統計数字を疑う の商品レビュー
統計の算出方法は定式化されており,その算出結果の意味あいを正しく理解しないと大きな勘違いをしてしまう。その例がいくつか紹介されています。最後は地下経済の大きさについて論じていた。正直,あまり面白い内容は無かった気がします。
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[ 内容 ] 政府や民間の調査会社など様々な機関が発表する統計は、私たちが経済や社会の動きを数字で把握するのに、とても便利なものである。 しかし、世の中に氾濫するたくさんの統計を正確に読みこなすことは容易ではない。 「積極的な人」、「大人しい人」、「怒りやすい人」、「泣きやすい人...
[ 内容 ] 政府や民間の調査会社など様々な機関が発表する統計は、私たちが経済や社会の動きを数字で把握するのに、とても便利なものである。 しかし、世の中に氾濫するたくさんの統計を正確に読みこなすことは容易ではない。 「積極的な人」、「大人しい人」、「怒りやすい人」、「泣きやすい人」、「せっかちな人」、「のんきな人」など、人間一人一人が独特の性格や行動パターンを持っているのと同じように、ひとつひとつの統計も、「上振れしやすい統計」、「下振れしやすい統計」、「変動の大きい統計」、「変動の小さい統計」など、独特のクセや動きのパターンを持っているのだ。 具体的事例で統計センスを身につける本。 [ 目次 ] 第1章 「平均」に秘められた謎(「平均」という「記述統計」 男性の好みは平均顔の女性? ほか) 第2章 通説を疑う(「みせかけの相関」にだまされない グレンジャーの因果性テスト ほか) 第3章 経済効果を疑う(誰でも簡単にできる経済効果の推計 生産誘発額 ほか) 第4章 もう統計にだまされない-統計のクセ、バイアスを理解する(景気判断の方法 なぜ私たちは景気の回復を実感できないのか ほか) 第5章 公式統計には表れない地下経済(経済の本音とタテマエ 「善女のパン」 ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
統計について、非常に分かりやすく書かれている本。特に、統計が実感と合わない時があるのはなぜか、の部分は興味深い。 数字やグラフが多い一方、扱う話題は私たちにより近いものが多い。多少の統計の知識があれば、より楽しく読めるし、むしろ無い人にもオススメ。統計の面白さにきづけるのではないでしょうか。と言っている私も多少齧っている程度なので、詳しいわけではありませんが…。 密度が濃い一冊です。
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「ホンマでっか?TV」ではいい味を出してる門倉先生だが、本書は硬派に統計学を綴っている。 前半はなんとかついていけたが、後半はささっと読み飛ばしながら読んでしまった。
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★一読すれば十分か★ずば抜けて面白いわけではないが、「みせかけの相関にだまされない」とCPIの特徴は参考になった。CPIはラスパイレス型(基準時点の数量ウェイトを用いる)で、安いものに代替する効果が働かないため、時間がたつにつれて本来よりも上ブレしやすい。GDPデフレータはパーシ...
★一読すれば十分か★ずば抜けて面白いわけではないが、「みせかけの相関にだまされない」とCPIの特徴は参考になった。CPIはラスパイレス型(基準時点の数量ウェイトを用いる)で、安いものに代替する効果が働かないため、時間がたつにつれて本来よりも上ブレしやすい。GDPデフレータはパーシェ型(測定時点の数量ウェイト)なので下ブレしやすい。それからこの本に地下経済を無理やり入れるとは、このテーマが本当に好きなんだな。
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計算が得意とかではなく、“数字に強い”というのはビジネスにおいて重要だと思います。「地頭力」のように知識がなくても回答に導いていくための筋道が立てられる能力とか、私も身につけたいものです。 数字といえば、よくニュースで耳にする「平均○○万円」、「経済効果○○万円」、「倍率○倍」、...
計算が得意とかではなく、“数字に強い”というのはビジネスにおいて重要だと思います。「地頭力」のように知識がなくても回答に導いていくための筋道が立てられる能力とか、私も身につけたいものです。 数字といえば、よくニュースで耳にする「平均○○万円」、「経済効果○○万円」、「倍率○倍」、といった統計数字。どうやって算出しているのかなぁ、ホントにそうなのかなぁという疑問は常にありました。手にとった「統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか?」という本はまさにそんな疑問に答えてくれる事例がたくさん掲載された良書です。平均貯蓄残高、平均寿命、平均初婚年齢、有効求人倍率、犯罪件数、検挙率、所得格差、クールビズの経済効果…といった統計数字の算出方法と、なぜ実感とズレるのかというからくり(?)が明快です。目から鱗の連続。 分析の方法というか対象に対する見方・切り口、それから経済効果の裏に代替効果があるというところなどは大変いい勉強になりました。
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経済統計の出し方など、今さらながら勉強になりました。上振れ・下振れしやすいデータなど、いろんなクセがあるんだなーと。
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統計の作られ方を知らないと、間違った判断をする恐れがあるよって話。GDPとか初婚年齢、平均寿命、世界の貿易収支を合計するとマイナスになる話などは特に面白かった。
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評判がいいみたいだから読んでみたけど、よく意味が分からなかった…。 自分の力と知識が足りないのかなぁ。
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● 実は、この「平均」が私たちの実感とぴったり合うのは、データの分布が図2の正規分布という特殊な分布に従う場合だけである。 ● 経済効果を算出するのに都合のよい一部の数字だけをみるのではなく、マクロ経済全体でとらえた場合には、この試算のなかに含まれていないマイナスの経済効果が多...
● 実は、この「平均」が私たちの実感とぴったり合うのは、データの分布が図2の正規分布という特殊な分布に従う場合だけである。 ● 経済効果を算出するのに都合のよい一部の数字だけをみるのではなく、マクロ経済全体でとらえた場合には、この試算のなかに含まれていないマイナスの経済効果が多数発生しており、現実の効果は相当程度減殺される。
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