幽霊人命救助隊 の商品レビュー
「この世は、無責任な人ほど楽に生きられる」という文章が心に残っている。思い返すと、自分の周りの心を病んでしまった人たちはみんな責任感が強く真面目な人だった。 逃げることを選ぶことは強さである事を知った。自分の周りの人は、自身が思っていたより遥かに強い人間だった。 心を病むことは必...
「この世は、無責任な人ほど楽に生きられる」という文章が心に残っている。思い返すと、自分の周りの心を病んでしまった人たちはみんな責任感が強く真面目な人だった。 逃げることを選ぶことは強さである事を知った。自分の周りの人は、自身が思っていたより遥かに強い人間だった。 心を病むことは必ずしもその人の弱さの証明では無いことを再度認識した。また、そこから立ち直るには他者の介入が必須であることを感じた。せめて自分の周りの人間だけでも塞ぎ込んだ中に手を差し伸べられるように、繋がりをこれからも大切にしたいと思った。
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- ネタバレ
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読み終わったが、なんとも感想を書きづらい。感じたことを文章にするのが難しい。 最初は少し斜に構えて読んでいたところは否めない。 しかしとても長い話なので、段々と登場人物に感情移入した。ヤクザの八木さんも好きになってしまった。人は共に過ごした時間が長いほど相手を好きになるのかもしれない。 原因の大抵は鬱だと最初から想定していたが、それが原因なのか結果なのかは別として、やはり切っては切れないものなのだろう。 私は人と関わるのが苦手で一人を好む。いくら他人の助けを借りるのが大切と言われても…と思っているが、そう思っている限りはこのような事態を避けることはできないのだろうな。 ラストはすごく良かった。読んで良かったと思える作品だった。長いけど。 これからも生きていたくないと思う瞬間が訪れると思うけれど、そんな時はこの本のことを思い出そうと思う。
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何度か完読を試みるも敗退。 同じことの繰り返し。 会話や人物設定も肌に合わない。 『13階段』は準一気読みレベルだったのに。
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幽霊の4人が自殺志願者たちを救っていくお話です。自殺をテーマに扱いながらもユーモアに溢れた作品でした。4人の掛け合いが絶妙でオススメです♪
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自殺した登場人物達が自殺志願者を100人救い、天国行きを目指す!! 「自殺」のキーワードからは想像できないようなコミカルな表現が多くて、読み始めは軽め。 ひとり、またひとりとレスキューしていく中で少しづつ登場人物の孤独や苦悩もほどけていく。 鬱病=精神科に繋げればOK!な空気...
自殺した登場人物達が自殺志願者を100人救い、天国行きを目指す!! 「自殺」のキーワードからは想像できないようなコミカルな表現が多くて、読み始めは軽め。 ひとり、またひとりとレスキューしていく中で少しづつ登場人物の孤独や苦悩もほどけていく。 鬱病=精神科に繋げればOK!な空気には、そんな簡単なことじゃないとムッとしたけど… 最終的には感情移入でティッシュ必須。
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自殺した4人が天国に行って成仏するために、自殺志願者を救う。 歯科衛生士の麻美の話が切なかった。 典型的な境界性人格障害。 本人はもちろんまわりの人も辛いんだよな。。
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重いテーマだが重すぎない雰囲気で話が進んでいき、さくさく読めた。 歯科助手の女の子は、こんな子実際にいるのか。。と思ったけど、現代にも通じる傷つきやすい人の心情がすこーし理解できて良かった。
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ブックリストで紹介されてる方がいて、面白そうだと思って読んでみました! あの世とこの世の中間で、生きていた年代も享年も様々な4人が出会う。 4人の共通点は、生前自ら命を絶ってしたまった魂だということ。 現世で同じようにこの世を去ろうとする人を100人引き止めるミッションを神から受...
ブックリストで紹介されてる方がいて、面白そうだと思って読んでみました! あの世とこの世の中間で、生きていた年代も享年も様々な4人が出会う。 4人の共通点は、生前自ら命を絶ってしたまった魂だということ。 現世で同じようにこの世を去ろうとする人を100人引き止めるミッションを神から受けるお話。 テーマは重い。自殺、人生、人間関係、経済事情。 でも、きっと重さをなるべく軽減しながら気軽に読めるように工夫された小説なんだろうなと思いました。 主人公たちの掛け合いがコミカルで面白かったです。テーマはしっかり捉えているけど、説教くさくなくて読みやすかったのも良かった。 人の数だけドラマがあるよね。
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読み応えのある本だった。 自殺をしてこの世を去った主人公は、天国にも地獄にも行けなかった。現れた神は自殺志願者を止めれば、天に行かせると約束した。 なぜ人間は自殺をしてしまうのか。 死のうとしている人を助けるために、主人公と共に学んでいる感覚だった。シリアスな展開の中にも笑...
読み応えのある本だった。 自殺をしてこの世を去った主人公は、天国にも地獄にも行けなかった。現れた神は自殺志願者を止めれば、天に行かせると約束した。 なぜ人間は自殺をしてしまうのか。 死のうとしている人を助けるために、主人公と共に学んでいる感覚だった。シリアスな展開の中にも笑いを誘う場面があり読んでいて飽きなかった。 自殺には、人とのつながり、社会、金が複雑に絡んでいて、解決するためのノウハウを知らないと対応できないことを知った。 高野和史さんの作品は、伏線が多くて綺麗な終わり方するので読み終えてスッキリした感覚になる。 これで本当に自殺志願者救えたの?って思う場面もあったので、神が救助隊に救った人のその後を諭して、再び救助するために下界に戻る話があればと感じた。
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自殺した4人が天国に行くため自殺志願者100人を救う話。命が大切、っていうのは当然やと思うんやけど、命や生活を守るための制度をもっと知る機会があればなぁ、と読んでて思った。
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