ワーキング・ホリデー の商品レビュー

坂木司【著】

2013/11/10

喉越しスッキリ爽やか!って感じの読後感。
最初は進におかん面されていたのにいつのまにか父親として立派な顔も見せるようになる過程が自然。
ラストの進とのすれ違いもいい。
大和が思っていたほど進は子供でも無かったし大人でも無かったんだな、と。
こういう単純だけど一本筋が通っている登場人物って好きだな。

2009/10/13

内容（「BOOK」データベースより）
元ヤン・ホストが宅配便(特別仕様車)ドライバーに転身!?血気さかんな若者と所帯じみた小学生、親子と仕事と仲間によるひと夏の贈り物。

2009/10/04

読みやすくて面白かった。
人物造形がわりと典型的というか、よくあるっちゃーよくある感じなんだけど
いやみがないというか、受け入れやすい。
安心して読める感じ。
和みます。

2009/11/04

大人が働きながら、子供の夏休みを満喫するお話。なので、ワーキング・ホリデー。
本筋のお話も充分に楽しめるのですが、大和と由紀子の若かりし頃の掛け合いを想像して、ひどく切なくなりました。やんちゃを繰り返す大和を、由希子は諌めつつも見守るのがきっと楽しかったのかな。分かる気がする。
やりすぎると、「ダメんず・うぉーかー」になりますけどね！

夏休みに、子供がお母さんと一緒に見るような昼ドラにならないかな。台本として、向いてる気がする。
１冊完結のお話としては、「シンデレラ・ティース」よりもこちらが断然好き。

2009/10/23

元ヤンのホスト・ヤマトの元に突然やってきた小学生・進。
進はヤマトの元カノ・由希子の息子。
由希子はヤマトと別れたときに妊娠しており、ヤマトは初めて自分に子供が居ることを知って仰天！
夏休みの期間中一緒に居たいと言う、突然の息子の出現の戸惑いながらも、
父親としていいところみせようと張り切るヤマト。
しかしお客様をいい気分にさせるのが商売のホストクラブで、客に説教し、泣いて帰った客のクレームからヤマトはクビになってしまう。
経営者のジャスミンは、ヤマトに次の仕事を紹介する。それは“ハチさん便”のドライバー。宅配便の仕事だった。

坂木さんの作品の特徴であるほのぼのと温かい空気をたくさんはらんだ優しい話。
父親のために節約料理をして帰りを待つ、進の健気さに胸が熱くなる。口げんかしながらも距離を縮めていくヤマトと進の毎日に夏休みが終わらなきゃいいのにと思ってしまう。
単細胞で直情径行、だけど正義の芯はぶれないヤマトが 宅配ドライバーとして（実はエコロジーの最先端・リアカー宅配便）
お客様やハチさん便の仲間たちの心の交流がなんとも心地よい。
作中に、“引きこもり探偵”シリーズの登場人物がちらっと友情出演（？）するのもシリーズファンには楽しいサービスだ。

2014/06/22

宅配便の話だ、って読み始めた。
あれ、ホストの話だ。

坂木司の書く人びとは、とても魅力的です。
ホストもキャバ嬢も、宅配便のお兄さんもその息子も、息子の友だちも、それからホストクラブと宅配便のオーナーも。
素敵でちょっと変わった人たちの、なんだかホッとする活躍に引き込まれます。

坂木さんの書く人たちは、ちゃんとものごとに真っ直ぐなところが好き。
ちゃんと相手と向かい合って、それはたまには間違えたりするけど、それでもちゃんと向き合うところがいい。

普通のことを魅力的に描けるところが坂木さんの魅力だなと思います。
ヤマトの言う“正論”だって、こんなにも嫌味なくすんなりと響いてくるんだから。

2009/10/04

「初めまして、お父さん」
元ヤン・ホストである沖田大和のもとに突然、「沖田大和のこども」を名乗る少年がやってきた。
しぶしぶその少年─神保進─を預かる事になった大和。
数日後、大和は店にきた客を殴り、解雇処分になってしまう。
そんな大和が紹介された次の仕事は、宅配便ドライバーだった！
血の気さかんな若者と所帯じみた小学生。
親子と仕事と仲間によるひと夏の贈り物。

おもしろかった！
進君がかわいいです。そして大和の心の変化が丁寧に描かれていておもしろい。
どんどん父親らしくなっていく大和がすごくいい。
やたら所帯じみた進くんがたまに子どもっぽくなるのもいい。

2009/10/07

今の自分に全く足りていないものが、いつも、この人の作品には
溢れています。こんな理想を絵に描いたような優しさと、暖かさの
安売りは、毛嫌いする人も多いかもしれないですね。
何せ、嘘クサイもん。

でも、自分にとっては絵本みたいなもので...絵空事でも理想でも
いいんです。自分が生きてきた中での数々の間違いや失敗が、
間違いで、失敗だった....と今更ながらこういった作品を読むことで
忘れずに済むんだから...。

2009/10/04

うーーん……
この著者らしいっちゃらしいんだけど．それだけかも．
「ホテルジューシー」とかのほうが成長物語としても骨格がしっかりしてた気が．

2009/10/04

　〈内容〉ホストの大和に突然息子が現われた。オーナーの計らいで宅配業に転職するが…。

坂木司の作品は安心して読める。登場する子どもがしっかりしていることが多いのも良い。