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ミノタウロス の商品レビュー

3.8

41件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

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  5. 1つ

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2009/10/04

ロシア人が書いたみたい・・・でも日本人が書いたのね。 お父さんの部分は、面白かったけど、ちょっと飽きちゃた・・

Posted byブクログ

2009/10/04

ダヴィンチのオススメ20世紀初頭、戦争に巻き込まれていくロシア。人を殺すことによって生き延びていく時代に生きる猛獣と化した、若者を描いた作品。最初はただただ冗長な話しだなぁと思ってたけど、徐々に面白みが分かってきた。戦争なんて理不尽なものに巻き込まれた若者たちのロードムービー的な...

ダヴィンチのオススメ20世紀初頭、戦争に巻き込まれていくロシア。人を殺すことによって生き延びていく時代に生きる猛獣と化した、若者を描いた作品。最初はただただ冗長な話しだなぁと思ってたけど、徐々に面白みが分かってきた。戦争なんて理不尽なものに巻き込まれた若者たちのロードムービー的な話であり、彼らの本能的な生き方に自然と引き込まれていった。面白いのかどうなのか判断はつかないけど、読んで失敗はしてないと思う。初めての感覚かも。

Posted byブクログ

2009/10/04

昼の食事中に本を読む習慣なんですが。 これは読んじゃいけないです。 いえ、ご飯中にさえ読まなければいいんです。読んでてしんどかった。でも読み進むのはしんどくなかった。

Posted byブクログ

2011/09/07

 1910年代のロシアのウクライナを舞台にした大河小説なのだが、濃密な文章でその当時の混沌として殺伐とした空気を描き出そうとした意欲作でもあり、圧倒の悪漢小説でもある。 とにかく、混沌としたいわば極限状態の中、歴史の大きなうねりに流されそうでそれに抗おうとする主人公の姿が、ものす...

 1910年代のロシアのウクライナを舞台にした大河小説なのだが、濃密な文章でその当時の混沌として殺伐とした空気を描き出そうとした意欲作でもあり、圧倒の悪漢小説でもある。 とにかく、混沌としたいわば極限状態の中、歴史の大きなうねりに流されそうでそれに抗おうとする主人公の姿が、ものすごく強烈。誰の息子でもなく、非道で残虐でろくでなしのけだもの。まさに人間であって人間でないミノタウロスだ。人間を人間たらしめているものとは何なのか、強く考えさせられる。 この物語は主人公の一人称で語られているんだけど、なぜ一人称で語られているのか、最後で明かされる構成も心憎い。 第一次世界大戦前後の世界状況(それもロシア)に詳しければ、もっと作品を楽しめたんじゃないかと思うと、それだけが残念。だけど、十分に面白かったです。

Posted byブクログ

2009/10/04

帯に、「圧倒的筆力、などというありきたりな賛辞は当たらない。これを現代の日本人が著したという事実が、すでに事件だ」と書いてありましたが、確かにそんな感じはするかも。なんか、外国の昔の文学を世でいる感じはしなくもないかも。        ただ、やっぱり、どこかしら、読んでいて、囲炉...

帯に、「圧倒的筆力、などというありきたりな賛辞は当たらない。これを現代の日本人が著したという事実が、すでに事件だ」と書いてありましたが、確かにそんな感じはするかも。なんか、外国の昔の文学を世でいる感じはしなくもないかも。        ただ、やっぱり、どこかしら、読んでいて、囲炉裏端を想像するというか、日本男子的なところもある気がしますがね。   でも、日本人が書いたのかぁ、と、確かに後でしみじみと思わされる感はありました。

Posted byブクログ

2009/10/04

読み始めたらやめられない止まらない。つねに笑ったみたいな顔で読んでしまった。( ゚∀゚)o彡゜ウルリヒ!ウルリヒ!

