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ピカルディの薔薇
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社/集英社 |
発売年月日 | 2006/11/30 |
JAN | 9784087748314 |
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ピカルディの薔薇
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商品レビュー
3.9
43件のお客様レビュー
どことなく冷たくてじっとりとした湿りを感じた。重くて冷たくて肌にべったり張り付くよう。そして全編に香る気持ちの悪い独特の甘さ。甘い風を読み終わった時のあぁそうこの空気…。とはいえ特に好みは新京異聞。あと夕化粧。いや甘い風も…。 読んでいる自分が巻き込まれていく感覚があった。し、...
どことなく冷たくてじっとりとした湿りを感じた。重くて冷たくて肌にべったり張り付くよう。そして全編に香る気持ちの悪い独特の甘さ。甘い風を読み終わった時のあぁそうこの空気…。とはいえ特に好みは新京異聞。あと夕化粧。いや甘い風も…。 読んでいる自分が巻き込まれていく感覚があった。し、なんなら図書館への夜道で猫が鳴きまくっているわ何かの虫が濁音だらけの羽音を左耳にぶつけていくわで熱の引かない七月の夜に新しい話が始まっている。図書館の駐車券精算機は音声案内が十重二十重だし…。
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猿渡氏あるいは彼の周辺の人に起こる、どこか不思議な物語。ホラーというより幻想小説。表題作の「日カルディの薔薇」で青薔薇の話から中井英夫を思い出していたら、後書きでも触れられていて、ちょっと嬉しくなった。魅力的な話の中でも特に「籠中花」と「新京異聞」は、見えてくる情景が好き。
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猿渡をメインに語られる幻想怪奇短編集。 幽明志怪シリーズ2作目。 前作は猿渡・伯爵コンビが旅の道中で出会う怪奇という形だったけど、今作コンビの話は少ないのが残念。猿渡の設定というか状況も様変わりしている。 作品の雰囲気は健在で、新京異聞の最後の1文に置いてけぼりにされる感じとい...
猿渡をメインに語られる幻想怪奇短編集。 幽明志怪シリーズ2作目。 前作は猿渡・伯爵コンビが旅の道中で出会う怪奇という形だったけど、今作コンビの話は少ないのが残念。猿渡の設定というか状況も様変わりしている。 作品の雰囲気は健在で、新京異聞の最後の1文に置いてけぼりにされる感じといい、この世界観に浸るのは楽しい。 (新京異聞の猿渡は時代が異なり、猿渡の祖父という体裁らしい。) 「甘い風」が好み。 「超鼠記」、「枯れ蟷螂」は文庫版のみ収録。
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