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僕はパパを殺すことに決めた の商品レビュー

3.7

47件のお客様レビュー

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2024/02/09

★★★ 今月2冊目。 医者の親からの勉強やれと4歳から猛勉強させられ殴れ自由を奪われ名門中学に入ったもののそこでも勉強を強いられ高一で点数が悪くてこれを見せたら親に怒られるという思いから家を放火という凄い事件。 毒親すぎ

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2024/01/07

後に不当な情報流出で問題視されたといえど、事実のみを記載した調書から少年の言動・感情や当時の情景が真っ直ぐに伝わってきた。 作者のいうよう、父に愛されていなかったわけではない。 父も実母も継母も、彼を取り巻く環境全てに原因があったと思う。自分の子供が事件によって「広汎性発達障害」...

後に不当な情報流出で問題視されたといえど、事実のみを記載した調書から少年の言動・感情や当時の情景が真っ直ぐに伝わってきた。 作者のいうよう、父に愛されていなかったわけではない。 父も実母も継母も、彼を取り巻く環境全てに原因があったと思う。自分の子供が事件によって「広汎性発達障害」を発していたと知らされるのも空恐ろしい状況。 「家族の在り方」を考えさせられる一作だった。 ただ個人的には、父側の取材が行われていない点を踏まえてこれが真実とは言い難い。継母との確執(誤報)を覆す“真実の一部”を映した作品だと認識しておく必要がある。 また「広汎性発達障害」という診断を、作者自身が賛同することについて否定はしないが、同じ特質を持って生活している人への配慮がもう少し欲しかった。出版されて数年経っているため当時の時代的な考えもあるかもしれないが、本作を読んだ人が広汎性発達障害=犯罪の可能性と考えないことを願う。

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2023/10/11

父親が病的すぎる。少年が犯罪を犯すまでに、誰か一人でもあと一歩踏み出してくれていたら・・・と思わずにはいられない。これまで軽く家出をしたことがあるようだけど、ほぼ初めての反抗が今回の放火。こうなるまでにもっと違う反抗の仕方や拒絶の仕方を、なぜ模索できなかったのか残念でならない。偏...

父親が病的すぎる。少年が犯罪を犯すまでに、誰か一人でもあと一歩踏み出してくれていたら・・・と思わずにはいられない。これまで軽く家出をしたことがあるようだけど、ほぼ初めての反抗が今回の放火。こうなるまでにもっと違う反抗の仕方や拒絶の仕方を、なぜ模索できなかったのか残念でならない。偏差値の高い高校に通っていても「まだ子ども」だということなのだろうかと読み進めていくと、出てくる「障害」の問題。「ケーキの切れない非行少年たち」でも読んだけど、同じようなことだと思う。小さい頃からわかっていれば、もっと違う対処の仕方はあったかもしれない。難しい。

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2021/02/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2006年6月に奈良でおこった、16歳の少年が自宅を放火し、母と妹・弟を殺害したという事件のレポ。 かなり詳しい「供述調書」や関係者へのインタビューの内容が織り込まれている。 もちろん、事件の真相なんて本人しかわからないし、 むしろ、本人も分かってないかもしれないものだと思うので、この本がすべて正解というわけではない。と、いう大前提のもとに読んだ。 日々たくさんのセンセーショナルな事件が起こっているためか、この事件についてほぼ記憶がない。15年もたてばそんなものか? 16歳の少年は親戚の多くと父親、継母が医者という家庭に育ち、 生まれた時から医者になるべく育てられた。 父はそれはそれは厳しく・・・いや、そんな言葉では生ぬるいほど、 「え?今どき?」って思うほどの暴力で少年を勉強させていた。 殴る、髪の毛をつかむは日常で、 お茶をかけることもあったようだし、シャーペンで頭を刺されたこともあるようだ。 そりゃ、まともに育たないよ・・・って思う程の悲惨さ。 ただ、彼は学校では多少浮き沈みがあったようだが、友達付き合いもあるし普通の学生だったようだ。 むしろ、家より学校のほうが安全地帯だったのかもしれない。 事件を起こし、彼の精神鑑定により何らかの障害であることが判明もするが、 むしろ、16年間こんな暴力と父親による圧力、誰にも助けてもらえない家庭で育ったら人間、ゆがむよ。 っていうか、むしろ父親のほうがものすごい「何か」を抱えているんじゃないだろうか?と思う程の暴力。 読んでてもしんどいほど。 事件後の父の話を読んでも「この人、たぶん反省してないな」って感じがする。 自分のやり方が間違ってたという言葉の裏に、 『子どもの将来を考えての事』という盾の元では何をしてもいいんだ、と考えている気がするわ。 15年経った今、彼は30歳過ぎ? どこで何をしているのかは分からないけど、 16年間の父親の暴力による束縛とその後、収監された数年が終わって、 今やっと自由に生きれているんだろうか?

