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たそがれ清兵衛 の商品レビュー

3.8

140件のお客様レビュー

  1. 5つ

    25

  2. 4つ

    58

  3. 3つ

    33

  4. 2つ

    8

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2021/08/14

藤沢周平さんの作品は 何度 読み返したのか わからないほど 読み込んでしまう 今日のように 雨が降り続く 休みの日には 本当に 似合いである ひょいと 手に取って 読み始めると もう 止まらない 切りのいいところで 切り上げるも よし そのまま どっぷり藤沢作品に はまって...

藤沢周平さんの作品は 何度 読み返したのか わからないほど 読み込んでしまう 今日のように 雨が降り続く 休みの日には 本当に 似合いである ひょいと 手に取って 読み始めると もう 止まらない 切りのいいところで 切り上げるも よし そのまま どっぷり藤沢作品に はまってしまうのも よし 今日は なんだか さっぱりした余韻に 浸りたかったので 「たそがれ清兵衛」の一冊

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2021/07/29

色男でもなく一風変わった癖があり周囲から侮られている男が実は腕に覚えがあり…という短編集。 だんまり、度忘れ、ごますり等々 嘲笑われている彼らにはその癖が生来のものであったり理由があったりする。 でも共通するのは実は知られてないけどなかなかの剣の使い手だということ。 彼らは上...

色男でもなく一風変わった癖があり周囲から侮られている男が実は腕に覚えがあり…という短編集。 だんまり、度忘れ、ごますり等々 嘲笑われている彼らにはその癖が生来のものであったり理由があったりする。 でも共通するのは実は知られてないけどなかなかの剣の使い手だということ。 彼らは上の争いに巻き込まれて重要な役目を任ぜられ、それを持ち前の剣技で果たしていく。 周囲の人間の見る目が変わったり、周囲からの評価はそのままでも大事な人を手に入れたりとそれぞれの主人公たちはその一件から大きく変わる。 すっきり爽快でかなり読みやすかった。 ただ…時代が時代やから仕方ないのかもしれんけど、全部剣をつかう理由が同じで展開が同じように感じられたかな。

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2021/05/24

夫に勧められて。歴史のようなもの全般に素養がない&小説なんていつぶりだろう、、という感じでしたが、全編おもしろく読めました。 本筋とは関係ありませんが、 フィクションといえど、江戸時代も現代も、働く人は大変ですね。。 ほかの藤沢周平作品を読んだことはないのですが、勧善懲悪がメ...

夫に勧められて。歴史のようなもの全般に素養がない&小説なんていつぶりだろう、、という感じでしたが、全編おもしろく読めました。 本筋とは関係ありませんが、 フィクションといえど、江戸時代も現代も、働く人は大変ですね。。 ほかの藤沢周平作品を読んだことはないのですが、勧善懲悪がメインなのでしょうか? さわやかな文体と安定感あるストーリーで、読んでいると不思議と安らぎます。あっさりしたものが食べたいときに読むといいかも。

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2020/10/22

やはり読んでてほっとする。 正直同じような内容の短編集だが、全く飽きないのはこの作者文体があってるのか。 結末の描写は細かくないが、その意図がとてもよく伝わってくる。 やっぱり藤沢周平、いいなあ!

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2021/04/20

2020年6月7日読了。容貌などから人に侮られて過ごすも、藩の政治に巻き込まれ自らの剣技で死地に赴く8人の侍を描く短編集。藤沢周平作品にハマっていたときに読んだものを再読。改めて読むと、同じパターンの話ながらも主人公たちの置かれた境遇、藩の財政や権勢をめぐる家老たちの謀略、家督を...

