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カラマーゾフの兄弟(3) の商品レビュー

4.1

103件のお客様レビュー

  1. 5つ

    32

  2. 4つ

    37

  3. 3つ

    19

  4. 2つ

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2023/06/15

③巻はサスペンス仕立てでした。 最初は「小さな葱」が面白く、途中でトロイカ大疾走。 ずっとサスペンスドラマが脳内で流れるも、①、②巻と違い トロイカに乗って最後まで勢いよく読み切れました。 がんばれ!ミーチャ!!

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2023/05/03

著者が最初に注釈していた意味がようやくわかった。最初は退屈だよと。とはいえ、ほんとに兄弟が生まれる前のところまでだろうと思っていたけど、なかなか2までも、読みづらく。 物語として動き出した!と思える3だった。 ミーチャが愛おしく感じる。勇み足で感情的で自分でも自分をもて余している...

著者が最初に注釈していた意味がようやくわかった。最初は退屈だよと。とはいえ、ほんとに兄弟が生まれる前のところまでだろうと思っていたけど、なかなか2までも、読みづらく。 物語として動き出した!と思える3だった。 ミーチャが愛おしく感じる。勇み足で感情的で自分でも自分をもて余しているつらさがとても伝わった。

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2023/02/28

2巻と比べて話の展開が早く、分かりやすかった。ミーチャ視点の話が大半で、事件が起きた日のことが詳しく書かれており、彼の焦ってる様子がよく伝わった。

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2023/01/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

狂乱と喧騒の第3巻。 途中まで、ミーチャの魅力がまったくわからん……と思いつつ読んでました。 思い込みで突っ走るし、浪費家でお金にだらしがないし。 なんで、作者から「高潔な」と人物描写されるのか、他の登場人物からなんだかんだ言いつつ好意をもたれているのか、理解できん、と。 でも、終盤で彼が絞り出した 「親父の血にかんして、ぼくは無実です!  罰を受け入れるのは、親父を殺したからじゃない、殺したいと思ったから、ひょっとするとじっさいに殺しかねなかったから、なんです······」 というセリフで、今までの彼の支離滅裂な行動も、性格の甘い部分も、ぜんぶが反転して人間らしく思えてくる、見事さよ! そしてこれは、1巻でスメルジャコフが展開した、キリスト教徒が受ける迫害と改宗の問題への「屁理屈」(と、私は思ってる)に対する、痛烈なドストエフスキーの答えになっているのではないかな。 宿屋で繰り広げられる狂気じみたオールの描写に圧倒されつつ、前半で提示された信仰に関する問いが見事に回収されていく手腕に驚くしかなかった本巻。 改めて作品のスケールの壮大さに圧倒されて、まだほんのり残っていたお正月気分も一気に吹き飛びましたとさ。

Posted byブクログ

2022/12/22

人が人の話を聞くこと、聞かせることの難しさを想う。常に自分の思考に都合がいいように話を聞き、理解したつもりでいる、一方でまったく話が伝わらないと嘆いている。物語の登場人物が気性の激しい人ばかりだから?いや、結構実生活でも普通にある。サラサラと流れていかない、脱線したりつんのめった...

人が人の話を聞くこと、聞かせることの難しさを想う。常に自分の思考に都合がいいように話を聞き、理解したつもりでいる、一方でまったく話が伝わらないと嘆いている。物語の登場人物が気性の激しい人ばかりだから?いや、結構実生活でも普通にある。サラサラと流れていかない、脱線したりつんのめったりするところが嫌にリアルで引き込まれる。

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2022/09/15

長老の遺体による腐臭騒ぎで、迷いが生じるアレクセイ。一方、ドミートリイは愛人のため金策に走り回っていた。 グルーシェニカの人柄と背景がよくわかる深掘りと、アリョーシャ(アレクセイ)の信仰が新生する第7編。第8編ではミーチャ(ドミートリイ)が奔走するなか、ついに事件が起こってしま...

