闇の守り人 の商品レビュー

上橋菜穂子【著】

2011/11/07

　守り人シリーズの２巻目　バルサ自身についての物語。
みなさんが素晴らしいレビューを書かれているので、これ以上書くことはありませんね。本当に読んでみてください。日本の書き手の力量は、ル・グィンと並んでいますよ。

2011/11/01

守人シリーズで一番好きです。

舞いってかっこいいし、

それが弔いになるっていうのがまたバルサたちにはピッタリだし。

児童書だけどジーンときます。
子供の頃に読みたかった気もするけど、今だから感動できるんだろうなと思います。

2011/10/30

守り人シリーズ第２弾。女主人公バルサの故郷、北のカンバル国。彼女の生い立ちが明らかとなり、王国をめぐる陰謀が動き出す。全ての人物が次第に闇の洞窟世界へと導かれていく。闇の守り人ヒョウルとは何者なのか。
この巻では北方山岳民族の暮らしと神話的精神世界のあり様を軸として、部族内の権力闘争が繰り広げられるという構成だ。
とにかく面白い。バルサの魂の開放も見所だ。

2011/10/29

前作と比べると大人向けに仕上がっているように見受けられる。
前作で気になっていたバルサやジグロの過去が語られ、前作同様に満足な内容でした。

2011/10/25

前作より大人寄り…というレビューをよく見かけましたが、なるほど納得。
前作よりも、主人公のバルサの生い立ちや心情を深く描いた内容でした。

全体的に暗めな印象でしたが、面白かったです。

2013/01/27

文句なくよく書けている、まっすぐなファンタジー小説。勧善懲悪的なストーリーに由来する読書中の安心感に加えて、「正義は勝つ」「努力は裏切らない」「自分の器に見合った人生を送るのが幸せ」といった教育的メッセージもしっかり込められていて、創作としてはあまりにも真面目すぎるのが不満に思えるくらい。きっと正統派ファンタジーとは、こういうのを指すんだろうね。もう少しシニカルで、アブノーマルで、ナンセンスさを含んでいた方が個人的には好みなんだけど。

2011/10/19

バルサが昔逃げてきた故郷に戻る話。
ジグロとバルサの、愛しいだけでも嫌いなだけでも憎んでるだけでもない、色んな感情が凄くよく理解できる。
故郷のジグロの近しい人に真実を伝えられたのは良かった。

2011/10/16

今回はバルサが故郷に戻り、国家レベルの陰謀を打ちくずす。ショックなのは、養父ジグロが悪者として伝えられていたこと。バルサのジグロへの想いが複雑で人間的でとてもよかった。愛情だけではない、憎しみ悲しみ憐れみー。すべてと向き合う場面が終盤ある。

2011/10/09

「精霊の守り人」の続編。
前作よりこちらのほうが大人に人気があるというのは、読んで非常に共感できる。

大人は皆、自分の過去に大なり小なりしこりを持っているものだ。
そのしこりが今の自分を縛ってるとしたら、そのしこりを取り除きたいと思うのは当然だが、それにはしこりとなった過去ともう一度向かい合う必要がある。そんな大人の強さと弱さを物語に乗せて綴るのが本作。

大人はこの物語を読み進めるうちに、何かしら自分の過去に想いを馳せるのではないだろうか。

「虚空の旅人」以降、諸事情によって積読状態だったので、その先を読み進めるにあたって気分を盛り上げるために読みなおした。

2011/10/04

守り人シリーズ（でいいのかな…その辺はよく分かりませんが）の中でこの話が一番好きかもしれません。
ジグロが好きなので（ツボですよ）これまた二度美味しい話だったです。

この作者さんは主人公を主人公としてちゃんと書いてくれるので、その辺は好きなんですけどね…。偶にスッキリしない読後感があります。