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マネーロンダリング入門 の商品レビュー

3.6

61件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

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2018/10/12

この人はどんな人なんだろう?? 橘氏の著作を読むたびに思う。 本書では、海外投資の一つの形として、 マネーロンダリング(資金洗浄)を説明する。 カシオの詐欺事件をはじめとして、 マネーロンダリングに関する ノンフィクションとしても楽しめる。 コレスポンデント口座の話などは、...

この人はどんな人なんだろう?? 橘氏の著作を読むたびに思う。 本書では、海外投資の一つの形として、 マネーロンダリング(資金洗浄)を説明する。 カシオの詐欺事件をはじめとして、 マネーロンダリングに関する ノンフィクションとしても楽しめる。 コレスポンデント口座の話などは、勉強になった。 正直言って、すべてを理解し切れたとは言い難く、 従って、マネロンの指南役にもなれないのだが、 こういう世界があるのか、と感心させられる本だった。 [more] (目次) はじめに 山口組の指南役になった日 第1章 世にも奇妙な金融犯罪 発端 計画 流出 隠蔽 第2章 プライベートバンクの憂鬱 プライベートバンクとは何か 香港マネーロンダリング事件 組合年金巨額損失事件 ライブドアの闇 神話の崩壊 第3章 北朝鮮はなぜミサイルを撃ったのか コレスポンデント銀行 マネーロンダリングへの入口 ウルトラ・ダラーの謎 送金情報は盗まれている 第4章 世界でいちばん短いマネロンの歴史 神の銀行家 犯罪銀行 テロリストの顔 第5章 誰でもできるマネロン ハンドキャリー 地下銀行 国際租税回避 マネロンの未来 グローバル資本主義の終着点 あとがき

Posted byブクログ

2017/05/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

富裕層ははっきり言って、 相続税をまともに払えば 崩壊してしまう事態になるわけ。 結局のところ税を納めてもらうチャンスは それだけなくなるわけ。 マネロンの手法を詳しく解説する本。 かの有名なライブドアの事件も ここでしっかり解説されています。 まあ、複雑な手法を持って 莫大な金を生んだわけですよ。 (ン十億ですってよ!!) 結局匿名の部分を悪用したり 他国の法律の穴をかいくぐっているので 結局のところ犯罪がなければ そこを突くことは不可能です。 犯罪に使われたとて 早急に何とかしなければ そのお金は悪しきものの手に渡るわけですよ。 そう、テロ組織とかね。 たぶん、マネロンに関しては いたちごっこでしょうね。 誰だってきちんと保障しない政府に お金は払いたくないですもの。

Posted byブクログ

2017/03/16

かなり難しくてわしの知識では半分も理解できなかったけど、これからの時代ますます富裕層は富んでいってわしらは貧しくなっていくんだなと感じた。

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2016/07/24

パナマ文書で脚光を浴びたタックスヘイブン。そのタックスヘイブンを利用して、犯罪で得た資金の秘匿や脱税を行うマネーロンダリングの仕組みを紹介。今では勢いを失いつつあるプライベイトバンキングですが、当時は巧みな方法でいかに簡単に口座開設して資金決済されていたのか分かりやすく解説されて...

パナマ文書で脚光を浴びたタックスヘイブン。そのタックスヘイブンを利用して、犯罪で得た資金の秘匿や脱税を行うマネーロンダリングの仕組みを紹介。今では勢いを失いつつあるプライベイトバンキングですが、当時は巧みな方法でいかに簡単に口座開設して資金決済されていたのか分かりやすく解説されています。税の捕捉はいかにあるべきかを考えさせられます。

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2016/05/12

オフショア企業の設立・管理および資産管理サービスの提供をしてきたモサック・フォンセカ法律事務所の機密情報が漏洩(ろうえい)した。ご存じ、パナマ文書である。WikiLeaksのデータ量が1.7GBであったのに対し、パナマ文書は2.6TBと伝えられる。およそ1500倍という桁外れの情...

オフショア企業の設立・管理および資産管理サービスの提供をしてきたモサック・フォンセカ法律事務所の機密情報が漏洩(ろうえい)した。ご存じ、パナマ文書である。WikiLeaksのデータ量が1.7GBであったのに対し、パナマ文書は2.6TBと伝えられる。およそ1500倍という桁外れの情報量だ。 http://sessendo.blogspot.jp/2016/05/blog-post_12.html

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2015/03/23

[金は、低きに流れて]フィクションの世界にとどまらず、今やあらゆるニュースでその名前を聞くところとなった「マネーロンダリング」。複雑そうに見えるその仕組みや実際に行われた取引を、一般の人にもわかりやすく説明してくれる一冊です。著者は、金融情報小説『マネーロンダリング』で2002年...