長老の遺体による腐臭騒ぎで、迷いが生じるアレクセイ。一方、ドミートリイは愛人のため金策に走り回っていた。 グルーシェニカの人柄と背景がよくわかる深掘りと、アリョーシャ(アレクセイ)の信仰が新生する第7編。第8編ではミーチャ(ドミートリイ)が奔走するなか、ついに事件が起こってしまう。続く第9編では、ジャンルが変わったのかと思うほどミステリー小説な展開に。疾走感のあるこの第3部で物語は一気に加速した感がある。相変わらず会話文の分量が多く、読みやすいが長い。とはいえ、思想性や哲学性の高かった第2部と比べるとよりエンタメ性が増し、それぞれの人物への感情移入も深まって、夢中で読み切ってしまった。 アリョーシャは誰にも好かれる主人公的な人物だが、ミーチャの複雑な人間性はかなり独特な魅力がある。欠点によって嫌われるか、逆に愛されるか、きわどいラインの個性を持っているのだ。グルーシェニカの心変わりにも心洗われるし、ますます各キャラクターが好きになった。

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2023/07/11

全5冊の中で最も読みやすい巻。初見の読者もここまで辿り着ければ後はイッキだと思う。ミーチャの視点になってからはドライブ感、グルーヴ感と呼ぶべきようなスピーディーな展開が待っている。不意打ちで襲いかかるシリアスな笑いに思わず噴き出すおそれがあるのでお家で読もう。

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2022/07/28

池田健太郎訳 中央公論社で検索したが、探せなかった。たぶん内容に違いはないと考えての感想。 最初はアリューシャの話だが、性格がよくわからない。周りはアリューシャの純真さ、崇高な心を褒め称えるが、読んでいて、よくわからない人物。 だが三巻は大半がミーチャの話。異常なほど真面目なのか...

池田健太郎訳 中央公論社で検索したが、探せなかった。たぶん内容に違いはないと考えての感想。 最初はアリューシャの話だが、性格がよくわからない。周りはアリューシャの純真さ、崇高な心を褒め称えるが、読んでいて、よくわからない人物。 だが三巻は大半がミーチャの話。異常なほど真面目なのか、乱暴者なのか、金銭感覚がないのか、独りよがりなのか、精神異常者なのか、異常性のある人物。すべてが大袈裟だ。周りの人物も同じだ。とうとう裁判で父親殺しの有罪判決で、監獄へと護送されるところで終わる。 ただ、不思議なのは、全部の場面がクライマックスのような作品。そこがドストエフスキーの凄いところか。ミーチャもアリューシャも作者そのものの性格。自分の心を書いたのかもしれない。

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2022/07/07

ゾシマ長老死後のアリーシャの動き、フョードルが殺されミーチェが護送されるところまでの3部。 アリョーシャの人間的な変化(進化?)が、内面の動きに加えて実際のグルーシェニカに与えた「救済」という外部的な動き含めて、機微が非常に詳細に描かれており、冒頭から引き込まれ、そのままグルー...

ゾシマ長老死後のアリーシャの動き、フョードルが殺されミーチェが護送されるところまでの3部。 アリョーシャの人間的な変化(進化?)が、内面の動きに加えて実際のグルーシェニカに与えた「救済」という外部的な動き含めて、機微が非常に詳細に描かれており、冒頭から引き込まれ、そのままグルーシェニカが今度はミーチェに救済を与えたような流れにも見える。つまりは確実に死のうとしていたミーチェが生きているという状況は、アリョーシャの行動がもたらしたとも言えるのでは、と思った。 殺人の犯人は三千ルーブルを論点に置くのであれば、状況証拠的にはミーチェになるが、決定的とは言えないが、血痕など調べられる?ないものなのか、その他殴打痕など。あとはドアの開きや合図、グレーゴリーの証言などが要因となり護送。ミーチェの表現もよく「老人を殺した」ということは言われるが、グレーゴリーを殺したと言わないときがあるのは何か意図があるのか。この辺りはよく読み取れない。スメルジャコフも昏睡状態だったのであれば、犯行可能な人物はミーチェしかいないのは間違いがないが。お金の行方も含めて。 後半のミーチェの心境、唐突な判断や企図・行動、内心と裏腹な発言など、自分自身はここまで混乱した状況に陥ったことはないが、そのような状態と錯覚してしまうほど、すごく気持ちが分かるものだと感じてしまった。死のうとしている中、何を持っていても仕方がないところからの散財とそこからのグルーシェニカの翻意による緩和など、一緒に心が動かされてしまった。

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2022/06/12

1巻、2巻は難しい内容で、わからないまま読んでいましたが、この第3巻は怒涛の展開で、とても面白かったです。 ミーチャの言葉や行動がようやく理解でき、応援したくなりました。真相はどこにあるのか?4巻が楽しみです。

Posted byブクログ