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ロリータ の商品レビュー

4

195件のお客様レビュー

  1. 5つ

    69

  2. 4つ

    52

  3. 3つ

    36

  4. 2つ

    10

  5. 1つ

    3

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少女特有のあやうい魅…

少女特有のあやうい魅力や色気があるのは、万人が認め得るところだと思う。けれどそれが直接、色欲に結びつくかはまた別の話で…色々な意味で、冒険小説。

文庫OFF

2025/11/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1か月かけて読み切った。お腹いっぱいすぎる。しかし自分にとって初めてロシア文学を制覇した。 1か月かけて、いったい自分は何を読んでいたんだという気分だ。とても共感できない男の裁判までの軌跡。あれも一種の愛だなんて言えば誰かに殺されそうだ。 取り憑かれそうな一冊でもあった。狂気などがあればまだマシかもしれない。純粋すぎるロリータへの愛が読者を狂わせる。ある程度大人になって読むべきなのか、いや子どもには理解できないかもしれない。 文学的な価値もあり、本来もっと感想をかける作品なのだろうが、ある意味禁書すぎて感想を書くのが少し嫌な気持ちになる。書けば書くほど面白かったと思ってしまうし、ハンバートの続きも気になり知らぬ間にロリータへの行為は正当化してしまう。歪んだ愛の作品はごまんとあるが、この作品の歪みは、あまり純粋で文学として美しさがあるところだろう。ただ、裁判長になれたとしたら、下す判決はとっとと死ねだ。

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2025/10/20

☆4.1くらい。 文章読むのが好きじゃないと、きついかも。 こんな書き方があるんだと思った。真似できない。

Posted byブクログ

2025/10/20

10/9-10/20 あっという間に読み終わった気がしたのに結構読んでた笑 引き込まれたんだけど、何にかた言われるた難しい。途中私も小児愛に目覚めそうで苦しんだ。それくらい描写がうまい。

Posted byブクログ

2025/09/17

ロリータ・コンプレックスやロリィタの語源として有名。 内容は…大して面白くないけど、面白い。なんじゃそりゃ。 さしてエロくはない。やたら文学や詩の引用が多く、フランス語が多く、教養人臭を放っている。最初の方に犯人(?)の話があったり、仕掛けは多い。

Posted byブクログ

2025/10/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1回昔挫折して、再度のチャレンジ。 挫折したのは、最初ロリータ出てこないやん!というので萎えたからです笑 読了しました、というか200ページくらいから怒涛に面白かった。面白かったのだけど、同時にモヤつきもあったり、うまく読了感を表現できないし、この本の何がすごいってもちろん要素を上げることはできるんだけど、表現しきれていないようなもどかしさを感じる本です… 主人公のハンバート(ハム〜)の語り口が魅力的で、いろんな文学作品への言及がオシャであるとかもそうだし、言い方がキモいんだけどオシャ感があるとか、ただの下ネタ部分を高尚に言おうとしているのもウケるとか、その他全般的に言い方が面白い・滑稽・ユーモラスという感じで、これは訳者の功績でももちろんあるんだろうなと。ナボコフの手腕で読者をうまく騙し切るのももちろん。 例えば、ローの母シャーロットがもっと話そう〜と誘ってきた時に、歯が痛いという理由で逃れようとしていたハムは、シャーロットに「それとも、もうお休みになって、歯痛のお守りでもなさいます?」と聞かれ、地の文で「歯痛のお守りをさせていただきます」と答えてるのとかw w wってなりました(p.115) あとP216の万葉仮名訳も好きだった。 意外と初期のロリータは小悪魔で、ハンバートを翻弄しているように見えるのですが、この本ハンバートが語り手ということもあって、「信頼できない語り手」ではあるので、小説世界に入りきれないというか、入り込んでいる一方で、どこか冷静にこいつの言ってることを信じてはいけないぞと思っている自分もいるという緊張感(ただしそれに疲れない程度なのがまた妙)が面白かった。あくまでハンバート視点でしかないのだから。 最後とか怒涛だし。結局それでえ?と思って終わって、もう一度最初を読んだ時のビビり具合…一応読みながら、初読のくせに脚注も読んでいたのですが、全然読み落としている箇所がそれはもうたくさんあるんだろうなと思っています。この後、訳者による「ロリータ、ロリータ、ロリータ」読んでも、愕然としたし…。 いわゆる「ロリコンの話でしょ」という一般イメージを軽々と吹き飛ばす、めちゃくちゃ面白い、仕掛け沢山の文学作品でした。ナボコフ、俄然興味が出てきました

