ショートソング の商品レビュー
帰国子女の超イケメンハーフなのにチェリーボーイの男子と 短歌で有名なかっこいい眼鏡男子のプレイボーイの男子の話。 短歌の話なのです。 短歌って私たちに馴染みのない趣味だけど この小説を読むと案外簡単に作れる物なのかもしれない。 そう思いました。 チェリーボーイとプレイボーイの観...
帰国子女の超イケメンハーフなのにチェリーボーイの男子と 短歌で有名なかっこいい眼鏡男子のプレイボーイの男子の話。 短歌の話なのです。 短歌って私たちに馴染みのない趣味だけど この小説を読むと案外簡単に作れる物なのかもしれない。 そう思いました。 チェリーボーイとプレイボーイの観点から書いたストーリーは非常に読みやすかったです。 短歌だけじゃなく恋愛の話も興味があって 暇なく読めました^^
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自分が好きな吉祥寺が舞台ということでカナリ場所を想像しながらよんでしまいました。 途中途中に題名通り短歌が組み込まれていておもしろい!
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私は枡野さんの詠む歌が好きだ。この作品には素敵な短歌が沢山入っていて、読んでいて自分も短歌作りたいな、なんて思ってしまう。その意味ではこの作品は小説というより歌集と言った方が近いのかもしれない。彼の作品だけではないけれど、小説に登場するので好きなのは、「恋人はいてもいなくてもいい...
私は枡野さんの詠む歌が好きだ。この作品には素敵な短歌が沢山入っていて、読んでいて自分も短歌作りたいな、なんて思ってしまう。その意味ではこの作品は小説というより歌集と言った方が近いのかもしれない。彼の作品だけではないけれど、小説に登場するので好きなのは、「恋人はいてもいなくてもいいけれどあなたはここにいたほうがいい」、「好きだった雨、雨だったあのころの日々、あのころの日々だった君」とかかな。浪人時代に彼の短歌集を買って元気を貰ったけど、なんだかこの小説からも元気を貰えた気がする。小説としても、正反対の“CHERRY BOY”と“PLAYBOY”の視点から交互に描かれていてテンポがあって読みやすい。
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「プレイボーイ」と「チェリーボーイ」正反対の二人の視点で描かれる短歌を愛する若者たちの物語。ひとつの特徴として吉祥寺を舞台にしていて、実在するお店が登場するので知っている人はより楽しめると思います。 そして物語の中で主人公達の心情を描写する短歌が詠まれるわけですが、短歌に関心がな...
「プレイボーイ」と「チェリーボーイ」正反対の二人の視点で描かれる短歌を愛する若者たちの物語。ひとつの特徴として吉祥寺を舞台にしていて、実在するお店が登場するので知っている人はより楽しめると思います。 そして物語の中で主人公達の心情を描写する短歌が詠まれるわけですが、短歌に関心がない人でもきっと心に留まる歌が詠まれると思います。 『好きだった雨、雨だったあのころの日々、あのころの日々だった君』 『君は僕のとなりで僕に関係ないことで泣く、いいにおいをさせて』 などなど、ひとつの物語だけでなく短歌の深みも楽しめる1冊。
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「ショートソング」 = 短歌 吉祥寺在住の歌人、枡野浩一の短歌小説! と書かれたポップが吉祥寺の本屋で揺れていたので おもしろうそう、と思って読んでみた。 物語のあちこちに短歌がちりばめられていて、 へぇ〜...とか、ほぉ〜...とか思いながら読んでく。 刺さるような歌とか、...
「ショートソング」 = 短歌 吉祥寺在住の歌人、枡野浩一の短歌小説! と書かれたポップが吉祥寺の本屋で揺れていたので おもしろうそう、と思って読んでみた。 物語のあちこちに短歌がちりばめられていて、 へぇ〜...とか、ほぉ〜...とか思いながら読んでく。 刺さるような歌とか、切なくなるような歌とか、たくさんあった。 短歌って無駄な言葉がないぶん鋭利なんだな。 「ミラクルで奇跡みたいなミラクルで奇跡みたいな恋だったのに」 「好きだった雨 雨だったあのころの日々、あのころの日々だった君」 「恋人はいてもいなくてもいいけれどあなたはここにいたほうがいい」 吉祥寺の知っている場所がたくさん登場して、ドキドキした。 オレンジカフェとか、...ful。cafeとか、くぐつ草とか… ほかにも、ここ行ってみよう!って思えるカフェがたくさん。 さすが吉祥寺小説だ! …それにしてもとにかく下ネタのオンパレード! けっこうおもしろかったと思ってるけど、 堂々と人にすすめられない感じはなんなんだろ...笑
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かなり惹き込まれました。 物語が交互にチェリーボーイとプレイボーイの2人の視点からあって 相反する2人の感情と考えの違いがおもしろい! 短歌を題材にしているのですが、 まさに短歌のように最後まで書ききらない手法に 自分の想像力、先を読みたいという好奇心をくすぐられました! そ...
