僕僕先生 の商品レビュー
久しぶりに再読しました。何もやる気が無さそうな若者が、想像を超える世界に導かれて、その年頃の若者らしい生気を取り戻していく過程が、僕僕先生との出来事でゆっくり伝わってきて、安心して読める作品。
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良かった点 ・力の抜けている主人公、王弁に好感が持てる ・中国の道教、神仙に関する神話が日本の古事記みたいでおもしろかった ・仙人が登場するファンタジーが珍しい ・最後王弁が思わぬ成長を遂げていた ・次から次へと場面が展開して面白かった いまいちだった点 ・美少女僕僕先生に王弁...
良かった点 ・力の抜けている主人公、王弁に好感が持てる ・中国の道教、神仙に関する神話が日本の古事記みたいでおもしろかった ・仙人が登場するファンタジーが珍しい ・最後王弁が思わぬ成長を遂げていた ・次から次へと場面が展開して面白かった いまいちだった点 ・美少女僕僕先生に王弁が欲情することで物語が一気に軽くなる ・僕僕先生も満更でもないのがよくわからない ・中国の歴史に明るくないので役職名や名前がこんがらがりよくわからなかった(登場人物一覧またはカッコ書で役職の意味や地図があるともっと楽しめた) 全体を通したゆるさが心地良かったので続きのシリーズを読んでみたいと思った。
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ファンタジーというには正史の影響が色濃く出ているし、かといって歴史モノではない。 最近読んだものとしては天地明察あたりがこの作品と似たような雰囲気を放っている(ただし向こう側は実在の人物が主人公であるが)。 とりあえず、続きは読みたいと思える作品ではある。 世界史を勉強し...
ファンタジーというには正史の影響が色濃く出ているし、かといって歴史モノではない。 最近読んだものとしては天地明察あたりがこの作品と似たような雰囲気を放っている(ただし向こう側は実在の人物が主人公であるが)。 とりあえず、続きは読みたいと思える作品ではある。 世界史を勉強してたら、☆4つだったかもしれない。
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「こういうことは本当に自分がやろうと思わなければ身につかないものだ。多くの人間がそうありたいと望む事ですら、志は結構簡単に曲がってしまうものだからね。キミがどう考えているにせよ、強制しようとは思わない」(212ページ) 僕僕という呼び名の仙人に弟子入りすることになった主人公。 ...
「こういうことは本当に自分がやろうと思わなければ身につかないものだ。多くの人間がそうありたいと望む事ですら、志は結構簡単に曲がってしまうものだからね。キミがどう考えているにせよ、強制しようとは思わない」(212ページ) 僕僕という呼び名の仙人に弟子入りすることになった主人公。 人生のほとんどを、酒を飲んでは眠ることに費やしていた彼が、驚くような世界を旅する中で、少しずつ成長する物語り。
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中国は唐時代の県の役人であった父親をもつお金持ちのいわゆるニートの若者王弁が美少女だったり、老女だったりする仙人と旅をする。 シリーズ第1作。
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父親が元官僚でお金持ち。親が蓄えた財産で充分生きていけるのだから、働かなくったって…。王弁は日々庭を散歩し、のほほんと暮らしておりました。 そんなある日、近くのお山に仙人が住んでいるという噂を父親が聞きつけてきます。元々仙人に憧れていた父親は、仙人と近付きになろうと、息子王弁に...
