世界を信じるためのメソッド の商品レビュー
自分の家族にこの内容を知ってもらいたい。出来るなら読んでもらいたいと 思える内容です。わかりやすい表現の仕方です。
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わかりやすい…と思う。私はなんにも考えずに与えられた情報を信じて今まできたので、この本を読めてよかった。
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わかってるつもりで、いつもわかれてないことを改めてわかれた。知れた。 テレビのやり方、メディアの仕組み。 P126 真実はひとつじゃない。事実は限りなく多面体なのだ。 P152 泣いたって死んだ人は帰ってこない。同じ過ちをくりかえす人はバカだ。そして大人はあなたが思うよりずっ...
わかってるつもりで、いつもわかれてないことを改めてわかれた。知れた。 テレビのやり方、メディアの仕組み。 P126 真実はひとつじゃない。事実は限りなく多面体なのだ。 P152 泣いたって死んだ人は帰ってこない。同じ過ちをくりかえす人はバカだ。そして大人はあなたが思うよりずっとバカだ。 その理由のひとつは、歴史を記憶しないからだ。ひどい目にあった人たちは忘れない。でもやがて世代は代わる。
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日々の何気ない生活の中でもメディアについて考えさせられる局面は多い。世論動向が政治的意思決定の最重要ファクターとして取り扱われる昨今の状況を考えると、メディアは「第4の権力」と言われるが、「第1の権力」と呼ぶ方がふさわしいとさえ思えてくる。 メディアとは、情報の記録、伝達、...
日々の何気ない生活の中でもメディアについて考えさせられる局面は多い。世論動向が政治的意思決定の最重要ファクターとして取り扱われる昨今の状況を考えると、メディアは「第4の権力」と言われるが、「第1の権力」と呼ぶ方がふさわしいとさえ思えてくる。 メディアとは、情報の記録、伝達、保管などに用いられる物や装置である(wikipedia)が、実際のところそれを操作しているのは「人」である。第一のメディアと呼ばれるテレビはその最たる例で、公正中立な情報伝達の媒体という理想形からは逸脱することも多い。 本書では、メディアは間違うと一般の人たちに謝った認識を与えたり、時には人を死に至らしめる場合があることを過去の例を挙げて説明している。松本サリン事件で被害者であった河野さんが犯人であると世間に伝えられた誤認報道や、戦争を正当化するために使われるプロパガンダの数々などがそれだ。善悪に関わらず、メディアによる大衆操作で人々がこんなにも簡単に動かされてしまう。僕が知っているメディアの悪い部分が氷山の一角にすぎないことを思い知らされた。 筆者は優しく語りかけるような文面で読者に注意喚起する。 >僕たちの世界観はメディアによって作られる。だからメディアはとても大切。でもメディアは時おり間違える。そしてそのメディアを読んだり見たり聞いたりした人たちは、とても簡単にそれを信じ込む。つまり、間違った世界観がとても大量に作られる。メディアにはその危険性がある。 >…ならば、僕たちはどうすればよいと思う? >メディアに完璧を要求することが無理ならば、僕らがメディアについて知ればよい。間違った世界観を持たないために、世界をきちんと知るためにメディア・リテラシーを持とう。 そう。僕たちはメディア・リテラシーを持たねばならない。メディアについてよく知らなければならない。メディアを通じて情報を得る限りは。著者曰く、大切なのは事実が多面体であることを理解しておくことだという。人は事実をひとつの判りやすい表現にまとめたがる。その傾向はテレビなどのメディアではより顕著になる。しかし、事実は必ず多面体である。カメラのフレームに収まるものは事実の断片に過ぎず、撮影する人によって全く違う情報が伝わってしまうから。 僕は著者の経歴を知って、著者の言葉の持つ説得力に納得した。彼はメディアの中身は「事実をありのまま伝えたい」という彼の想いとかけ離れていることに気づき、会社を出て独立することを決意。今は細々と支援を受けながら「事実を伝える」番組を作り続けているそうだ。誰もがメディアに対して理想を抱いて入社するのに、利益を追求することはかつての理想と相容れることはない。その事実を知り胸が痛くなった。 本書ほどメディアのありさまを辛辣に描ききっている本はないかと思う。メディアをただ批判しているだけではない。良い部分は良い部分として認めた上で、彼が言いたいことはただ1つ、「事実は多面体であること」だ。 僕たちが彼らの発するメッセージに報いるには、メディアを理解した上で事実を多面的に捉えていかなきゃならない。 こういう本は若いときに読んどいた方が良い。中高生向けに書かれた本にしては多少刺激が強いかもしれないが、僕みたいに学生に毛が生えたようなやつにはちょうど良い良本です。ホントおすすめ◎
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森氏の『よりみちパン!セ』第2弾です。 こちらも判りやすく解説してあります。 内容は『メディアを信じすぎないで、自分で考えよう』です。 思考を停止するのは容易い。が、停止ししないでキチンと考えたら、自分のためになるのだから…と。 メソッド(方法)はメディアを有効に活用する事(メ...
森氏の『よりみちパン!セ』第2弾です。 こちらも判りやすく解説してあります。 内容は『メディアを信じすぎないで、自分で考えよう』です。 思考を停止するのは容易い。が、停止ししないでキチンと考えたら、自分のためになるのだから…と。 メソッド(方法)はメディアを有効に活用する事(メディア・リテラシー)。 この本の中には『死刑』の事や『オウム』の事まで書いてある。 一貫して、森氏の姿勢が見られる。
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『いのちの食べ方』に次ぐ「よりみちパン!セ」シリーズ2作目。 メディアの中立はあり得ない、切り取る際にすでに意志が働いているから。物事を多面的に捉えようという提案。森達也の本ではほかに『放送禁止歌』を読んだ。 オウム取材をきっかけにフリーになったのだそうだ。 「よりみち...
