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獣の奏者(Ⅰ) の商品レビュー

4.4

282件のお客様レビュー

  1. 5つ

    143

  2. 4つ

    88

  3. 3つ

    24

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2010/08/23

ヤバイ!! 最高に面白い!! 出だしからぐんぐん物語の世界に引き込まれて止まらなくなる。 久しぶりに上橋さんの本を読んだけど、やっぱりこの人の書くファンタジーは面白いわぁ~。

Posted byブクログ

2010/08/12

相変わらずの設定、構成。 時間を忘れて読んでしまう。 自分はアニメを見ていないが、それと比較してなのか? レビューを漁ると、展開が遅い、上橋氏の作品の中ではつまらない方、などという評価を見かけ とても驚いた。 確かに言われてみれば、他のシリーズに比べて描き方、書き込み方に 物足り...

相変わらずの設定、構成。 時間を忘れて読んでしまう。 自分はアニメを見ていないが、それと比較してなのか? レビューを漁ると、展開が遅い、上橋氏の作品の中ではつまらない方、などという評価を見かけ とても驚いた。 確かに言われてみれば、他のシリーズに比べて描き方、書き込み方に 物足りなさを感じないでもない。 密度が薄いとでも言おうか。 たとえば精霊鳥など、もっと深く具体的に関わるのかと思いきや 後々もさらっとしか語られないところは 残念と言えば言える。 特にこのシリーズが、他と比べて悲劇的であるとも思わなかった。 重い話ではあるが、狐笛にしろ守り人にしろ 根底にそれがあることに変わりはないのでは? バルサがもう大人になっているから感じにくいだけで バルサの幼少時の苦難とエリンの苦難を比較して 取り立ててエリンが悲劇的だとは思えない。 ”魔がさした子”である、エリン。 母ソヨンの相当な強さを感じる。 どこか薄暗さがあり、どこかに不穏で不可思議な空気を漂わせる冒頭。 闘蛇という不思議な獣。 ソヨンとエリンの会話のひとつひとつが重く心に沈んでくる。 以降ネタばれ。 運命に翻弄されてゆくエリン。 冒頭の暗さに比べて、ジョウンと暮らした日々の なんと目映いことか。 頭が良く好奇心が旺盛で、失敗もするエリンは ジョウンだけでなく読者も惹き付けられてしまうだろう。 野生の王獣のエピソードも、とても興味深かった。 情景がまざまざと思い浮かぶ。 とても壮大で荘厳な光景だ。 ミツバチや、トッチなどの家畜を通して また、知識も経験も豊富なジョウンのお蔭で 学び花開き、進んでいくエリン。 人間と違って、動物は自分が痛くて驚いて うっかり蹴り殺してしまうことがある、というのは面白くわかりやすい上 続刊への伏線ともなっているわけだ。 ジョウンとの生活が終わりを告げたときには 自分のことのように悲しかった。 が、新たな場所を見つけたことに、胸が躍りもした。 母が育てた闘蛇の天敵である王獣を育てるのは 皮肉なようにも思ったが エリンにとってそこに分け隔てはないのだろう。 また、後半に登場するイアルの 魅力的な人柄と哀しい生い立ち、そして仕事も 非常に引き込まれる設定。 この先、ジョウンと暮らした日々ほど 輝き満ち足りた平穏な日々はエリンにはこないのだろうか と予想すると辛くなる。

Posted byブクログ

2010/08/09

以前、王様のブランチで本を紹介してたおひげのおじさま(結構参考にしてたのにお名前も肩書きも思い出せません。すいません。)が、絶賛してた獣の奏者。 上橋菜穂子さんの作品は好きだったので、普段は文庫派の私ですが迷わず購入。(今は文庫も出てますね。) いやぁ、やられました。この世界観。...

以前、王様のブランチで本を紹介してたおひげのおじさま(結構参考にしてたのにお名前も肩書きも思い出せません。すいません。)が、絶賛してた獣の奏者。 上橋菜穂子さんの作品は好きだったので、普段は文庫派の私ですが迷わず購入。(今は文庫も出てますね。) いやぁ、やられました。この世界観。 読みやすい文章のファンタジーなんだけど、ほんと深い。 オススメです。

Posted byブクログ

2010/08/08

「主人公のエリンと王獣のリランとを通じて生命の尊さとかが分かるし、表現とかのしかたもキレイで楽しく読めるから。」-2年女子図書委員

Posted byブクログ

2010/08/05

守り人シリーズに引き続き、上橋菜穂子ワールドに魅了されてしまった「獣の奏者」です。 学校の図書室で見つけて、夏休みをかけて読もうと思っていたら、1,2巻を1日で読んでしまいました^^;まだ夏休み入っていないのに・・・ 3,4巻は時間をかけてゆっくり読もうと思い、ちびちびと読んだ...

守り人シリーズに引き続き、上橋菜穂子ワールドに魅了されてしまった「獣の奏者」です。 学校の図書室で見つけて、夏休みをかけて読もうと思っていたら、1,2巻を1日で読んでしまいました^^;まだ夏休み入っていないのに・・・ 3,4巻は時間をかけてゆっくり読もうと思い、ちびちびと読んだりⅠ章読んで日を改めたりしていました。 ・・・が、他の本と並行して読み進めていたこともあり、政治的な内容が出てきたとき、ああれ~?と、自分が内容を忘れていることに気付き、もう一度最初から読みなおしました。

Posted byブクログ

2010/08/03

とても強い引力を感じる本でした。読み始めたら止まらないです。 ファンタジーです。舞台は外国っぽい雰囲気があるんですが、翻訳モノより断然読みやすいです。和製ハリー・ポッターみたいな。でも、学校が主な舞台ではないんですけどね(苦笑)。一人の少女の成長物語だと思います。 でも、物...