Posted byブクログ

2009/10/04

面白い読み物が読みたいなーと思ったら、文芸書の新刊コーナーにおいてあったので買ってみた。バルタザールの遍歴は面白かったし。ついでに雲雀も買ってみた。 でもこれ、五月の新刊なんですね。

Posted byブクログ

2009/10/04

●はー、ほへー、なんてこったい、とか言いながら読了。 ●舞台は20世紀初頭、ロマノフ朝の弱体化が急速に進む中、社会主義勢力が勃興し、対外的には第1次世界大戦に参戦したことにより、よりいっそうの社会的混乱の下にあるロシア。 ちょっと要領がよくて賢くて、贅沢ざんまいに育った地主の次...

●はー、ほへー、なんてこったい、とか言いながら読了。 ●舞台は20世紀初頭、ロマノフ朝の弱体化が急速に進む中、社会主義勢力が勃興し、対外的には第1次世界大戦に参戦したことにより、よりいっそうの社会的混乱の下にあるロシア。 ちょっと要領がよくて賢くて、贅沢ざんまいに育った地主の次男坊“ぼく”の目を通し、その混乱が映し出されてゆく。 突き放した文体で、鮮やかに描写される冷酷非常きわまりない内容に心胆寒からしめられた、とか書くと、それっぽいですな。 実際、ほんとに整った小説です。 昔ながらの世界文学全集に、しれっと1巻載ってそうなくらい端整な筆致だし。 ・・・でもねー、これ、ほんとは×ウス・パークみたいな話なんじゃねえの?(笑) いえ観たことないんですけどねサウ×・パーク。あれ、すげえロクでもないガキどもが、とんでもない悪さばっかしする話なんでしょ? したら、この小説と一緒じゃん。断言。←なんて乱暴な・・・・・。 特に後半、いろいろやらかした後、逃亡生活に突入した“ぼく”と、ドイツ人少年兵(?)の鬼畜系クソ餓鬼ウルリヒと、農奴根性満点の卑怯卑屈な少年フェディコの極悪残虐三人旅のパートが、そんなイメージです。 いやー、とってもすがすがしいスタンド・バイ・ミー☆ だよねー。(´∇`)←嘘つけや。 ●アゴタ・クリストフの『悪童日記』あたりが好きな人は、読んでみてもよいかも。 ただし、アレよりもなお救いがないっつか極悪っつか倫理観に欠けるっつか、ときに実に普通の人間らしい反応だよなあ、と思う箇所もあるけど、全体的にはさすが『ミノタウロス』を名乗るだけのことはある。 なお、ミノタウロスは牛頭人身の怪物だが、この場合は人面獣心て四字熟語がより適合する感じ。さてはて。

Posted byブクログ

2010/03/28

主人公はロシア農村地帯に生まれた次男である。一文無しのどん百姓の小倅と云う訳ではない。ある程度の知能を有するが、自らを「本質的にけだもの」だと思っていた。彼はロシア革命後の混乱と云う迷宮に放たれる。これを虚無と呼ぶのだろうか。いずれにせよ、驚くべき作品である。

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2010/07/11

成長物語の反対の転落物語という言い方があるとすればそんな感じ。しぶとく一代で成り上がった親父さんと、何もかもを捨てていく息子たちの対比。武器や移動手段を獲得するほど破滅に近づいていき、「下りる」機会を振り捨てて大渦の中心に自ら飛び込んでいくような、相当に苛烈だけど、最初から最後ま...

成長物語の反対の転落物語という言い方があるとすればそんな感じ。しぶとく一代で成り上がった親父さんと、何もかもを捨てていく息子たちの対比。武器や移動手段を獲得するほど破滅に近づいていき、「下りる」機会を振り捨てて大渦の中心に自ら飛び込んでいくような、相当に苛烈だけど、最初から最後までこれ以外ないというような運びの見事さ。 これにくらべると『天使』や『雲雀』はまだ上つ方の話のようにも思え、ここではそんな優雅さもほとんどなく、それだけに、廃屋に響くピアノの音や土の上に書かれた飛行機の設計図が哀切。 ところどころにある方言の会話が、もしかすると作者の郷里の言葉ではないかと思うけど、すごい生命力。

Posted byブクログ