父親が元官僚でお金持ち。親が蓄えた財産で充分生きていけるのだから、働かなくったって…。王弁は日々庭を散歩し、のほほんと暮らしておりました。 そんなある日、近くのお山に仙人が住んでいるという噂を父親が聞きつけてきます。元々仙人に憧れていた父親は、仙人と近付きになろうと、息子王弁に貢物を託し仙人の元へ向かわせます。日頃父親からは「自分のような官僚になってしっかり働け」と言われている王弁は、「しかたがない。これくらいの使いならやってやるか」と仙人を訪ねます。そして、仙人と出会った王弁は…。 少女の姿をした仙人“僕僕”と、いつまでたってもやる気のない王弁。そんな王弁が僕僕と接するうちに少しずつ変わってきます。 仙人と人間が交わす友情・愛情。 最後は涙がポロポロとこぼれてきます。
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シリーズものの第一作品。 日本の時代物ファンタジーは数々読んだが中国ものは初めて。 仙人という考え方が中国らしく背景も新鮮な感じがした。 日本の発想からはない仙人の姿や術、それに僕僕先生との恋愛話も楽しく、この先が楽しみ。
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最初は面白そうだなーと思って読み始めたものの…夢を叶えるゾウのような緩やかな設定と物語推移に不思議な魅力があって、グググっと引き込まれたのも束の間、似て非なるものだとすぐ分かる。これこそ平明簡易な教訓本で、それを司るストーリーが小刻みに展開されていくことを読者としては期待してたの...
最初は面白そうだなーと思って読み始めたものの…夢を叶えるゾウのような緩やかな設定と物語推移に不思議な魅力があって、グググっと引き込まれたのも束の間、似て非なるものだとすぐ分かる。これこそ平明簡易な教訓本で、それを司るストーリーが小刻みに展開されていくことを読者としては期待してたのになぁ…。舞台を中国に設定するのであれば、師弟関係にある僕僕と王弁ならばこそ論語なりを題材にしてもよかったかな?そのへんは自分が疎いからさくっと分かりやすく読ませてほしいだけなのだが。まあ、とにかく空想癖が強すぎるんじゃないかなー。俺には合わなかった。
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ニートな若者が仙人について修行するうちに成長する物語と聞いてよみました。 でも……ボクッ娘仙人キター! お風呂でがっちゃんこしてドキドキしちゃうお約束お色気展開キター! という、なんだか風変わりな中華風味小説ですた。時代は唐代ということだが……登場人物の思考様式はふつーに現代...
ニートな若者が仙人について修行するうちに成長する物語と聞いてよみました。 でも……ボクッ娘仙人キター! お風呂でがっちゃんこしてドキドキしちゃうお約束お色気展開キター! という、なんだか風変わりな中華風味小説ですた。時代は唐代ということだが……登場人物の思考様式はふつーに現代風だし、漢文調の美文を出すかというとそんなこともなし。読みやすいといえば読みやすい。 とくに大きな事件が起こるわけでなし。ニート主人公ひとりがどーにかなる程度の話ではある。そこらへんがもの足りないといえばもの足りず。 でも、文体は魅力的なので。酒見賢一と比較というと、ちょっと現時点では荷が重いかなぁとも思うけど、この路線で独自の中国小説をつくっていってくれるなら、次回作も読みたいなぁ。
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ライトノベルか? 軽快に読めてしまうので、とても良い。 仙人は、興味のある題材である。 錬金術、中国では不老長寿として、仙丹を作ることと、道教の神仙思想が結びついた。ギリシアでは、万能薬(パナケイア)である。 旅に出るという行程のスピード感が良い。極楽浄土への旅と思ったが、どうや...
ライトノベルか? 軽快に読めてしまうので、とても良い。 仙人は、興味のある題材である。 錬金術、中国では不老長寿として、仙丹を作ることと、道教の神仙思想が結びついた。ギリシアでは、万能薬(パナケイア)である。 旅に出るという行程のスピード感が良い。極楽浄土への旅と思ったが、どうやらそうではなさそう。旅の途中で様々な人に会うにアイテムをゲット!ゲーム感覚はとても楽しい。(古来より用いられた方法なのだ)。仙人が多く登場するが、どれも人間くさい。道を究めているはずだが。 僕僕はどうして少女の姿なのか?理由がわからない。青い服は道服ではないらしい。王芳とのラブストーリーになっていきそうな雰囲気があり。終章では、黄土山に庵で、病人を癒すが、薬(仙丹ではないようだ)を用いる。漢方薬の処方のようだが、どうしてこの様になったのか? 登場人物のキャラ立ちがいまいちであると思うのだが。
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