2020年6月7日読了。容貌などから人に侮られて過ごすも、藩の政治に巻き込まれ自らの剣技で死地に赴く8人の侍を描く短編集。藤沢周平作品にハマっていたときに読んだものを再読。改めて読むと、同じパターンの話ながらも主人公たちの置かれた境遇、藩の財政や権勢をめぐる家老たちの謀略、家督を継げない次男坊以下の鬱憤や嫁入り先次第で己の人生が決まってしまう立場の低い女性たちなどの書き込みがシンプルだが細やかで、切実でものすごく読み応えがあった。あっという間に終わってしまう決闘の迫力も相変わらず。うだつの上がらない日本のサラリーマンが読んだら、この展開はたまらないよなあ…。自分も格闘技か剣術を習おうかしら。最後の短編、「祝い人助八」のラストの余韻がいつまでも残る。

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2020/01/19

 他の方が書いてあるとおり、うだつのあがらない武士が藩のピンチを救うために活躍する短編集。 『たそがれ』『うらなり』『ごますり』…と色々な個性の武士が8人描かれています。  自分がサラリーマンだからか、会社にいるよね。。。こんな人っと、少しハッとしながら読みました。  一度読んだ...

 他の方が書いてあるとおり、うだつのあがらない武士が藩のピンチを救うために活躍する短編集。 『たそがれ』『うらなり』『ごますり』…と色々な個性の武士が8人描かれています。  自分がサラリーマンだからか、会社にいるよね。。。こんな人っと、少しハッとしながら読みました。  一度読んだあと、好きな人物の話をもう一度読むと良いと想います。  なぜならパターンが同じなので、印象が混ざってしまうからです。  私は後家との逢瀬を楽しむ『かが泣き半兵衛』が好き。『だんまり弥助』は切ない。

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2020/01/03

短編集。人物や情景、(政治的)背景の描写がうまく、読み始めて数ページですんなり物語に入れる。が、話の筋や設定がややワンパターン。

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2019/09/13

たそがれ清兵衛 うらなり与右衛門 ごますり甚内 ど忘れ万六 だんまり弥助 かが泣き半平 日和見与次郎 祝い人助八 著者:藤沢周平(1927-1997、鶴岡市、小説家)

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2019/06/10

山田洋次監督で映画化されたアレの原作です。(映画は見ていませんが) 五十石とか百石とかの、しかも普段は「たそがれ」の「がが泣き(ぼやきの意)」の「ほいと」のと揶揄されたり後ろ指をさされている下級武士たちが主人公の短編集。 一見うだつの上がらない彼らだが、いったんお家の一大事に...

山田洋次監督で映画化されたアレの原作です。(映画は見ていませんが) 五十石とか百石とかの、しかも普段は「たそがれ」の「がが泣き(ぼやきの意)」の「ほいと」のと揶揄されたり後ろ指をさされている下級武士たちが主人公の短編集。 一見うだつの上がらない彼らだが、いったんお家の一大事には、実は腕に覚えありの剣を抜き、別人のように悪を誅する。カックイイ!! というだけの話。 読み方が浅いのかなぁ。 巻末の解説にはいろいろ読みどころが書いてあったし、お話が上手いとは思うけど、大衆小説、流行作家とはこういうものか・・・。

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2019/05/06

8編からなる短編集。 それぞれ、うだつの上がらない人物が主人公なのですが、ぴか一の剣の腕前を持つ人たちの物語。 たそがれ清兵衛 うらなり与右衛門 ごますり甚内 ど忘れ万六 だんまり弥助 かが泣き半平 日和見与次郎 祝い人助八 からなる短編連作で、どの人物も、普段は陰口をたたか...

8編からなる短編集。 それぞれ、うだつの上がらない人物が主人公なのですが、ぴか一の剣の腕前を持つ人たちの物語。 たそがれ清兵衛 うらなり与右衛門 ごますり甚内 ど忘れ万六 だんまり弥助 かが泣き半平 日和見与次郎 祝い人助八 からなる短編連作で、どの人物も、普段は陰口をたたかれています。 表題の「たそがれ清兵衛」は、定時になると病気の妻の看護のため下城することから名づけられたあだ名。 しかし、お家の一大事で、その剣をふるう事になります。 他の作品も同様で、普段は侮られがちな侍たちが、剣をふるう事になり、さらに滅茶強くて格好いいというギャップある物語となっています。 これらの作品の中では、「たそがれ清兵衛」よりも「祝い人助八」の方が好きです。 「祝い人」とは物乞いのことで、その身なりが物乞いのように汚く臭いとのことです。 この助八と波津との思いが美しい。 そして、斬り合いの後のラストシーン! 良かった。 お勧め

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