かなり惹き込まれました。 物語が交互にチェリーボーイとプレイボーイの2人の視点からあって 相反する2人の感情と考えの違いがおもしろい! 短歌を題材にしているのですが、 まさに短歌のように最後まで書ききらない手法に 自分の想像力、先を読みたいという好奇心をくすぐられました! そして、自分でも短歌を詠んでみたくなる。 短歌って実は1番身近なクリエイティブなんじゃないかと思いました。
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主人公の甘酸っぱい、けれど素直な感情に心躍らされながらサクサク読めました。短歌も上手く小説に取り込まれており、下手な比喩法を使用するより感情が汲み取りやすく、面白みが増すなど自分でも吃驚。
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※ビジネス書ではないので評価(新規性・難易度・実践性)はナシ。 新規性:古⇔新 難易度:易⇔難 実践性:理論⇔実践 推奨読者:言葉遊びが好きな人、吉祥寺が好きな人、平凡な自分に嫌気がさしている人 《著者紹介》 枡野浩一(ますの・こういち)1968年、東京生まれ。97年、短歌集...
※ビジネス書ではないので評価(新規性・難易度・実践性)はナシ。 新規性:古⇔新 難易度:易⇔難 実践性:理論⇔実践 推奨読者:言葉遊びが好きな人、吉祥寺が好きな人、平凡な自分に嫌気がさしている人 《著者紹介》 枡野浩一(ますの・こういち)1968年、東京生まれ。97年、短歌集『てのりくじら』でデビュー。『ショートソング』が初の長編小説。ほかに『結婚失格』、『金紙&銀紙の 似ているだけじゃダメかしら?』など。 http://masuno.de 《作品紹介》 カナダと日本のハーフ、見た目はいいのになぜかモテない童貞、国友克夫とメガネが似合うプレイボーイ、伊賀寛介が短歌を通じて友情のような、まるで恋愛のようなそんな関係を両者の目線で描いた変わった作品。 国友は、好きな先輩の舞子に連れられて歌会に参加する。国友が初めて読んだ短歌にその才能を見出した伊賀。舞子の彼氏が伊賀だと知り、ショックを受ける。好きになる女性のほとんどが伊賀と関係を持った女性で、それを知るたびにショックを受ける国友。そんな国友も伊賀、舞子と接するうちに、自然と短歌を読むようになる。 伊賀は、女の扱いがうまい。自分でもそう思っている。セックスをするたびに新しい歌が生まれる。世界を一歩引いた場所から眺め、少し冷めている。歌会で国友の才能に驚き、その才能が童貞という自分にはないものから来るのだと考える。次第にその興味は才能そのものよりも国友の“童貞性”に向く。何をしても目を見開いて驚く国友にサド心がうずく。次第にそれが一種の愛情に変わっていく。 若くして短歌の世界で成功して何に対しても自信のある伊賀と、幼いころにいじめられ何をしても自信が持てない国友。二人の男がお互いに影響しあい少しずつ変わっていく。その心情を短歌で表している。 「わかる!!」とリアクションできるような、そんな短歌が多い。作品の中にも書いてあったが、短歌が古臭い人間のものと思ってなめてた自分は損をしていたと思う。特に気に入ったものをいくつか挙げておこう(忘れないようにそのときの感想も添えて)。 馬鹿中の馬鹿に向かって馬鹿馬鹿と怒った俺は馬鹿以下の馬鹿 (その通り!) 「デザイナーになる方法をおしえて」と訊くような子はなれないでしょう (俺もよく訊いてる。) あきらめた夢のひとつもある方が誰かに優しくなれる気がする (大人の男ってこれか?) 書くことで落ち込んだなら書くことで立ちなおるしかなんじゃないか? (恋もそう?) だいじょうぶ急ぐ旅ではないのだし急いでないし旅でもないし (旅じゃなきゃいったい何なんだ。) こんな風に書いても、短歌のどこが良いのかわかってはもらえないだろう。短歌そのものは言葉の羅列に過ぎない。でも、それを読むのが機械ではなく、感情を持つ人間だから良いんだな。
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可もなく不可もなくというか…。読みやすいです。小説として、というよりは短歌を絡めて詠むそのテンポがいい感じかな。
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短歌って、面白いんだ、綺麗なんだ、と改めて思いました。何かを続けて、何かにおいて上へ行こうとすると必ずやってくる、辛くて苦しい時期。その壁に触れる、ということ自体が何よりも進んできたという証拠なのだと思うけれど(どこまでも初心者のままなら、壁の存在に気がつかないでいられるから。)...
短歌って、面白いんだ、綺麗なんだ、と改めて思いました。何かを続けて、何かにおいて上へ行こうとすると必ずやってくる、辛くて苦しい時期。その壁に触れる、ということ自体が何よりも進んできたという証拠なのだと思うけれど(どこまでも初心者のままなら、壁の存在に気がつかないでいられるから。)実際に触れてしまったらそんなポシティブなことを言っていらんない。そういう、創作のあれこれを読んでよし。童貞のキビを読んでよし。何より短歌を読んでよし。特に最後の短歌は本当に、いいです。
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