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新世界 の商品レビュー

3.8

62件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

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2010/02/26

これは凄い。ディテールが強烈すぎて、枠になっているミステリが頭の隅に追いやられてしまうほど(こま切れに読んだせいもあるか)。「なぜ笑いながら話すことができるのだ?」ー苦悩する科学者の独白が強烈(その後に見せる分裂ぐあいがまた怖い)。これは翻訳されるべき!と思った。 『トーキョー...

これは凄い。ディテールが強烈すぎて、枠になっているミステリが頭の隅に追いやられてしまうほど(こま切れに読んだせいもあるか)。「なぜ笑いながら話すことができるのだ?」ー苦悩する科学者の独白が強烈(その後に見せる分裂ぐあいがまた怖い)。これは翻訳されるべき!と思った。 『トーキョー・プリズン』が気に入ったので買ってみた。明日の電車のお供に。(2/24)

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2010/01/30

米国、原爆開発の研究における 殺人事件の話。 日本における原爆投下直後(30万人死亡)の 一人に対する殺人事件が対比的である。 原爆について知ってるようで 全く知らない・・・ 文章中では、 開発過程、投下直後、投下後の人の惨劇を 説明されているが、、、リアルで気持ち悪い。 ...

米国、原爆開発の研究における 殺人事件の話。 日本における原爆投下直後(30万人死亡)の 一人に対する殺人事件が対比的である。 原爆について知ってるようで 全く知らない・・・ 文章中では、 開発過程、投下直後、投下後の人の惨劇を 説明されているが、、、リアルで気持ち悪い。 第二次世界大戦(民主主義国)では 戦争を推した国民にも責任があり 被害を受けても致したかなしという見方もあると 表記もあり勉強になった。

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2010/01/26

ワークワクしたぁ! いやぁ、最初はねタリーなぁと思ってたわけ。 だって、この本の形式が見え見えすぎてダサイんだもんー。 でも、楽しかったなぁ。 そういえば、ジョーカーゲームも最初の方はなじめなかったけどハマったしね。 僕にとってはエンジンかかるのが遅い作家さんなのかもね

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2010/10/12

「眼を開くと、白い髑髏の仮面をつけた死神たちが私を取り囲み、黒い口を開けて笑っていた。私は絶望的な気持ちで辺りを見回す。——これはわれわれの新しい世界なのか?」 まったく前評判無しで読んだ。 どんな話なのかも理解せずに。 どかーーんと、まさに落とされた気分になった。 決して読後...

「眼を開くと、白い髑髏の仮面をつけた死神たちが私を取り囲み、黒い口を開けて笑っていた。私は絶望的な気持ちで辺りを見回す。——これはわれわれの新しい世界なのか?」 まったく前評判無しで読んだ。 どんな話なのかも理解せずに。 どかーーんと、まさに落とされた気分になった。 決して読後の気持ちはよいものではない。むしろ嫌な気持ちだ。 それでも、面白いと読んでしまうのは間違いなのだろうか? エンターテイメント性を醸し出しているのは分かるのだが、それでもどこかノンフィクションじゃないかという気になる。 凄く、、怖かった。 【1/13読了・初読・個人蔵書(頂いた)】

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2009/11/15

残り数ページの段階で ページを捲るのが 正直 重くなった。 そして決定打。 物語の最後の一文に 胸を深く抉られ、 私は今まで (この当時に)起きた事に対して 目を逸らしてきていたんだ と気づかされ、打ちのめされてしまった。 読了後 表紙を眺めながら、 私が今生きているこの時代...

