みずうみ の商品レビュー
アー、アー、エー、ウィー ゆらりとしているようでどっしり大きくて、ほんとにみずうみみたいな物語。 読むのに時間がかかってしまいました。 熊にみえて熊じゃないを読んで、今だ、と思って読み始めたのは間違ってなかった。
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気になる作家、いしいしんじの本を図書館で借りてきました。 よくわからないんだけどなぜか目が離せない、という抽象画を見ているような印象。 今まで読んだほかの作品とは違った感じでした。 それがよくもあり、悪くもあり。 不思議なみずうみの周囲で生活する不思議な民族。 独自の習慣と風習...
気になる作家、いしいしんじの本を図書館で借りてきました。 よくわからないんだけどなぜか目が離せない、という抽象画を見ているような印象。 今まで読んだほかの作品とは違った感じでした。 それがよくもあり、悪くもあり。 不思議なみずうみの周囲で生活する不思議な民族。 独自の習慣と風習を持ち、みずうみと共に暮らしている。 そのおとぎ話のようなお話が第一章。 一方、第二章と第三章は、この現実世界に近い場所でのお話。 でも、第一章の不思議なみずうみや不思議な人たちとつながっている。 この違っているようでつながっている世界、そのつなぎめにあるのが水であり、みずうみである、というような話。 物語の中を通奏低音のように流れ続ける水音に耳を澄ましながら読んでいく感じはなかなか悪くないと思います。 が、正直わかりにくい。 わかろうと思って読むよりむしろ、感覚で理解するようなタイプの小説です。 個人的には第二章が古川日出男っぽくてびっくりした。 まさかこの二人に共通したイメージを見出すなんて。
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3部構成になった小説。 1章目のここではない、いまではない、いつかどこかの物語が好きだった。 2章目はここのような、いまのような、でもちがうような物語。 3章目はいま、ここの物語。 でもそれぞれが繋がりあっている。 みずうみがキーワードで、水がいたるところに登場する。 ...
3部構成になった小説。 1章目のここではない、いまではない、いつかどこかの物語が好きだった。 2章目はここのような、いまのような、でもちがうような物語。 3章目はいま、ここの物語。 でもそれぞれが繋がりあっている。 みずうみがキーワードで、水がいたるところに登場する。 透明でとても綺麗な文章だったけど 体調がよくないときに読んだので なかなか物語が身体に浸透しなかった。 特に3章目はいま、ここの物語でありながら 段々といつかどこかのあちら側へ飛ぶので 文章を追いかけるのがくたびれた。 もう一度ゆっくり味わいながら読みたいかな。
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ここにレビューを書きました。 http://blog.goo.ne.jp/luar_28/e/4b45d0f83b356abcdfe7a7375a793d1c
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いしいさんの本は好きなんですが、うぅ、この本はよくわからなかった・・・。 せめてあらすじ書こうと思ったけど、それすら書けないー。 涙でみずうみができます、オーエイー。
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コポリ、コポリ。 初のいしいしんじ。これが代表作だと思っていたが、どうやら問題作だったらしい(笑) まぁ、それはいいとして。彼の世界観が伝わってくる一章から始まり、日常のあわいを生きる人を描いた二章、そしてそのあわいに触れた人々の三章から成っている。 架空、抽象を経て日常へ向...
コポリ、コポリ。 初のいしいしんじ。これが代表作だと思っていたが、どうやら問題作だったらしい(笑) まぁ、それはいいとして。彼の世界観が伝わってくる一章から始まり、日常のあわいを生きる人を描いた二章、そしてそのあわいに触れた人々の三章から成っている。 架空、抽象を経て日常へ向かう流れは水の営みのようだった。山に降った雨が地下水脈を経て河へ流れ出る。その過程のどこかにみずうみは存在しているのだろう。 とはいえ、読む側にしてみれば理解に苦しむ所もあり。特に二章が一番難解だった。 その理由は因果関係が私自身の論理展開と異なっている事にあるのだと思う。自分の前提が通用しないから、頭で解釈(噛み砕く)出来ない。 読みながら頭がフラフラとして、ここでページを繰っている「私」とは一体どこに存在しているのか、と考えていた。現実との乖離を感じ、一時中断して外に出てからもフラフラとしていた。 三章では大分マシになるものの、物語の中で恣意的な矛盾が度々出てきて、記述自体に疑いを持ちながら読んでいた。 まるで暗い洞窟を時々躓きながら、手探りで進んでいるようだった。 だが、それらが覆る瞬間があった。 それがラストだ。 最後の数ページになって急に全てが分かる瞬間が来た。 ああ、そうか。今までのみずうみは全てここに繋がっていたのか。 赤ん坊の産声、沐浴槽。 全ての人は水の中から生まれ、干からびて透明になっていく。だが、誰かの心に生き続けている限り、その人にはかの人の声が聞こえるのかもしれない。瞼を閉じなくても、面影が浮かんでくるように。 湧いては生まれてくる。 尽きない流れの中で。
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難しいというか伝わりづらいです。雰囲気で読んでしまった。 第一章みたいに全く現実とリンクしてない物語の方が入りやすい。 第三章は現実をベースに非現実が混ざってくるのでちょっと構えてしまう。 うーん、うまく書けない。
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すこーしいやな感じのする本。あくまでも少しだけ。不快ではない。霧雨に濡れた前髪がうっとうしいのと同じ程度の、もやもやした気分。
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あいかわらず表紙装丁が可愛い。 いしいさん独特の異世界を堪能。 水のコポコポという音は読んでいても気持ちいい。
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日々ごはん⑪に触発されて、読んでみたけれど、やはり脱落。 いつかまた読んでみたいかな、いしいしんじさん。
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