暗号解読(下) の商品レビュー
上巻読んだら下巻も読むよ。上下巻通して前作に比べて難しさが増した感じがする。でも、面白さ未だ衰えず。
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2作目にしてすでに大御所感のあるカリスマサイエンスライターのサイモン・シン。本書は、ちょうど『ダヴィンチ・コード』のブームと重なっていたような気がするけど、そんなブームとは全く関係なく本書は掛け値なしの名作です。人類の文明とともに連綿と連なる、暗号に関する人々の戦い。すなわち、暗...
2作目にしてすでに大御所感のあるカリスマサイエンスライターのサイモン・シン。本書は、ちょうど『ダヴィンチ・コード』のブームと重なっていたような気がするけど、そんなブームとは全く関係なく本書は掛け値なしの名作です。人類の文明とともに連綿と連なる、暗号に関する人々の戦い。すなわち、暗号製作者とその解読者の知的バトルの歴史をもの凄いスケールで描ききっている作品。しかし、本書は単なる歴史物語ではなく、暗号に関する説明も十分になされている。その意味で、文系・理系問わず知的好奇心を刺激されることだろう。また、ネット時代における情報管理の役割という現代的な視点もあり、その射程の広さも本書の魅力。
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本書は下巻である。上巻のレビューに包括的な感想をまとめたので、下巻の方には下巻のみの感想を記す。 この下巻においては、暗号はいよいよ現代的なものになる。現代的な暗号とは、つまり数学や最先端の科学が主役となる暗号である。もうこの時代になると、さすがに素人の知識では理解すらおぼつか...
本書は下巻である。上巻のレビューに包括的な感想をまとめたので、下巻の方には下巻のみの感想を記す。 この下巻においては、暗号はいよいよ現代的なものになる。現代的な暗号とは、つまり数学や最先端の科学が主役となる暗号である。もうこの時代になると、さすがに素人の知識では理解すらおぼつかない。私は理系なので分かった気になったが、果たして文系の人もこのような暗号のエッセンスをすんなりと理解できるのかどうか、少々気になるところではある。 とはいえ、語り口自体は相変わらずこの上ないほどに明快である。上巻を読んだなら、ぜひとも下巻にも目を通していただきたい。☆5つ。
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「暗号解読 下」サイモン・シン、青木薫訳:新潮文庫 まとめ書きその2。 ついに「エニグマ」でさえ解読され、 暗号製作者と暗号解読者の闘いは後者に軍配があがったかに見えた。 しかし近代に入りついに「公開鍵」の概念が発表される。 現在のネットワーク社会において重要な役割を果たすこ...
「暗号解読 下」サイモン・シン、青木薫訳:新潮文庫 まとめ書きその2。 ついに「エニグマ」でさえ解読され、 暗号製作者と暗号解読者の闘いは後者に軍配があがったかに見えた。 しかし近代に入りついに「公開鍵」の概念が発表される。 現在のネットワーク社会において重要な役割を果たすこの鍵、 暗号化に付き纏ってきた鍵の問題を一気に解決するこの技術、 そしてその全てを覆す量子コンピューターとは? 「フェルマーの最終定理」の著者が浮かび上がらせる “見えない闘い”のドラマ。
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