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暗号解読(下) の商品レビュー

4.2

134件のお客様レビュー

  1. 5つ

    48

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/09/14

マニアックな内容だけど、わかりやすく書いてくれている。暗号ってあまり一般には意識しないけど、実は凄く身近なものだとわかる。

Posted byブクログ

2024/06/11

暗号ってこんなに社会に根ざしているけど、日の目を浴びてない領域ってなかなかないのでは? これからもっと大切になっていくと思うので、自分の情報を守ることに対して、少しは意識を持とうという気持ちになった。 最近はサイバー攻撃もあるので、日本の暗号技術というか、サイバー防衛スキルを高め...

暗号ってこんなに社会に根ざしているけど、日の目を浴びてない領域ってなかなかないのでは? これからもっと大切になっていくと思うので、自分の情報を守ることに対して、少しは意識を持とうという気持ちになった。 最近はサイバー攻撃もあるので、日本の暗号技術というか、サイバー防衛スキルを高めていって欲しい。今はめちゃくちゃ弱いらしいので。

Posted byブクログ

2024/05/10

上巻をだいぶ前に読んで、ようやく下巻読破。仕事で馴染のあるDES、RSA、Diffie-Hellman、PGP等の暗号技術を作り上げた人々の様子はすごく興味深いものだった。暗号技術はいつも政治的な影響を受けていて、そのあたりの戦いも面白く、また恐ろしさを感じる。技術は良きにも悪き...

上巻をだいぶ前に読んで、ようやく下巻読破。仕事で馴染のあるDES、RSA、Diffie-Hellman、PGP等の暗号技術を作り上げた人々の様子はすごく興味深いものだった。暗号技術はいつも政治的な影響を受けていて、そのあたりの戦いも面白く、また恐ろしさを感じる。技術は良きにも悪きにも平等に機会を与え、使うものの道徳観人間性はいつも問われることは、歴史をみても明らか。いろいろ難しくはあるが、テクノロジの進化はどうやったって止められない。だって、やりたいんだもの。 好奇心は止められんよ。 #技術論のところは、正直厳しかった、読み飛ばしてしまいました。ごめんなさい。

Posted byブクログ

2024/01/28

サイモン・シン「暗号解読(下)」読了。下巻では暗号解読に関する過去・現在・未来の大きな流れのようなものから人類の叡智を感じ取れ圧巻だった。例えば、ロゼッタストーンのヒエログリフの解読、普段のモバイル通信に関係するRSA暗号と素数、そして将来運用が見込まれる量子コンピュータと量子暗...

サイモン・シン「暗号解読(下)」読了。下巻では暗号解読に関する過去・現在・未来の大きな流れのようなものから人類の叡智を感じ取れ圧巻だった。例えば、ロゼッタストーンのヒエログリフの解読、普段のモバイル通信に関係するRSA暗号と素数、そして将来運用が見込まれる量子コンピュータと量子暗号。

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2023/11/25

下巻冒頭は太平洋戦争でのナヴァホ暗号から始まった。ネイティブでなければ聞き取れないことを考えると、ある意味最強の音声伝達方法だ。間に古代文字の解読が話題となる。ロゼッタ石のように手がかりがあるものは暗号解読と同じだが、未だ解読されないものがある。そして、いよいよインターネット時代...

下巻冒頭は太平洋戦争でのナヴァホ暗号から始まった。ネイティブでなければ聞き取れないことを考えると、ある意味最強の音声伝達方法だ。間に古代文字の解読が話題となる。ロゼッタ石のように手がかりがあるものは暗号解読と同じだが、未だ解読されないものがある。そして、いよいよインターネット時代に、非軍事目的で個人情報を守るための暗号の話だ。国家と個人の利益が相反する問題が……。公開鍵、暗号鍵は初級シスアドの参考書で読んだ記憶があるが、暗号のかけ方の理屈は驚くばかり。量子コンピュータによる解読不能の暗号は登場するのか?

Posted byブクログ

2024/09/10

下巻は言語を使用した古代文字の解読から始まり、共通鍵、公開鍵暗号の鍵配送問題の解決、最後は量子暗号の可能性の示唆について描かれる。 インターネットを使用したメッセージのやり取りが当たり前になっている昨今、通信の暗号化は重要な問題だが、その重要さは理解しつつも仕組みの詳細までは把...

