倚りかからず の商品レビュー
もはや できあいの思想には倚りかかりたくない ・・・・・・・・・・・ もはや いかなる権威にも倚りかかりたくはない ながく生きて 心底学んだのはそれぐらい ・・・・・・・・・・・・ 倚りかかるとすれば...
もはや できあいの思想には倚りかかりたくない ・・・・・・・・・・・ もはや いかなる権威にも倚りかかりたくはない ながく生きて 心底学んだのはそれぐらい ・・・・・・・・・・・・ 倚りかかるとすれば それは 椅子の背もたれだけ どの詩もステキです。
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まっすぐな言葉。まっすぐな視線。 茨木のり子さんの詩を読むと、背筋がシャンとする。 ややこしい比喩表現や修辞法を使わないでも、詩は書けるのだと新鮮な驚きを感じる詩集。
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美しい詩集だ。 何が起ころうと生き残れるのはあなたたち まっとうとも思わずに、まっとうに生きている人々よ。 できあいの思想には依りかかりたくない。 絶望は虚妄だ 希望がそうであるように! 絶望の虚妄なること まさに希望に相同じ 人間には行方不明の時間が必要です なぜかはわ...
美しい詩集だ。 何が起ころうと生き残れるのはあなたたち まっとうとも思わずに、まっとうに生きている人々よ。 できあいの思想には依りかかりたくない。 絶望は虚妄だ 希望がそうであるように! 絶望の虚妄なること まさに希望に相同じ 人間には行方不明の時間が必要です なぜかはわからないけれど そんなふうに囁くものがあるのです
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今朝「ピカソのぎょろ目」を思い出して、茨木さんの思い込みのおもしろさを、再び味わう。 「苦しみの日々、哀しみの日々」も再読。「あれはみずからを養うに足る時間であったと」 今、苦しかった5年間がやっと過ぎたのだと実感。おだやかな今日にすっと入ってきます。
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拠りどころの1冊です。 いさぎよく、きっぱりとした表現の数々。 でも、なぜか、そのどれも押し付けるような嫌味が 微塵も感じられないのです。
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「もはやいかなる権威にも倚りかかりたくない/ながく生きてきて心底学んだのはそれくらい/じぶんの耳目/じぶんの二本足のみで立っていてなに不都合のことやある/倚りかかるとすればそれは椅子の背もたれだけ」
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中学生の時に授業で始めて茨城のリ子の「私を束らないで」を読みました。 当時の国語の先生が感情込めて読んでくれたのが印象的で大人になってから改めて読み返しました。これを読むと先生を思い出します。
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わ、力強いなあ……というのが第一印象。 調子は静かなんだけど、訴えてくる力が強いです。かと思えば、ときどきユーモアも入っていたりして、それがお茶目な感じ。 こう在りたい、というような信念を訴えている強い詩もあれば、濃やかな情景をうたったものもあって、濃密な一冊でした。
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病気の手術の後、視力と体力が思うように回復しなくて落ち込んでいた頃に、「苦しみの日々 哀しみの日々」を何度も読み返しました。
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茨木さんの詩を教科書以外で初めてしっかり読んだ。 決意とその中にあるずっと取り去れない完全実現の難しさによるもどかしさを感じる。 なんかその全く弱さのない割り切った揺らぎがきれいだ。
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