とても強い引力を感じる本でした。読み始めたら止まらないです。 ファンタジーです。舞台は外国っぽい雰囲気があるんですが、翻訳モノより断然読みやすいです。和製ハリー・ポッターみたいな。でも、学校が主な舞台ではないんですけどね(苦笑)。一人の少女の成長物語だと思います。 でも、物語後半からファンタジーっぽさが薄くなります。蜂飼いのジョウンに出会って蜂や家畜を育てること。王獣保護場の学校で王獣を観察すること。それぞれのエピソードはまるで「ファーブル昆虫記」や動物の生態系を追うドキュメンタリーのようでした。ものすごく詳しい知識が記述されているわけじゃないんですが、人と獣はどう関っていくのがいいのか、という壮大なテーマが感じられました。「動物」ではなくて「獣」と表現されていることが、よりテーマの壮大さを濃くさせています。そして、そのテーマに対してエリンは正面から向き合っていきます。それが自分自身の存在の答えにもなると信じて。 彼女の母親が獣ノ医術師として高く才能を評価されていたこと、その母親が指笛ができるという点から、彼女も特別な「力」を持っていると思えます。むしろ母親以上なんじゃないか、と私は密かに期待しています(笑)。彼女の知識に対する貪欲さ、それとは反対の聡明さや勘の鋭さには目を見張るものがあります。こういう特別さはハリー・ポッターとも共通しますが、一つだけ決定的に違う所があります。それは「過去を知っている」ということです。ハリー・ポッターはハグリッドが現れるまで自分は普通の(もしくは普通よりほんの少しだけ変わった)人間だと思っていました。エリンは違います。母親が特別な種族の生まれであるということ。自分が穢れていると周囲に思われていること。そして、母親がどんな風に命がけで自分を守ったのかということ。全てを知った上で彼女は生きることを選び、自分を取り巻く世界に立ち向かおうとしています。 すごく気になります、この続き。かなりワクワク・ドキドキします。オススメです。

Posted byブクログ

2010/06/10

のっけから、これまた、大人の黒い思惑のせいで悲劇に遭う子供が主役の暗い話なんだなと想像できてしまう。 政治と関わるらしい「聖なる獣」を操る、特殊な人々の話のようだ。 主人公のエリンは、政治とは離れたところで、獣の奏者(闘蛇という、蛇というか、竜のような生き物の医師)であった母の...

のっけから、これまた、大人の黒い思惑のせいで悲劇に遭う子供が主役の暗い話なんだなと想像できてしまう。 政治と関わるらしい「聖なる獣」を操る、特殊な人々の話のようだ。 主人公のエリンは、政治とは離れたところで、獣の奏者(闘蛇という、蛇というか、竜のような生き物の医師)であった母の血を継いで、獣に魅せられて育つ。 母は非業の死をとげ、母から聞いた出生の秘密を抱えながら、蜂飼のジョウンに引き取られ、生き物の世界を間近に見て育つ。 彼女は14歳になったとき、獣の医師になるべく、特殊な学校に入学するところで一巻は終了した。 エリンは無口で賢くて、一途で微笑ましい。 登場する大人たちも、それぞれ、複雑な心中を省かずに描かれている。 上橋氏の作品は、すべての登場人物が、それぞれの人生の主役として、真摯に生きていることを感じさせてくれる。 エリン、ガンバレヨーとつい大人の目線で読んでしまう。 ジョウンとの物語は、あたかもアルプスの少女ハイジとおんじの絆を見るようで、心がおどった。

Posted byブクログ

2010/06/07

 4冊を一気に読ませる素晴らしいファンタジー。近年における日本のハイ・ファンタジーの最高傑作であろう。  むろん、NHKのアニメから興味を持って入った世界だが、圧倒的な実在感を感じさせ、エリンがまさに生きている女性のように思える。  だからこそ、4巻目のラストは違和感を感じる。最...

 4冊を一気に読ませる素晴らしいファンタジー。近年における日本のハイ・ファンタジーの最高傑作であろう。  むろん、NHKのアニメから興味を持って入った世界だが、圧倒的な実在感を感じさせ、エリンがまさに生きている女性のように思える。  だからこそ、4巻目のラストは違和感を感じる。最後まで生き抜いてこそのエリンではないだろうか? 彼女のあの終わり方は今もって腑に落ちない。  それほど、この世界に肩入れしてしまったということか。

Posted byブクログ

2010/05/29

アニメで見ていたのでお話はわかっていたつもりだったのですが エリンとお母さんの別れが、思っていたより早くて悲しくなりました。 エリンのこれからの成長が楽しみです。

Posted byブクログ

2010/05/27

獣ノ医術師の母と暮らす少女、エリン。ある日、戦闘用の獣である闘蛇が何頭も一度に死に、その責任を問われた母は処刑されてしまう。孤児となったエリンは蜂飼いのジョウンに助けられて暮らすうちに、山中で天を翔ける王獣と出合う。その姿に魅了され、王獣の医術師になろうと決心するエリンだったが、...

獣ノ医術師の母と暮らす少女、エリン。ある日、戦闘用の獣である闘蛇が何頭も一度に死に、その責任を問われた母は処刑されてしまう。孤児となったエリンは蜂飼いのジョウンに助けられて暮らすうちに、山中で天を翔ける王獣と出合う。その姿に魅了され、王獣の医術師になろうと決心するエリンだったが、そのことが、やがて、王国の運命を左右する立場にエリンを立たせることに...。

Posted byブクログ