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片眼の猿 の商品レビュー

3.4

156件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    47

  3. 3つ

    70

  4. 2つ

    14

  5. 1つ

    1

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2015/02/03

片眼とはなんだったのか  話題の道尾秀介をはじめて読んでみた。  後半、えーと思ってしまう。見事に騙されてしまうのだが、気持ちが良い。  話は、探偵物。  完璧に、エスパーものだと思っていたのだが…。  「昔、999匹の猿の国があった。その国の猿たちは、すべて片...

片眼とはなんだったのか  話題の道尾秀介をはじめて読んでみた。  後半、えーと思ってしまう。見事に騙されてしまうのだが、気持ちが良い。  話は、探偵物。  完璧に、エスパーものだと思っていたのだが…。  「昔、999匹の猿の国があった。その国の猿たちは、すべて片眼だった。ところが、両眼の猿が産まれた。4その猿は国中の猿にあざけわらわれた。その猿はとうとう自分で片眼をつぶした。」  そういう逸話があって、主人公の三梨幸一郎は「このつぶした眼は、彼の「自尊心」だった」と分析する。  最後にわかる事実が、本編の事件より感動的だったのは、どうしてでしょう。 2009-02-04

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2014/12/05

読みやすくて、あっという間に読める感じ。 「だからお前らクソなんだよ」のとこがよかった。 特殊な人の話。

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2014/10/23

内容的には主人公の探偵を中心に、ある事件を通して、それにさまざまな個性ある人達が絡んでいき、最後はいろいろな謎が解明されていくという話です。 なかなか謎めいた人物が登場し、事件の真相や個性ある人達の真実の姿などドンデン返し的な内容が多分に含まれているのですが、自尊心を失った片眼の...

内容的には主人公の探偵を中心に、ある事件を通して、それにさまざまな個性ある人達が絡んでいき、最後はいろいろな謎が解明されていくという話です。 なかなか謎めいた人物が登場し、事件の真相や個性ある人達の真実の姿などドンデン返し的な内容が多分に含まれているのですが、自尊心を失った片眼の猿のような哀しい人と自尊心を失わずたくましく生きている人達を対象的に扱っているのがポイントだと思います。 外見だけで人を判断するのではなく、己の真実の姿を相手に受け入れられてこそ真の信頼関係が築けるという深いメッセージ性のあるストーリーでした。 やや狙いすぎな感もありますが、なかなか面白いミステリーだと思います。

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2014/09/24

トランプのカードの意味に少し違和感もあるが、誰もがそれなりの形でハッピーエンド!秋絵さんのことは本当に哀しい出来事だったけど、『片目の猿』の寓話も含めて良かったです。

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2014/08/24

カラスの親指に雰囲気が似ています。面白い。人物が良く出来ていてまんまとやられました。長いけどとても読みやすい。

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2013/11/23

秋絵が実は・・・だったのにはかなり驚いた。たしかに人間というのは記憶なのだと思う。姿かたちや見聞きしてきた事実ではなく、事実の束をどう記憶してきたのかが人間をつくるのだ。そして、事実の束をどう記憶するのかは自分自身が決めることなのだ。

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2013/11/02

先入観や思い込みとは怖いものですね。気が付けば今回もすっかり騙されていました。ミステリとしては物足りなさも感じますが、自尊心を失わずに生きることの大切さ等の作者のメッセージが伝わってくる作品でした。

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2013/09/30

「左目しかない99匹の猿の国に生まれた両目を持つ1匹の猿は迫害に耐えきれず、自分の右目を潰して同化しようとした。その猿が無くしたものは、何だったのか・・・」 皆と違うところを受け入れてもらうためには、自らがそれを受け入れて、毅然と生きることかな。

Posted byブクログ

2013/08/29

やっぱりトリッキー。面白い。 探偵事務所の名前が「ファントム」なんて言うから、ローズ・フラットの面々に対するイメージがどんどん大きくなっていたけど、最後には落ち着いた感じ。 かつての探偵事務所の話も読んでみたい。

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2013/06/12

面白かった!道尾作品は3作読んだけど今のところベスト1かも。最後までテンポもよく、叙述トリックも作者の思惑通りにものの見事に騙されてしまった。それにしても人の先入観をうまく突いてた。気持ちいい騙され感。きっと読んだ人は皆同じような場面からミスリードされてると思う。主人公・三梨をと...

面白かった!道尾作品は3作読んだけど今のところベスト1かも。最後までテンポもよく、叙述トリックも作者の思惑通りにものの見事に騙されてしまった。それにしても人の先入観をうまく突いてた。気持ちいい騙され感。きっと読んだ人は皆同じような場面からミスリードされてると思う。主人公・三梨をとりまくローズ・フラットの住人たちが楽しい。そしてトランプというアイテムが物語を更に面白くしていたと思う。全てが明らかになったあと改めて読み直すと、あちこちの伏線に気づいて2度面白いこと、請け合いです。

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