相手が、どんどん大物となり、交渉に巻き込む相手も、遂には国家元首になるなど、...
前作の「ハゲタカ」が面白かったので続編を一気読みした。(なので、上巻の感想は省略) 芝野さんはやっぱり気骨のある金融マンに戻っていた。前作終盤での貶めは、飯島頭取の印象操作のようだ。 主人公鷲津の戦う相手が、どんどん大物となり、交渉に巻き込む相手も、遂には国家元首になるなど、話が大き過ぎてイメージが追いつかない部分も多々あったが、話の展開はずっとスリリングで面白かった。 プラザ・ファンドが、邪魔者を一掃する場面は、戦慄もの。こういうゴッドファーザー系大物に狙われたら逃げるしかない気がするが、鷲津の反撃はお見事。ここで、ベル・ボックスが登場して伏線回収、という流れもお見事。
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面白かった〜。 下巻では、上巻からさらに一年後、総合電機会社の曙電機の買収話となります。国内企業のM&Aと思いきや、アメリカの巨大投資ファンドも出てきて混沌としてきた中、鷲津の解任、新会社の設立からクライマックスまでの展開は丁々発止の攻防がめちゃくちゃおもしろい! ラスト...
面白かった〜。 下巻では、上巻からさらに一年後、総合電機会社の曙電機の買収話となります。国内企業のM&Aと思いきや、アメリカの巨大投資ファンドも出てきて混沌としてきた中、鷲津の解任、新会社の設立からクライマックスまでの展開は丁々発止の攻防がめちゃくちゃおもしろい! ラストにはアランの死の真相に繋がりそうなヒントが…⁉︎ 次巻が楽しみです♪オススメ!
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前作のお気に入りの登場人物が、しっかり良い所で登場し、テンポの良い流れで一気読みできました。ビジネスのちょっとした知識向上にも良い?楽しい経済小説。
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ハゲタカシリーズ第二弾。 今回も爽快な終わり方だった。 個人的に鷲津とリンのタッグが復活し嬉しかったと同時に、第二弾の冒頭に亡くなったアランを懐かしく感じた。 今後のエピソードにアランが登場することを期待して、次巻以降も読み進めます。
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曙電機という企業を巡り、主人公のファンドと外資系ファンドが激しい買収合戦を繰り広げるという話。 その過程で、曙電機を狙うメーカー、政府が複雑に絡んでくる。さらにその中で、買収劇の当事者とは全く関係ない、いい加減な社員の話が小休憩のように挿入される(結局その社員は、最後でリストラ...
曙電機という企業を巡り、主人公のファンドと外資系ファンドが激しい買収合戦を繰り広げるという話。 その過程で、曙電機を狙うメーカー、政府が複雑に絡んでくる。さらにその中で、買収劇の当事者とは全く関係ない、いい加減な社員の話が小休憩のように挿入される(結局その社員は、最後でリストラされ、さらには奥さんから三下り半を突きつけられることになるのだが)。 著者の文章表現は見事で、一気に読み進められる。ただ読んでみて、この国に巣食う病巣を垣間見た気がする。また、正義とは何かについて改めて考えさせられた。
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ぶれていない。 上巻からスムーズに読み進めた。 アランの死因については最終ページに伏線があるので次巻に引き継ぎかな。 面白かった。
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人は生まれた瞬間に「宿命」を授かり、死ぬまでにその「宿命」に気づくのは一握りだと思う。 なぜ生まれてきたんだろう? なぜ生きる必要があるのか? 長い時間をかけて探す旅に出るが、鷲津のように大きな苦難や人生を懸けた勝負にでた後に気づけるのかもしれない。
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3.5 鈴坊から話が進み、シャインと曙電機(キャノンと富士通らしい)の話に。米国投資ファンドのプラザグループなども入り、大きな展開に。鷲津は政府も絡めて打ち勝っていく。結局鷲津率いるサムライキャピタルの提案の形で、シャインが曙のテレビ事業を取る。アランと美麗の伏線も残し、次作へと続く。企業のやり取りに触れることができ、なかなか面白い。 ライブドアのニッポン放送株取得騒動は、時間外取引を利用したもので、拒否権を発動できる1/3以上の株を一気に取得。それが問題視され05年に証券取引法が改正され、時間外取引のうち、相対取引に類似する取引について、買い付け後の株券等所有割合が1/3を超える場合には公開買い付けが必要となった。 良い会社。自分がいなくても昨日と変わらず成長できる会社。
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鷲津と、芝野が結局は共に戦う姿が嬉しかった。 またしても二人は負けるのか。。。 曙電機の諸星も、シャシンの滝本もよく頑張った(!?) ドキドキなまま結末へ突っ走る前に、アランの墓前でのエピソードが泣けた。結局アランの死の真相は? …ってか、まだ続くのね^^;
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