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2020/11/25

少年犯罪の本を読むときは、自分の子どもが被害者にも加害者にもならないようにと祈る気持ちで読んでしまう。 この事件はエリート家庭で父親から抑圧された環境で育った少年が家に火をつけてしまう話。のびのびと子どもを信じることは難しいことなのかもしれない。

Posted byブクログ

2020/05/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これは少年の父親の問題で、何度も指摘されてきたのに改善できなかったことが悲劇の始まり。 少年が東大寺という超進学校に通っていたからセンセーショナルに騒ぎたてられたが、似たような家庭は至るところにあると思う。 幼少期はおっとりしていた少年が、有名進学校に通い平均的な成績をとり、友達とも仲良くしていた。それだけを聞けば素晴らしい。例え広範性発達障がいがあろうと事件がなければ順風満帆生活を送れたのではないだろうかと思うと少年の育った環境が残念でならない。

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2019/09/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

東大寺学園の生徒が、という事件そのものの話題に加え、精神鑑定の資料であった供述調書が流出したというスキャンダルで世間をにぎわせた一冊。 中身はほぼ3分の2が供述調書の写しになっており、それに関するコメント、継母の両親に対する取材が加わっている。 長男を医師にすべく父親が異常なまでに教育に執着していたこと、少年のアスペとしての障害特性など、ある意味道具立ての揃った事件ではある。

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2018/11/25

この事件を書籍化する事に賛否両論あるとはおもうけど 私は賛成です。 ニュースでは一部分しか報道されていないが、この事件を深く知れて良かった。 少年の身近に一人でも悩みを打ち明けられる人がいれば回避出来たように思う。 子どもにとって親は正しいと思いがち。違う視線から見たり時が経って...

この事件を書籍化する事に賛否両論あるとはおもうけど 私は賛成です。 ニュースでは一部分しか報道されていないが、この事件を深く知れて良かった。 少年の身近に一人でも悩みを打ち明けられる人がいれば回避出来たように思う。 子どもにとって親は正しいと思いがち。違う視線から見たり時が経ってから思い返せば間違いとわかる時もあるが、当時は恐怖が先にあり冷静な判断が出来なかった。 暴力や暴言を避ける事で頭がいっぱいになっていたんだと思う。 少年も被害者であると思った。

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2017/12/30

2017.12.28読了 子育ては難しい。親がダメでもしっかり育つ子もいればそうでない場合もある。また、親がどんなに愛情を持って接していると思っていても子供にとってはそれが重荷になる場合もある。多種多様である。 子供は親の所有物じゃない。 ともあれ、この少年は確実に不幸だ。 逃げ...

2017.12.28読了 子育ては難しい。親がダメでもしっかり育つ子もいればそうでない場合もある。また、親がどんなに愛情を持って接していると思っていても子供にとってはそれが重荷になる場合もある。多種多様である。 子供は親の所有物じゃない。 ともあれ、この少年は確実に不幸だ。 逃げ場がない。子供にも大人にも男にも女にも逃げ場は必要だ。だからまた頑張れるのだ この父親は医師であった。現役の。。。 こんな不安定な精神状態の医師が現場にいたことが恐ろしい

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2014/10/04

野次馬と思いながら、少し話題になっているので読んでみた。 著者(と呼べるのかどうかも疑問だが)は少年審判等の問題点を指摘するという正義感で出版したということの様だが、供述調書を提供したことで鑑定医が逮捕されたことも分かるように、やり方は大きく間違っていたと思う。 この著者の立...

野次馬と思いながら、少し話題になっているので読んでみた。 著者(と呼べるのかどうかも疑問だが)は少年審判等の問題点を指摘するという正義感で出版したということの様だが、供述調書を提供したことで鑑定医が逮捕されたことも分かるように、やり方は大きく間違っていたと思う。 この著者の立件を見送った捜査当局もどうかと思うが。 内容は、野次馬の覗き見趣味の域を出ていない。 読んでしまった自分も同じ様なレベルということなのだが。

Posted byブクログ