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夜の来訪者 の商品レビュー

3.9

32件のお客様レビュー

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2012/07/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

娘・シーラの婚約を祝ってのバーリング家の家族での食事会。婚約者ジェラルド・クロフト。自殺事件の捜査といってバーリング家にやってきたグール警部。被害者はエヴァ・スミスという名の若い女性。なぜか被害者の写真を全員に見せず尋問を始めるグール警部。ストライキを起こしたエヴァを解雇したアーサー・バーリング。馴染みの洋服屋の店員を解雇させたシーラ。エヴァを愛人としていたジェラルド。救いを求めてやってきたエヴァを突き放したシビル。彼女を妊娠させたエリック。バーリング家とエヴァの関係に隠された謎。グール警部の秘密。

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2011/10/02

ある裕福な実業家の家庭の晩餐中に、突然訪れた警部を名乗る男が、ある自殺した若い女性とこの家族とのつながりを暴いていくお話。 最後の1ページまでは、とくに驚きもなく、展開も読めました。読める人は多いでしょう。 最後の最後でオチがあります。 でも大どんでん返し、というほどはなく、...

ある裕福な実業家の家庭の晩餐中に、突然訪れた警部を名乗る男が、ある自殺した若い女性とこの家族とのつながりを暴いていくお話。 最後の1ページまでは、とくに驚きもなく、展開も読めました。読める人は多いでしょう。 最後の最後でオチがあります。 でも大どんでん返し、というほどはなく、ナルホド、ってかんじで衝撃は弱かったです。 町ではかなり権力をもつとされているらしい夫妻の、あまりの傲慢な態度にはちょっと時代もかんじましたがだいぶ腹が立ちました(笑)

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2011/10/01

1946年発表の戯曲。未見だが最近では2009年にシス・カンパニーが段田安則演出で上演している。 とにかくお手本のようなサスペンス劇。短くて無駄な虚飾がないため、演る立場に立つと非常にそそられる。美しい物理学の公式のような戯曲。

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2011/06/22

私は、めったに戯曲は読まないのですがども、スゴ本(http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2007/07/post_9f0f.html)で薦められていて、読みました。 本作は、戯曲であると同時に、ミステリー作品です。舞台は、居間のみですすんでい...

私は、めったに戯曲は読まないのですがども、スゴ本(http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2007/07/post_9f0f.html)で薦められていて、読みました。 本作は、戯曲であると同時に、ミステリー作品です。舞台は、居間のみですすんでいきますが、登場人物の人物設定、描写がとてもよくできています。そして、最後に大どんでん返し。 本当に短い小説ですが、一級のエンターテーメントとして、おすすめ。

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2011/04/30

結婚を控えた娘とその婿をかこんでの一家団欒。 楽しい食事時に一人の警部が訪れた。 「一人の女性が自殺しました。これからみなさんひとりずつにいくつか質問をさせていただきます。」 一人の女性の自殺に、父、母、娘、娘の婿、息子の5名が関係あるのか? 自分がしてしまったことで、誰か...

結婚を控えた娘とその婿をかこんでの一家団欒。 楽しい食事時に一人の警部が訪れた。 「一人の女性が自殺しました。これからみなさんひとりずつにいくつか質問をさせていただきます。」 一人の女性の自殺に、父、母、娘、娘の婿、息子の5名が関係あるのか? 自分がしてしまったことで、誰かの運命が狂う。 殆どの場合、それは大事にはならない。 本当にそうだろうか。 気づくものと気づかないもの。 受け入れることができるものと受け入れることができないもの。 「一人の警部がこれからくるそうです。」 現実はただそこにある。

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2011/04/17

まだまだ夜は終わらない… グール警部は何者だったのか? 「わたしたちは、一人で生きているのではありません。わたしたちは共同体の一員なのです。わたしたちは、おたがいに対して責任があるのです。」 1947年当時に意図された主題とは違う意味で、迫ってきた。

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2011/02/07

一見仲の良い上流階級の家族。ある「警部」の訪問によってそれぞれが過去に犯した間違いを知り、互いに失望していく。 「警部」は一体何者だったのか? 最後は一件落着、、と思いきやどんでん返しの結末。

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2010/08/16

公職に携わっている人間ってものには、特権と同時に義務もある。 私たちは一人で生きているのではありません。私たちは共同体の一員なのです。私たちはお互いに対して責任があるのです。そして皆さんに申し上げますが、もしも人間がその教訓を学ぼうとしないなら、彼らは火に焼かれ、血を流し、苦し...

公職に携わっている人間ってものには、特権と同時に義務もある。 私たちは一人で生きているのではありません。私たちは共同体の一員なのです。私たちはお互いに対して責任があるのです。そして皆さんに申し上げますが、もしも人間がその教訓を学ぼうとしないなら、彼らは火に焼かれ、血を流し、苦しみもだえながら、それを学ぶときが来るでしょう。

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2009/12/10

一番怖いのは、自覚なく犯してしまった自分の罪が、正しく(と自分が納得してしまうかたちで)裁かれて、厳罰が下されることがわかっている、逃げられないし納得してしまっているから逃げようもない、って状況なんじじゃないのか。という。 祖母に「うそつきは地獄に落ちるよ」と言われて泣き叫んだ子...

一番怖いのは、自覚なく犯してしまった自分の罪が、正しく(と自分が納得してしまうかたちで)裁かれて、厳罰が下されることがわかっている、逃げられないし納得してしまっているから逃げようもない、って状況なんじじゃないのか。という。 祖母に「うそつきは地獄に落ちるよ」と言われて泣き叫んだ子供の頃のことを思い出す。 それぐらい怖かった、読後。

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2009/10/07

緊張感の漂うミステリティックな展開。 戯曲なので、舞台になったらさぞや、と思わされる。 学ぶことをやめた頑なな老人と感受性豊かな若者の 対比が良かった。うん、みんなちょっとずつ自己中ですよね。

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