フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人 の商品レビュー
なかなかひどい主人公、胸糞悪い事件。 でも面白かった。文体もかなり好き。 ラストで色々暴露される。 鏡家サーガ、気になったのでこの先も読んでいくことに決定。
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重数年ぶりに再読。最初期のバキバキに尖った佐藤友哉だフゥーッ⤴︎⤴︎な本だった(読後感も中学生みたいになる)信用できない語り手の極致。ひどい展開。やっぱり同人作家の稜子姉さん、好き。そしてエンドの一言に凍りつつアガる。
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鏡家サーガシリーズ第一弾。 鏡家の面々は壊れてます。 自分の思考回路が汚染されそうで怖い。 しかし、読みやすいからサクサク進む。 可愛い妹が自殺して、知らない男は妹のレイプビデオを見せ 公彦を復讐へと駆り立てるんだけど、その一方で突き刺しジャックが 徘徊していて、何故かジャックが...
鏡家サーガシリーズ第一弾。 鏡家の面々は壊れてます。 自分の思考回路が汚染されそうで怖い。 しかし、読みやすいからサクサク進む。 可愛い妹が自殺して、知らない男は妹のレイプビデオを見せ 公彦を復讐へと駆り立てるんだけど、その一方で突き刺しジャックが 徘徊していて、何故かジャックが犯行を行う寸前に 頭の回線がリンクしてしまう公彦の幼馴染。 この登場人物がどう関わってくるのか・・・ とりあえず、描写がリアルで、暴力シーンとかは グロかったりするので、苦手な人は気を付けてください。 結末も壊れてました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
訳がわからない。 そんな意味ではメフィストっぽくていいけど、訳がわからないまま終わってしまった感じ。 ただ、あんまり深く考えても意味がないのかもしれない。 だから、漫画とかで読めれば楽なのかなとか思ってしまった。
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この作品を読んだのは綿谷りさの『インストール』とほぼ同時期で、どちらもまったく理解することができず、けれど『インストール』の場合は作者が僕よりも四つほど年下で、自分よりも若い人間が理解不能なものを投げてくるのはままあること、しかし佐藤友哉は同世代(というか同い年)、衝撃を受けた、...
この作品を読んだのは綿谷りさの『インストール』とほぼ同時期で、どちらもまったく理解することができず、けれど『インストール』の場合は作者が僕よりも四つほど年下で、自分よりも若い人間が理解不能なものを投げてくるのはままあること、しかし佐藤友哉は同世代(というか同い年)、衝撃を受けた、というよりは(その当時はまだまったくオタク文化に興味を持っていなかったこともあり)そのわけのわからなさにほとんど脅威を感じた覚えがある。
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ミステリというよりは伝奇。胸糞悪い血族サーガの壮大な序章といった印象。組み立ては巧みでラストの風呂敷畳みは秀逸! 騙された感はほぼゼロだけど読めない展開という点では近い快感はある。文章は幼さが目立つけど……勢いはあるので一長一短。面白かったので細かいところには目をつぶろう。気にな...
ミステリというよりは伝奇。胸糞悪い血族サーガの壮大な序章といった印象。組み立ては巧みでラストの風呂敷畳みは秀逸! 騙された感はほぼゼロだけど読めない展開という点では近い快感はある。文章は幼さが目立つけど……勢いはあるので一長一短。面白かったので細かいところには目をつぶろう。気になる続編。次は鏡稜子のお話か。
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妹の復讐と称して少女を攫う公彦。 少女を突き刺し殺すジャック。 突き刺しジャックの視線がフリッカーする少女。 三人の物語はスリリングにサスペンスフルに交わって。 壊れきった鏡家の性。 鏡公彦にうってつけの、たった一つの尊い殺人。 壊れきった鏡家サーガその1。
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だいぶ前に読んでだいぶ忘れてしまってるんだけど、なんていうか、オバチャン目眩がしてきたよ……ていう感じでした。びっくり! というよりも、血の気が引いた。 続編も積読してるので、まあまたそのうち読むかな。 北海道の廃墟病院て、たしか割と有名なやつだよね。
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なんか全体の印象としては、西尾維新と似てるっぽい? っていうか、この世代の作家に共通した技法なのか? 現実を書いてるようでいて、そうでもなくて、登場人物たちはみんなどこかヤバくって、語り手はクールなのに、全然安心できない感じ。不安心。 でも、西尾維新よりは、なんとなく、純文っぽ...
なんか全体の印象としては、西尾維新と似てるっぽい? っていうか、この世代の作家に共通した技法なのか? 現実を書いてるようでいて、そうでもなくて、登場人物たちはみんなどこかヤバくって、語り手はクールなのに、全然安心できない感じ。不安心。 でも、西尾維新よりは、なんとなく、純文っぽい雰囲気です。 作風はあんまり似てないと思うけど、乙一とか、舞城王太郎みたいな、新・純文って感じ。 …とはいえ、あたしは文学は全然よくわかんないのでホント、雰囲気なんだけど。(本はそれなりに読んでるほうだと思うし、純文学とかも、ふつうに本好きな人と同じ程度には読んでると思うけど、学問としての文学はさっぱりよくわかんない) さて、で、おもしろかったんだけど、あたしは実は、佐藤友哉は(というか、舞城王太郎もそうだけど)、どこがおもしろいのかは、あんまり言語化できません。 というか、実際のとこ、よくわかんないのです。 ミステリーとしては微妙…っていうか、読者に謎を解かせる気があるのかどうかもわかんないし、ミステリー的な要素はホントはどうでもよさそうな感じもするし。 でも、通常の私小説のように、リアリティを伝えるとこに主眼があるわけじゃないだろうし。 どこを評価していいのか(あたしが「評価する」ってのもおかしな話だけれども、とりあえず)よくわかんないのです。 でも、なんとなく、何かが琴線に触れる感じ。 よくわかんないけど、次の本も読んじゃうし、次の本も、やっぱりよくわかんないんだけど、おもしろい、と思う。 なんなんだろ。
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第21回メフィスト賞を受賞した2001年発表の著者のデビュー長編であり、鏡家サーガシリーズの第1作でもあります。 うーん、どう評価していいのかな。 一応謎解き要素もあり、ミステリの形は取っていますが、恐らくそういうところに主眼はおいてないんだろうなという感じです。 正直あまり心地...
第21回メフィスト賞を受賞した2001年発表の著者のデビュー長編であり、鏡家サーガシリーズの第1作でもあります。 うーん、どう評価していいのかな。 一応謎解き要素もあり、ミステリの形は取っていますが、恐らくそういうところに主眼はおいてないんだろうなという感じです。 正直あまり心地よくない描写も多く、決して好きにはなれないのですが、何だろうちょっと共感してしまう自分もいて、独特な存在感がある作品ですね。
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