僕はパパを殺すことに決めた の商品レビュー
奈良エリート少年自宅放火事件のルポルタージュで、供述調書が掲載されている事で話題になりました。法的な是非で言えば明らかに非ですが、過激の一途をたどる少年事件に対する理解を深める上では是と言ってもよいと思います。あくまでも「更正」を念頭に置いた少年法が果たして本当に更正に寄与してい...
奈良エリート少年自宅放火事件のルポルタージュで、供述調書が掲載されている事で話題になりました。法的な是非で言えば明らかに非ですが、過激の一途をたどる少年事件に対する理解を深める上では是と言ってもよいと思います。あくまでも「更正」を念頭に置いた少年法が果たして本当に更正に寄与しているのか、我々はもう一度考えるべきでしょう。 最後に「子供は親の所有物ではない」、この言葉を親である自分自身でも再確認して子供と向き合いたいと思います。
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実際の事件のルポ。供述書が内容の大半を占めているので、物凄く信憑性のあるもので、話題になった本。 話題になっただけあって、一気に読み進めてしまった。
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このニュースを覚えてますか? 賛否両論の本だと思う。 この本は少年法をやぶり未成年の供述調書や父親の供述調書までが全て載っている。 違法です。 でも、この本から、私は少年の真実も読めたし、一番の加害は父親の虐待だったのだと初めて知りえたのも事実。 虐待の酷さに泣きそうでした。...
このニュースを覚えてますか? 賛否両論の本だと思う。 この本は少年法をやぶり未成年の供述調書や父親の供述調書までが全て載っている。 違法です。 でも、この本から、私は少年の真実も読めたし、一番の加害は父親の虐待だったのだと初めて知りえたのも事実。 虐待の酷さに泣きそうでした。 ニュースでは知りえなかった事、ニュースでは伝えられなかったこと。 ただ、何となく偏った見方が伺えるのも事実。 正しい法の意味を考える1冊です。
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現在、取材方法が問題視されている作品ですが、 もうね… この少年が、可哀想で・・・、可哀想で・・・
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出版の是非は非だと思うが、真実のインパックとはものすごく大きい報道で伝わる一部の内容と真実は大きく乖離がある事、なんでこんな事になってしまったのか、私たちも勉強しておかなくてはならないと思った。
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もう1年以上前になった奈良エリート少年自宅放火事件を取材したドキュメンタリー。 有名校に進学した少年が父親の虐待ともいえる暴力行為で殺意を抱くも、父の居ない自宅を放火し皮肉にも関係の無い継母や弟、妹達を死に至らしめた、という事件は記憶に新しい。 記事というものは記者の主観が...
もう1年以上前になった奈良エリート少年自宅放火事件を取材したドキュメンタリー。 有名校に進学した少年が父親の虐待ともいえる暴力行為で殺意を抱くも、父の居ない自宅を放火し皮肉にも関係の無い継母や弟、妹達を死に至らしめた、という事件は記憶に新しい。 記事というものは記者の主観が入っているため、得てして真実が見えにくい。 特に新聞は詳細を書き綴れないため、欠けたパズルのピースは読者の想像に委ねている部分が多い。 また大衆週刊誌の報道は意外性を醸し出す事に躍起になっている感があり真実が見えない。 その点、本書は真実に近いものでは無いかと思う。 新聞記事では分からなかった少年の苦悩を理解することは出来たものの、結果としてこの悲劇が起こったのはただただ悲しいとしかいえない。 本書では父親は完全に悪役であり(事実そうであろうが)ある意味この事件は父親が起こしたものとも言えるのだが、父親の心理状態にどの様なものがあったのであろうか。 父親を中心に据えて同じようなドキュメンタリーを書いてみると、何が出来上がるのであろうか。 本書でも父親の家系や学生時代に厳しく躾けられた話が若干載っているが、実はそこまで遡るとさらに意外な発見があるのかもしれない。 私もどちらかというと子供の立場より父親の立場に近づきつつあるのだが、将来子供とどの様に接すれば良いのかを考えさせられた。
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彼を育む全ての事象が、事件へと一直線に伸びていっているように思える。 業とさだめと螺旋、なんていうものまで感じさせるノンフィクション。 ただ、どんな背景であっても’事件は事件’なのだと、諦観にも似た虚無感に襲われますが・・・
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