残り数ページの段階で ページを捲るのが 正直 重くなった。 そして決定打。 物語の最後の一文に 胸を深く抉られ、 私は今まで (この当時に)起きた事に対して 目を逸らしてきていたんだ と気づかされ、打ちのめされてしまった。 読了後 表紙を眺めながら、 私が今生きているこの時代は この当時から見れば確かにタイトル通りだ… きっと私の後ろにも表紙の彼はいるのだろうな… ともやもやした暗い思考に陥っていたけれど ハッと我に返った。 ここまで強烈な印象(傷跡)を残す タイトルで表紙の作品に出会ったのは 久しぶりだと。

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2009/11/12

原爆をテーマにした作品。 面白い。こういう書き方好きだわー。唯戦争をテーマにした作品を知ったときに思うけど、戦争は嫌だと実感させられる。

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2009/10/04

柳広司 ハマリ始めて3冊目の本です。原爆の父・オッペンハイマーの親友からの視点で物語られるミステリー。 素晴らしいテーマを取り上げながら、質としてはあまりよくない印象です。薄っぺらい感じ。

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2009/10/04

原爆の父、ロバートオッペンハイマーの親友の視点から書いた、ロバートオッペンハイマーの未公開の遺作、というフィクションです。 前提条件が上記なので、洋書っぽい文体や、あまり小説としては質が良いとは思えない展開とかは、わざとなのかなと思わせる作品。 柳氏は技量のある作家ですから、わざ...

原爆の父、ロバートオッペンハイマーの親友の視点から書いた、ロバートオッペンハイマーの未公開の遺作、というフィクションです。 前提条件が上記なので、洋書っぽい文体や、あまり小説としては質が良いとは思えない展開とかは、わざとなのかなと思わせる作品。 柳氏は技量のある作家ですから、わざとだとしか思えない。 インディアン?の子どもとか、いらないもんねー…。 原爆の作り手側を描いた作品を読むのは初めてです。

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2009/10/04

1945年8月、砂漠の町ロスアラモス。 原爆を開発するために天才科学者が集められた街で、終戦を祝うパーティが盛大に催されていた。 しかしその夜、一人の男が撲殺され死体として発見される。 原爆の開発責任者、オッペンハイマーは、友人の科学者イザドア・ラビに事件の調査を依頼する。 調査...

1945年8月、砂漠の町ロスアラモス。 原爆を開発するために天才科学者が集められた街で、終戦を祝うパーティが盛大に催されていた。 しかしその夜、一人の男が撲殺され死体として発見される。 原爆の開発責任者、オッペンハイマーは、友人の科学者イザドア・ラビに事件の調査を依頼する。 調査の果てにラビが覗き込んだ闇と狂気とは。(裏表紙あらすじより引用) 実在する原爆の父オッペンハイマーの苦悩、そして狂気を描く。 巧みに実在の人物と架空の人物を入れ混ぜ、また、ミステリーでありながら戦争モノでもある。 「―これがわれわれの新しい世界なのか?」 最後の一説が重くのしかかる作品であった。 個人的に「このミス」大賞で取り上げられた「ジョーカー・ゲーム」よりもこちらの方が面白いと思う。

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2010/10/18

2008/12/29 メトロ書店御影クラッセ店にて購入 2010/10/15〜10/18 第二次世界大戦終了間近のロスアラモス研究所。戦争を終わらせるために世界から集められた天才科学者達は原子爆弾を開発する。終戦を祝うパーティーの夜、一人の男が病院で殺される。責任者のオッペンハ...

2008/12/29 メトロ書店御影クラッセ店にて購入 2010/10/15〜10/18 第二次世界大戦終了間近のロスアラモス研究所。戦争を終わらせるために世界から集められた天才科学者達は原子爆弾を開発する。終戦を祝うパーティーの夜、一人の男が病院で殺される。責任者のオッペンハイマーはその調査を友人の科学者ラビに依頼する。果たして、誰が殺人を犯したのか?  原爆の悲劇、開発者たちの葛藤などを描きながら殺人事件のトリックも秀逸。昔物理学を志していた身としては、オッペンハイマーをはじめ、テラーやフェルミなど登場人物も魅力的である。  ただ、こういう歴史的な世界を好きな私ではあるが、どうも柳作品は読んでいてペースが上がらない。近作で柳作品は3作目で、作品舞台はほんとに好き何だけどなぁ。文体のリズムがあわないのだろうか。(柄刀作品にも同様に感じるのだ)

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