1,800円以上の注文で送料無料

秘密の花園 の商品レビュー

3.4

198件のお客様レビュー

  1. 5つ

    26

  2. 4つ

    59

  3. 3つ

    67

  4. 2つ

    25

  5. 1つ

    5

レビューを投稿

2012/11/29

限りなく☆5に近い☆4 みずみずしく見えた滴る雫を、手にしてみたらとろっとしていたような・・・甘やかで、鋭くて、エロティックな、ヒミツの花園の物語w

Posted byブクログ

2012/11/13

女子高生三人の話です。 可愛らしい青春小説を期待して読んだら 痛い目にあいました。 それぞれ心の中に暗いものを抱えた三人、 やりきれないどろどろとした闇のような感情が渦巻いています。 救いが訪れるのを期待して読み進めたのに。。。 三浦しをんの小説は、 ハッピーエンド、でないと...

女子高生三人の話です。 可愛らしい青春小説を期待して読んだら 痛い目にあいました。 それぞれ心の中に暗いものを抱えた三人、 やりきれないどろどろとした闇のような感情が渦巻いています。 救いが訪れるのを期待して読み進めたのに。。。 三浦しをんの小説は、 ハッピーエンド、でないとしても 心地良い終わりがお約束だと勝手に思っていました・・・ 漫画のように。ディズニー映画のように。 小説だからこそ ちょっと、「そりゃありえないでしょ」といいたくなるくらい おめでたくていいんです。 なのにこの本は・・・読んでいる間ずっと気持ち悪かったです。 爽快感や幸福感を期待して手にとったのがさらにまずかったのか?

Posted byブクログ

2012/11/13

しをんさんの良さは、いまいちわかっていないのだが、これまでの何冊かの中では、分かり易くて読みやすかった

Posted byブクログ

2012/10/10

大人でも、子どもでもない。”少女”という生き物。 「閉じ込められた世界」「なにかに追われているよう」「どこかに行きたい」 …こういうことを考えない学生なんていないのでは?閉塞感と、逃避願望と、焦燥。高校生の頃考えていたこと、そのままが生々しくここにある。 この作品に出てくる三...

大人でも、子どもでもない。”少女”という生き物。 「閉じ込められた世界」「なにかに追われているよう」「どこかに行きたい」 …こういうことを考えない学生なんていないのでは?閉塞感と、逃避願望と、焦燥。高校生の頃考えていたこと、そのままが生々しくここにある。 この作品に出てくる三人の少女が見せる、脆い心。意地と隣り合わせのプライド。 したたかさを持たず、ある意味純粋すぎるといってもいい彼女たちには、ふとしたきっかけで簡単に崩れ落ちてしまいそうな危うさがある。 外から見たとき、その脆さと危うさはひどく魅力的で。いつか失ってしまう、一瞬でここを過ぎ去ってしまう。そんなことをひしひしと感じるから、”少女”は魅力的なんだろうか。 巻末に寄せられた、稲村弘さんの「夢のようにリアル」もよかった。

Posted byブクログ

2012/09/24

女子校もの。 ほむほむの解説ではないけれど、女子の夢と理想と妄想が詰まっている。 教師とは学校の亡霊なのだと語ったのは、恩田陸だったか。

Posted byブクログ

2012/09/20

自分自身、中高一貫のカトリック女子校出身なので、その閉鎖性とその中で生きる少女たちを身近に感じた。 どうして、どうして、と永遠の謎に対して投げかける疑問。閉鎖的な空間で内へ内へと眼差しを向けることで、内への疑問は世界に対する疑問に膨らみ続ける。少女たちは世界に対して恐れを抱く。何...

自分自身、中高一貫のカトリック女子校出身なので、その閉鎖性とその中で生きる少女たちを身近に感じた。 どうして、どうして、と永遠の謎に対して投げかける疑問。閉鎖的な空間で内へ内へと眼差しを向けることで、内への疑問は世界に対する疑問に膨らみ続ける。少女たちは世界に対して恐れを抱く。何もかもが新しく異様なものに見えてくる。新しい世界の中で、だれが隣にいるのだろう、結局ひとりなのだろうか、と悟ったように見えても、どこか、希望が心の中に残っていることを自分でもまた知っている。 どこまで沈んでいっても希望を求めてしまうことで苦しい思いをする人間の哀れさ。まさにそれを体験している自分を受け止め、飲み込んで、前進する少女たちの姿が描かれていた。 時間の流れに沿いつつ、語り手は替わっていくことで、3人が皆主人公でありそれぞれの人生を生きているということを実感できた。

Posted byブクログ

2012/09/20

三浦さんの初期作品はどうも肌に合わない。「光」とか「白蛇島」とかこの「秘密の花園」とか、生臭い感じがどうもダメ。まったく共感できないので、読んでいて面白くないんです。話が面白くない、という意味ではないのですが。

Posted byブクログ

2012/09/18

あんまり知られてない作品ですが、三浦さんの作品のなかでもかなり上位に食い込んでくる作品です。 短編集になってます。 この薄暗さ!閉塞感!さらっとしたドロドロ!うおおお!三浦しをんさんっぽい!!!ってなりますね。 本当にあんまり知られてないんですが、とってもおすすめです。 男の人...

あんまり知られてない作品ですが、三浦さんの作品のなかでもかなり上位に食い込んでくる作品です。 短編集になってます。 この薄暗さ!閉塞感!さらっとしたドロドロ!うおおお!三浦しをんさんっぽい!!!ってなりますね。 本当にあんまり知られてないんですが、とってもおすすめです。 男の人は多分読んだらアレちぎれると思う。

Posted byブクログ

2012/09/15

登場する女子高生たちの感受性を鋭く描き過ぎていて、私には眩しくて痛いほどでした。 若い女性が読んだら、強い共感か拒絶かに二分されるのかも。

Posted byブクログ

2012/09/14

中高一貫の女子高というある意味特殊な環境で、揺れ動く思春期の心と身体、そこから見た世界。 しをんさんの小説を読んでいると、自分と物事の感じ方が似ている、と思うことがたびたびあるのですが(育った環境が似ているからかもしれません)、今回はそれが顕著でした。 心の動き方にシンクロして嬉...

中高一貫の女子高というある意味特殊な環境で、揺れ動く思春期の心と身体、そこから見た世界。 しをんさんの小説を読んでいると、自分と物事の感じ方が似ている、と思うことがたびたびあるのですが(育った環境が似ているからかもしれません)、今回はそれが顕著でした。 心の動き方にシンクロして嬉しかったり、逆に嫌悪を感じてしまったり。 登場人物がリアルであるかは別として、文章の端々に、日常の細部に対する作者の異様なまでに鋭い眼差しを感じずにはいられませんでした。 この小説は、おそらくしをんさんが心の奥底で感じていたことを、絞り出して抽出したような文章でできていて、わたしが普段意識しながらもうまく表せずにもやもやしていたその根底を、さらりとした表現でみせてくれた気がします。 今まで読んだしをんさんの作品の中で1番好きかもしれない。

Posted byブクログ