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ピカルディの薔薇 の商品レビュー

3.9

43件のお客様レビュー

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2015/12/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ということで、三浦しをんオススメの本。まず字が大きくてびっくり。蘆屋家…が結構きつきつだったのに。しかしちょっと期待はずれ。伯爵がほとんど出てこないし、気持ち悪い感じの話が少ない。蘆屋家…が区切りのいい結末だったから、ここで終わっても良かったんじゃ、と思う。まぁもう1冊完結編があるそうだから、そっちに期待しよう。「籠中花」は面白かった。 2015.12.19 再読。短編7つ。正直『蘆屋家…』の方がつながりもあって、一つ一つが面白かった。何かこっちは意味不明度が増すんだよね。表題作は恐ろしい。壊れてるとはこういうことなのか。籠中花はヤドカリが襲ってくるというのを想像すると超怖い。ヒッチコックの鳥のようだ。

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2012/12/20

「蘆屋家の崩壊」よりもホラー色は薄い。その分作者らしい奇妙な雰囲気が感じられて良かった。グロテスクなのに端正で清潔感があるという独特の世界がすばらしい。

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2012/10/02

『芦屋家の崩壊』の続き。かな……。いつのまにか、猿渡くんが作家になってたけど…。 同じく短編集で、同じく、はまる話といまひとつ分からなかった話とがあった。

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2012/10/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

何とも不思議な感覚になる連作短編の幻想小説。猿渡さんと伯爵のシリーズ二作目。 生き物が出てくる話の生々しい感じと、旅情が特徴的ですね。 「甘い風」がすきです。遠くに行ってみたくなります。

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2014/01/07

怪奇小説とホラー小説の違いは、「怖がらせようとしているか否か」かもしれない。 この作品には体温が下がる瞬間が幾度かあるが、「怖い」とは少し違う。 不可解で異常な状況に対して漠然と不安を覚える、ただそれだけなのだと思う。 無粋で乱暴なホラーは苦手だけど、ひっそりと五感に寄り添って...

怪奇小説とホラー小説の違いは、「怖がらせようとしているか否か」かもしれない。 この作品には体温が下がる瞬間が幾度かあるが、「怖い」とは少し違う。 不可解で異常な状況に対して漠然と不安を覚える、ただそれだけなのだと思う。 無粋で乱暴なホラーは苦手だけど、ひっそりと五感に寄り添ってくるような詩情ある怪奇ならば受け止められる。 それにしても今回も、執念深いほどの筆致で食べ物が描かれている。 作者はやわらかい食べ物が好きなのだろうか。

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2012/02/14

猿渡と伯爵がまた旅に。この作品では前作のように派手なものはありませんが、相変わらず不思議とあやしの世界に連れ出してくれます。とりわけ食の話がリアルで怖かったです…本当は作者自らの体験談…だったりして(笑)

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2010/11/29

苦手。「蘆屋家の崩壊」と同じく、猿渡と伯爵のコンビによる奇怪体験なのですが、内容は摩訶不思議幻想系で、むしろ好きな類なのだが…どうにも彼の文体が不得手みたい。 「蘆屋家の~」の時にも読みづらさを感じながら、どうにかストーリーのほうに集中しようと頑張ってみたけど、今回で「無理っぽい...

苦手。「蘆屋家の崩壊」と同じく、猿渡と伯爵のコンビによる奇怪体験なのですが、内容は摩訶不思議幻想系で、むしろ好きな類なのだが…どうにも彼の文体が不得手みたい。 「蘆屋家の~」の時にも読みづらさを感じながら、どうにかストーリーのほうに集中しようと頑張ってみたけど、今回で「無理っぽい。」ということが判明。以上。

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2010/06/08

私生活はいい話を聞かないけど、やっぱり津原泰水の作品は好きだーーー。 これは『蘆屋家の崩壊』の猿渡と伯爵が出てくる話なんだけど、前作とまたちょっと雰囲気が違う。 『蘆屋家』よりももっと幻想的でとらえどころがない感じ。 でも、その妖しさと美しさが、ファンにはたまらんのです。 し...

私生活はいい話を聞かないけど、やっぱり津原泰水の作品は好きだーーー。 これは『蘆屋家の崩壊』の猿渡と伯爵が出てくる話なんだけど、前作とまたちょっと雰囲気が違う。 『蘆屋家』よりももっと幻想的でとらえどころがない感じ。 でも、その妖しさと美しさが、ファンにはたまらんのです。 しかし、この半ケツの表紙はどうなのよ? 図書館から借りたのでカバーもなく、電車で読むのは若干恥ずかしかったわ…。

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2010/05/29

図書館で借りて読了。 怪奇と幻想の七つの物語からなる短編集。語り手は一貫して「蘆屋家の崩壊」の猿渡さん。そうと知らずに読んだので「…え、猿渡さん?…猿渡さーん!!」てなった。 相変わらず怖い。一つ目の物語を読み終えた瞬間ぞっとした。 あと、意思疎通のできない生物の怖さ、不気味...

図書館で借りて読了。 怪奇と幻想の七つの物語からなる短編集。語り手は一貫して「蘆屋家の崩壊」の猿渡さん。そうと知らずに読んだので「…え、猿渡さん?…猿渡さーん!!」てなった。 相変わらず怖い。一つ目の物語を読み終えた瞬間ぞっとした。 あと、意思疎通のできない生物の怖さ、不気味さみたいなものが真に迫るのが「蘆屋家の崩壊」から連なっているなぁと。 一番怖かったのは「夕化粧」、理解できないけど心を引っ掻かれるのは「ピカルディの薔薇」、単純に面白いと思ったのは「フルーツ白玉」。 このひとの書く文章は、単語から構成まで考え抜かれた末にそうとしか在りえなくて書かれた、という印象を受ける。隙がないなぁ。つまりすごく好きです。

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2009/12/01

やっぱり面白かった! でも、伯爵をもっと出して欲しかった・・・。 とはいえ、一番気になったのは、伯爵の出てこない表題作ですが。

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