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2025/09/11

ものすごく面白かった!大好き。コレほど素晴らしい小説には年に数回出会えるかどうかといったところ。 だがめちゃくちゃ主人公のハンバートの小児性愛っぷりが気持ち悪い!! 身勝手で、自分の都合良く物事をこねくり回し、罪のない少女を性の奴隷にする卑劣さ。ずる賢く、裁判を前にしてまだ自分を...

ものすごく面白かった!大好き。コレほど素晴らしい小説には年に数回出会えるかどうかといったところ。 だがめちゃくちゃ主人公のハンバートの小児性愛っぷりが気持ち悪い!! 身勝手で、自分の都合良く物事をこねくり回し、罪のない少女を性の奴隷にする卑劣さ。ずる賢く、裁判を前にしてまだ自分をかわいがる最低なジジイ。 でもそれ以上に美しく聡明な、人物の心情やアメリカ大陸の自然を表現していく文章力。この美しさとロリコンの汚さの対比が、この小説の見どころなんだろう。 ハンバートの小児性愛目線の描写も細かすぎて、マジで気持ち悪くなるけれど。吐きそう。 何通りにも読める、深読みしたくなる小説だとは聞いていたけれど、、まさしく。納得です。 最高の読書体験でした。

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2025/09/03

ロリコンの語源となった有名な小説。タイトルとあらすじから読むのに抵抗がありましたが、女性YouTuberが勧めていたことと、世界文学の最高傑作とあったため、思い切って。 独白のように読者に語りかけるような文体に惹きつけられ、多彩な比喩表現と語彙が駆使され飽きずに読めて、物語が途中...

ロリコンの語源となった有名な小説。タイトルとあらすじから読むのに抵抗がありましたが、女性YouTuberが勧めていたことと、世界文学の最高傑作とあったため、思い切って。 独白のように読者に語りかけるような文体に惹きつけられ、多彩な比喩表現と語彙が駆使され飽きずに読めて、物語が途中で変節していく様は凄いものがありました。ただし、内容はキツい。なんとか自分の読書力でも読みきれたのは翻訳者の力。

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2025/08/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

私たちは空想としか思えないほど、神々しいまでに二人きりだった。 女性が「子供を宿す」ように、私はいつも「ロリータを宿して」いたのだ、 心臓も、頭も-何もかも。ロリータ、ロリータ、ロリータ、ロリータ、ロリータ、ロリータ、ロリータ、ロリータ、ロリータ、ロリータ。植字工よ、このページが埋まるまで繰り返してくれ。 『ロリータ、あるいは妻に先立たれた白人男性の告白録』 なんだこれは。すごいぞ。アタマの中がぶっ飛びながら読了。完璧にイカれてる。でも面白かった。

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2025/09/04

ロリータという造語をここまで世間に浸透させるだけあり、ニンフェットへの偏執的な愛が詰まった本で読んでいて良い意味でかなり疲れた。 ハンバートによる書き出しのロリータの発音の描写がこれ以上なく気持ち悪くて美しくて、人生500回やってもこの文章は書けないだろうな…。 あとは、実際...

ロリータという造語をここまで世間に浸透させるだけあり、ニンフェットへの偏執的な愛が詰まった本で読んでいて良い意味でかなり疲れた。 ハンバートによる書き出しのロリータの発音の描写がこれ以上なく気持ち悪くて美しくて、人生500回やってもこの文章は書けないだろうな…。 あとは、実際にロリータと関係を持つ瞬間よりもロリータに気づかれず事を運ぶシーンの方がめちゃくちゃ壮大に描かれていて変態すぎる!とドン引き笑いした

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