思いわずらうことなく愉しく生きよ の商品レビュー

江國香織【著】

2012/03/15

ドラマ化の後だったので、キャストをイメージしながら。
そう考えると、ドラマのラストとは違うのね。。。

江国さんの本は、ただ淡々と話が流れていくイメージで
空気感や匂い、みたいな五感を使った文章だなぁと常に思う。
そして起承転結が予想していたよりもなだらかで、
「あれ？終わっちゃうの？」って印象がいつも拭えない。。。

とは言っても、
『思いわずらうことなく、愉しく生きよ』。
これは大事なことだと思う。

2012/03/13

三姉妹それぞれの物語があり、自分は考え方が誰に似てるかなと立ち止まりつつ読むと一層おもしろく感じました。また、どこかこの人たちに救われ、読後は心が軽くなったような気がします。愛も人生も人それぞれで正解はない。「思いわずらうことなく愉しく生きよ」教訓にさせていただきます。

2012/03/09

解説にも書いてあったけど、三姉妹全員の要素を含んでいるなあと思う。自分が。2:4:4くらいの割合だけど。

2012/03/07

三姉妹どの人物とも似ていないのに、まるで自分が四人目にでもなったつもりで、真剣に読んでしまった。というか、考えてしまった。

江國さんにしては珍しく、はっきりと起承転結が分かれていた作品だな、と思った。
江國さんの作品、10代の頃は良さがさっぱり分からなかったけど、今は大好きだなぁ。

2012/03/06

性格も趣味も違う三姉妹だが、互いに敬意をもち深いところで繋がっている。心強い味方がいるからこそ、各々あんなにのびやかでいれるのだな。
個人的にはドラマを先に観ていたので、暴力夫がユースケ・サンタマリアに重なって…笑。

2012/11/20

この家族は家訓の通りに生きている。DVを受けている長女でさえも。
自分たちだけがおかしいのではなくてみんなも病気なのだ、という見解に同意。私も「普通の人」に会ったことがないもの。そう思うとこの家訓、目標ではなくて自分たちの存在を肯定するための支えのようにも思える。
そう、ちょうど聖書のように。

2012/03/04

いや、すまない、久しぶりに恋愛小説なんぞに手を出してみたが、私には無理なようだ。
いや、相性の問題かな。作品云々ではなく、たぶんこの作者の描く文章に入り込めない。
ＮＨＫの「カレ、夫、男友達」の原作。三姉妹の男性との関係や生き方を描いている。
3人ともに共感する部分があるというレビューが多いが、まったくもって2人には共感できず、治子だろうな、私の生き方は。
ドラマの熊ちゃんの方が好きだな☆

2012/03/03

犬山家の三姉妹が織りなすそれぞれのストーリー。
夫の暴力に耐えながらも、離婚なんて考えられない長女麻子。
結婚の意義を理解できず、恋人と同棲を続ける次女治子。
良妻賢母に憧れながらも、自身はまるで西部劇に出てくる娼婦のように、求められるがままに関係を持ってしまう三女育子。
いろいろな「女」の生き方を描いた作品。

2012/03/02

共感度100。3姉妹のうちどれに近い？と聞かれたら、すべてだと答えてしまう。
女性の弱さこそ、強みなんだと、あらためて思う。

2012/02/19

んー。最高。意思のあるぶれ方をする女性たちの生きざまがいい。意思をもって流される。
NHKのドラマより、やっぱり原作のほうがいい。ハッピーエンドに行き着くことをきちんと拒む。拒むというか、それが基本の姿勢なのかもしれないけど。
治子のようになれれば、私は恋を捨てずに生きていける気がする。
「少なくとも私にはやるべき仕事があり、サラミの皮を剥いてくれる男もいる。」