[金は、低きに流れて]フィクションの世界にとどまらず、今やあらゆるニュースでその名前を聞くところとなった「マネーロンダリング」。複雑そうに見えるその仕組みや実際に行われた取引を、一般の人にもわかりやすく説明してくれる一冊です。著者は、金融情報小説『マネーロンダリング』で2002年にデビューを果たした橘玲。 「あ、なるほど」と思わせてくれる記述が随所に見られました。マネーロンダリングと聞くだけで、「複雑そうだなぁ...」と構えていまっていたのですが、読んでみて「あ、なんだそんなことだったの」と驚いてしまうことが多々ありました。ただ裏を返せば、そんな簡単なことで社会を震わすようなマネーロンダリングができてしまうことにも驚きを覚えたのですが......。 本書を通じて、金融やお金そのものが持つ匿名性や無国境性といった側面についていろいろと考えさせられました。橘氏が提示する金融の未来には、酸いも甘いも、良きも悪きもがごった煮になっているイメージが垣間見えたのですが、まさにそういった点こそが元々に金融やお金が持っている特徴なのかもしれません。実際に起きた事件の説明についてはまるで犯罪小説のようでしたので、単純に面白く読めるというのも本書の魅力の一つかと。 〜金融とは、その本質においてグローバルなものである。そこに無理矢理国境という線を引こうとしたところに、制度の綻びの原因がある。〜 お金は低きところに流れるということは本書から得られた一つの教訓かもしれない☆5つ

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2015/03/01

「銀行とは概念にすぎない」 橘玲氏の本。マネーロンダリングの方法が書かれている。現在は多くができなくなっているが、考えればまだいろいろあるのだろう。資金洗浄を行い汚いお金をクリーンなお金に換える。そう考えると、普段流通しているお金はキレイなものとなる。であれば、お金が汚い、とい...

「銀行とは概念にすぎない」 橘玲氏の本。マネーロンダリングの方法が書かれている。現在は多くができなくなっているが、考えればまだいろいろあるのだろう。資金洗浄を行い汚いお金をクリーンなお金に換える。そう考えると、普段流通しているお金はキレイなものとなる。であれば、お金が汚い、とい論調は間違っている。私がいま考えた詭弁だ。 本書の中で特に参考になったのが、コレスポンデント口座について、である。我々が銀行で外貨預金をするとき、その外貨はどこにあるのか。答えはアメリカだ。アメリカにある邦銀の口座で管理されている。だから基本的に現金化するのが難しい。海外送金を絡めたマネーロンダリングも、資金そのものが世界中を駆け巡っているように見える。しかし、実際はニューヨークにある銀行の口座間を移動しているにすぎない。驚きである。 最後の相続税の話も面白かった。富裕層は相続税が強化されても困らない。シンガポールに移住すればいいのだ。困るのは中級階級の人々。彼らは日本国籍を捨てる気概がないので搾取される。私もいずれは海外に移住したい。

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2015/03/01

始めの方はとっつきにくい事例でしたが、徐々に慣れていきました。生活に切ろうとしても切ることができないお金、お金についていろいろと考えることができる1冊でした。

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2014/12/10

普通に生活し、金持ちではないが普通の生活を送っている自分にはあまり関係ないかと思いながら読み進めたが、あとがきを読んでハッとさせられた。 結局のところ一国の租税制度は部分最適でしかなく、しわ寄せは中流層に来る。 中流層に果たして身を守る術はあるのか。あるとすれば、よく税金について...

普通に生活し、金持ちではないが普通の生活を送っている自分にはあまり関係ないかと思いながら読み進めたが、あとがきを読んでハッとさせられた。 結局のところ一国の租税制度は部分最適でしかなく、しわ寄せは中流層に来る。 中流層に果たして身を守る術はあるのか。あるとすれば、よく税金について学び、積極的に政治に関与していくことだろうか?

Posted byブクログ

2014/10/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

非常に面白いしタメになる。カシオ詐欺、ライブドアとかの事件を資金移動の観点から小説チックに解説してくれる。 バチカン銀行、BCCIの話は知らなかった。理念と実態は乖離するのだな、と。考えれば考えるほど、金の流れの善悪を区分するのは難しい。 この本を読んで、ビットコインの強力さがよく分かった。 あとがきの最後の段落が最も象徴的で腑に落ちた。備忘のためそのまま転載する。 「いつの時代でも、理想や正義を声高に語る人の後をついていくとろくなことはない。この本に書いたのは、たとえば、そんな単純な真理である。」

Posted byブクログ