『いのちの食べ方』に次ぐ「よりみちパン!セ」シリーズ2作目。 メディアの中立はあり得ない、切り取る際にすでに意志が働いているから。物事を多面的に捉えようという提案。森達也の本ではほかに『放送禁止歌』を読んだ。 オウム取材をきっかけにフリーになったのだそうだ。 「よりみちパン!セ」、とても面白い素敵なシリーズです。 作成日時 2007年12月13日 20:39
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{メディアリテラシー}批判的に情報を読み解く、主体的に情報を受け取る 私は生まれてこの方、メディアと接している量の方が現実の人間と接しているより多いんじゃないかと、、気づいてしまった。 私の持つ世界観は、かなりメディアにもたらされた部分も多い気がする。 メディアは必ず誰かの主観...
{メディアリテラシー}批判的に情報を読み解く、主体的に情報を受け取る 私は生まれてこの方、メディアと接している量の方が現実の人間と接しているより多いんじゃないかと、、気づいてしまった。 私の持つ世界観は、かなりメディアにもたらされた部分も多い気がする。 メディアは必ず誰かの主観だ、そのことを忘れずにいたい。
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あらゆるメディアというのは、宿命的に必ず編集者の主観が入るので、どうしても中立ということはあり得ない。しかし、そのことを理解してテレビ見るのと、理解せずにテレビを見るのでは、まったくその受け止め方が違ってくる。 マスメディアというものが存在しなかった時代には、そこまでメディアとい...
あらゆるメディアというのは、宿命的に必ず編集者の主観が入るので、どうしても中立ということはあり得ない。しかし、そのことを理解してテレビ見るのと、理解せずにテレビを見るのでは、まったくその受け止め方が違ってくる。 マスメディアというものが存在しなかった時代には、そこまでメディアというものの影響力を考える必要はなかった。しかし、マスメディアが人類に与えられてからまだ日が浅いにもかかわらず、ごく日常的に、中立性を欠いたメディアによって大きく世論が左右されてしまう現象はいくらでも起こってきた。そしてその編集操作は、常に目に見えない部分でおこなわれているので、その映像や音声がオリジナルそのものではなく、編集されたものだということが、非常にわかりづらくなっている。 その、裏側の仕組みを、実際に裏側にいた人間である筆者の手により語られているこの本のメッセージは、とても重要な示唆に満ちている。 子供向き図書という位置づけなので、文体はかなり噛みくだいて、わかりやすい言葉で書かれてはいるけれど、内容が薄いということはまったくない。 この本で書かれているテーマはとても本質的で、子供よりも先に、大人こそが理解していなければいけないことなのだと思った。 わかりやすさは大切だ。学校の授業だって、わかりづらいよりはわかりやすいほうが良いに決まっている。でもね、ここで大切なことは、僕たちが生きている今のこの世界は、そもそもとても複雑で、わかりづらいということだ。その複雑さをそのまま伝えていたら、情報にはならない。(p.93) 確かにメディアは急速に進化した。僕たちは自分の部屋から一歩も出ることなく、世界のいろんなことを知ることが出来るようになった。でもここに考え違いがあった。メディアの量はかつてとは比べ物にならないくらいに増えたけれど、それを受け取る人の時間は、一日24時間で昔と変わらない。だからメディアは、いろんな現象や事件を、効率のよう情報にまとめだした。つまり、簡略化。この過程で、いろんな地域、国、組織に属する人たちが、またステレオタイプに押し込まれた。(p.143)
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このシリーズの森達也の本は本当に素晴らしいと思う。 世界は複雑で、難しいけど、だからこそ豊かなのだ。 切り上げ、切り下げしないで、煩悶して生きてゆきたいものだね。 メディア・リテラシーを理解するにはもってこいの本。 具体例も分かりやすいし、うまくまとまってて読み易い。...
このシリーズの森達也の本は本当に素晴らしいと思う。 世界は複雑で、難しいけど、だからこそ豊かなのだ。 切り上げ、切り下げしないで、煩悶して生きてゆきたいものだね。 メディア・リテラシーを理解するにはもってこいの本。 具体例も分かりやすいし、うまくまとまってて読み易い。 って、子供用の本だから当たり前だけど。 オイラもバカボンの影響で小学生高学年くらいまで 太陽は西から昇って東に沈むものだと思い込んでたー(´・ω・`)
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■結構好きですね。参加型みたいでよく問いかけられるし♪『事実』も『マスコミ』も『メディア』も最終的には人が生きる世界の産物だからとても曖昧でとてもはっきり・きっぱりしたものじゃない。だから、何を信じ、どの道でいくか。ですよねぇーそれがとてもわかりやすい言葉でかかれるし結構いいかな...
■結構好きですね。参加型みたいでよく問いかけられるし♪『事実』も『マスコミ』も『メディア』も最終的には人が生きる世界の産物だからとても曖昧でとてもはっきり・きっぱりしたものじゃない。だから、何を信じ、どの道でいくか。ですよねぇーそれがとてもわかりやすい言葉でかかれるし結構いいかな。
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