下巻は言語を使用した古代文字の解読から始まり、共通鍵、公開鍵暗号の鍵配送問題の解決、最後は量子暗号の可能性の示唆について描かれる。 インターネットを使用したメッセージのやり取りが当たり前になっている昨今、通信の暗号化は重要な問題だが、その重要さは理解しつつも仕組みの詳細までは把握しているのはごく僅かな人だけなのではないだろうか。なぜなら、特に意識せずともソフトウェアが自動的にそれを行ってくれるため、我々自ら暗号化や鍵の生成を行う必要がないからである。 本書は2000年前後に発表されたものだが、電子商取引が世界中で盛んに行われる日もそう遠くないだろうと予測している。そして2020年代の現在、本書の予測どおり電子商取引は日常生活に溶け込み、誰もが当たり前のように電子商取引を利用しており、その電子商取引は公開鍵暗号を使用した取引により安全性が保たれている。 例えば、アマゾンのようなECサイトと我々が物の売買をするとき、我々が入力する情報はアマゾンが広く公開している公開鍵で暗号化されてアマゾンに送られる。その後、アマゾンだけが保持している秘密鍵で復号化を行うので、通信途中で悪意の第三者に盗聴されたとしても復号される心配はない。(暗号化アルゴリズムは現状強固なものが使用されているが、脆弱性が見つかった場合はその限りではない。)また、サイト側が公開している公開鍵が正当なものかどうかも認証局が発行する電子証明書によって担保されている。 ここにきて暗号技術は解読がほぼ不可能なところにきており、昨今の情報漏洩事故の原因はフィッシングなどで自ら情報を漏らしてしまうなどの不注意からくるものが多く、暗号や鍵の解読が行われたことによる事例はないように思えるが、今後量子コンピューターによる暗号化が実現されることにより、どう転ぶのかは未知なところではある。ただ、ここまでの人類の暗号に対する歴史を振り返ってみると、当時は絶対安全と言われていた暗号が時代が進むにつれて解読されているということは事実なので、鍵暗号が量子コンピューターにより、瞬時に破られてしまう日はいつか訪れるのかも知れない。

Posted byブクログ

2023/07/12

下巻の「鍵の配送」問題は、こういうことだったのか!と目からウロコでした。RSAとか公開鍵とか、知ってたけどその仕組みが必要となる理由が上巻から来てお腹の底に響きました。 最後の量子のあたりはもうちんぷんかんぷんだったんですが、数学弱い私がよくぞここまで楽しめたな、と思える本でし...

下巻の「鍵の配送」問題は、こういうことだったのか!と目からウロコでした。RSAとか公開鍵とか、知ってたけどその仕組みが必要となる理由が上巻から来てお腹の底に響きました。 最後の量子のあたりはもうちんぷんかんぷんだったんですが、数学弱い私がよくぞここまで楽しめたな、と思える本でした

Posted byブクログ

2023/06/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

先住民族の言葉を暗号に使った話では、ナヴォホ語は、言語体系が英語やドイツ語(もちろん日本語とも)と全く異なっていることや、ドイツの学生がこの20年入っていないことから暗号としての使用が決められたとのこと。日本軍でも薩摩弁を暗号として使ったと聞いたことがあるが、言語体系も同じで、薩摩弁に明るいアメリカ人がいないとも限らないとなれば、突破されるのは時間の問題(実際には2ヶ月かかったらしい)だったろうなという感想を抱いた。

Posted byブクログ

2023/06/19

古代文字解読の歴史から、そして現代。私たちが使用してる暗号はどのようなものか?暗号をめぐり争いは生まれなかったか?本当に破られないのか?もし破られるなら、次生まれる暗号はなにか? まだまだ暗号を巡るドラマは終わらない

Posted byブクログ

2023/05/14

単アルファベット暗号から量子暗号まで、非常にわかりやすい文体で書かれており、暗号・数学に無知な素人でも最後まで楽しく読むことができた。 量子力学に簡単に触れている部分では、多少頭が混乱したが、そう言うものだと思って割り切って読めば案外なんとかなった。 汎用的な量子コンピュータが...

単アルファベット暗号から量子暗号まで、非常にわかりやすい文体で書かれており、暗号・数学に無知な素人でも最後まで楽しく読むことができた。 量子力学に簡単に触れている部分では、多少頭が混乱したが、そう言うものだと思って割り切って読めば案外なんとかなった。 汎用的な量子コンピュータが開発されるのはまだまだ先のことかもしれないが、量子コンピュータ≠既存のコンピュータということを理解するためだけでも、この本を読む価値はあったと思う。 もちろん、難攻不落とされる量子暗号の解説も非常にわかりやすく、量子コンピュータの可能性についても大いに考えさせられた(取らぬ狸の皮算用かもしれないが…)。

Posted byブクログ