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倚りかからず の商品レビュー

4.2

62件のお客様レビュー

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2021/03/12

 優しい言葉。しかし。強い言葉。詩は。削ぎ落とされた。ソリッドな言葉の集合。時としてそれは、突き刺さるほどの痛みを伴う。  武器にもなる言葉だが、癒やしにも。

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2021/03/06

詩なんてぜーんぜんわからない私が、はじめて忘れられないと思った「自分の感受性くらい」。この詩集には載ってないけど、他の作品もぜんぶ枠は大きいのにさっぱりまろやかな読み心地ですごくすごく好き。茨木のり子さんの詩のリズムをこころに秘めて生きていきたい。

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2020/12/26

この方だから書ける詩というのがある。 時たま、言葉の節々にうねり出るような狂気を感じて、 そういった言葉にハッとされられた。

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2020/10/04

この人の「自分の感受性くらい」が大好きで。 言葉がシンプルな分突き刺さってくるけれど、暖かさがあるこの人の言葉が私は大好きで。 言葉は、人を癒す。相手への尊重と労りと思いやりを忘れないでいなくてはと思う。

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2020/06/26

茨木のり子さんの詩は初めて読みました。飾り気のないシンプルな言葉で綴られた詩はすっと心に入ってきて水のように馴染みます。言葉の間に流れる時間がとてもゆったりとしてほっと寛げるようです。戦争体験者として反戦への眼差しも深い。茨木のり子さんの詩の中には優しと強さがあり、凛とした彼女の...

茨木のり子さんの詩は初めて読みました。飾り気のないシンプルな言葉で綴られた詩はすっと心に入ってきて水のように馴染みます。言葉の間に流れる時間がとてもゆったりとしてほっと寛げるようです。戦争体験者として反戦への眼差しも深い。茨木のり子さんの詩の中には優しと強さがあり、凛とした彼女の素顔が見えるようです。お気に入りは「倚りかからず」「苦しみの日々 哀しみの日々」「マザー・テレサの瞳」「行方不明の時間」。「苦しみの日々/哀しみの日々/それはひとを少しは深くするだろう/わずか五ミリぐらいではあろうけれど/さなかには心臓も凍結/息をするのさえ難しいほどだが/なんとか通り抜けたとき 初めて気付く/あれはみずからを養うに足る時間であったと」(苦しみの日々 哀しみ日々より)

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2020/02/06

眠れない夜に開いた。 題名にもなってる「倚りかからず」、あと「時代おくれ」「苦しみの日々 哀しみの日々」が特に好き。

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2019/11/10

飾り気なく 素朴で 柔らかで けれども力強く美しい言葉で紡がれた詩集。 何気ない日常から地球の外の世界まで。気にも留めなかった、忘れかけていた何か大切なことを、ぐっと訴えかけてくる。

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2019/10/08

しっかり自分の頭で考えて、まっとうに生きなさい。そう言われているかのようです。表題作や『笑う能力』はきっちりオチがあり、やっぱり茨木さんって大阪の人。 いまだにスマホもケータイも持ったことがない私は、『時代おくれ』を読んで苦笑い。でも、そうなのですよ、「格別支障もない」。なんて...

しっかり自分の頭で考えて、まっとうに生きなさい。そう言われているかのようです。表題作や『笑う能力』はきっちりオチがあり、やっぱり茨木さんって大阪の人。 いまだにスマホもケータイも持ったことがない私は、『時代おくれ』を読んで苦笑い。でも、そうなのですよ、「格別支障もない」。なんて言いつつ、PC持ってSNSはしっかりやっているわけだから、茨木さんのように「もっともっと遅れたい」とは言えないところが中途半端だわ私。 詩の解説を詩でしてくれている『ある一行』は凹んだときに思い出したい。何事にもとらわれすぎないように。

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2019/07/17

【概略】  1926年大阪に生まれた茨木のり子さんは愛知県西尾市で育つ。戦中の価値観から戦後の価値観へ大きく舵が切られる中で思春期を過ごす。作家・脚本家としてのキャリアに詩人としてのキャリアが加わった彼女の73歳の時の作品「倚(よ)りかからず」を含む詩集。詩集としては驚異的な15...

【概略】  1926年大阪に生まれた茨木のり子さんは愛知県西尾市で育つ。戦中の価値観から戦後の価値観へ大きく舵が切られる中で思春期を過ごす。作家・脚本家としてのキャリアに詩人としてのキャリアが加わった彼女の73歳の時の作品「倚(よ)りかからず」を含む詩集。詩集としては驚異的な15万部を売り上げる。 2019年07月16日 読了 【書評】  「読了」というのも変な話。  所属する栄トーストマスターズクラブのメンバーがスピーチの中で茨木のり子さんを取り上げていて。そのメンバーが作るスピーチ(主に日本語)の調子が凄く心地よくて、且つ、叙情的で。なんとか自分もその感覚を磨きたくて、まずは手に取ったのがこの詩集。  本のタイトルになっている「倚りかからず」・・・なんの予備知識もなく目にいれた。茨木のり子さん自身がこの詩に性別性を含ませていることはないと思う。男性とか女性とか、そういったこと関係なしに、しなやかに、軽やかに、でも、自らの意思を根に、生きようよ、という「まずは個であること」の重要性を感じた。  そのあとにこの書評のためにちょっと調べたら、同じくグッとくる詩(というかメッセージなのかな)があった。 ※20歳の人に対する質問への茨木のり子さんの回答としてのメッセージだそう。 (ここから) 特に女の人なんかそうだと思うんですけど、 愛されることばかり考えてて、 だからとっても甘ったれですよね。 親に対しても、友人に対しても、恋人に対しても。 愛するというのはどういうことか、少しめざめてほしいのです。 相手の欠点も、だめな部分も含めて 能動的に愛するってことは大変ですけれどねぇ (ここまで) 倚りかからず、だねぇ。 やはりまたネット検索かけたら、刺さる詩が出てきた。これはまた別の詩集に入ってるということで、是非、購入しよう。興味あったら「自分の感受性ぐらい」「わたしが一番きれいだったとき」を検索してみてくださいな。 本書に話題を戻す。本作品で一番「おぉ、使おう!」と思った言葉は「行方不明の時間」だった。めっちゃ刺さった。必要だよ、行方不明の時間。

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2019/08/30

2/17日経新聞The STYLEで紹介あり! 2/17は茨木さんの命日。 若松英輔さんが「見えぬものを感じた詩人 悲しみ生き抜いた言葉」で紹介を。

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