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蛇にピアス の商品レビュー

3.2

472件のお客様レビュー

  1. 5つ

    52

  2. 4つ

    108

  3. 3つ

    162

  4. 2つ

    77

  5. 1つ

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2025/01/20

非常に難解な作品と思う。 それはこの作品の持つ狂気を直視できていないからかもしれない。 「普通」に生きていては、決して交わることも体験することもないアブノーマルな人間たちの生き様が描かれていて、その人間たちの思考も理解することはできない。 読んでいて時折、ジェットコースターに乗っ...

非常に難解な作品と思う。 それはこの作品の持つ狂気を直視できていないからかもしれない。 「普通」に生きていては、決して交わることも体験することもないアブノーマルな人間たちの生き様が描かれていて、その人間たちの思考も理解することはできない。 読んでいて時折、ジェットコースターに乗っている時のような、内臓がフワリと浮き上がるような感覚も覚えた。 この作品を理解する日は来るのだろうか。

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2025/01/14

芥川賞受賞のあの日から読もう読もうとしていた本。ついに手にした。そして読んだ。巳年というのも何かの縁である。 ルイのような女の子は、当時割と居たのではないかと思う。見た目としての強さを手にしていくと同時に、自身の無力さを実感していく過程がたまらなかった。これが現実であると突きつ...

芥川賞受賞のあの日から読もう読もうとしていた本。ついに手にした。そして読んだ。巳年というのも何かの縁である。 ルイのような女の子は、当時割と居たのではないかと思う。見た目としての強さを手にしていくと同時に、自身の無力さを実感していく過程がたまらなかった。これが現実であると突きつけられた。そして、そういった現実があるという事から目を背けてはいけないと思った。 10代の自分ではきっと理解出来なかった、受け入れられなかったと思う。何より自分そのものさえも受け入れられなかった。そういった過程を経て、今このタイミングで、出会う事が出来て本当に良かった。素敵な作品だった。

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2025/01/12

映画を見てとても良かったので原作も読んでみました。映画の方が好きでしたが、本は本で良かったと思います。

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2025/01/10

たった100ページちょっとでこの読了感。 一言一句見落とせない、見落としたくないと思える本やった。内容に不足しているところが無ければ、過剰なところも一切無い。こんな本と出会うのは、ほとんど久しぶりで、我ながら年始から良いのを手に取ったなと思う。 舞台も人物もアンダーグラウンドな...

たった100ページちょっとでこの読了感。 一言一句見落とせない、見落としたくないと思える本やった。内容に不足しているところが無ければ、過剰なところも一切無い。こんな本と出会うのは、ほとんど久しぶりで、我ながら年始から良いのを手に取ったなと思う。 舞台も人物もアンダーグラウンドな世界で、平凡な自分とは一生交わらないだろう世界やねんけど、ルイの心情が、何にも邪魔されることなく、自然にスーッと入ってくる。自分の心情や価値観が邪魔することなく、お話とは遠く離れたところから、完全なる読者として作品に挑める、不思議な感覚。

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2024/12/23

思ってたよりバイオレンスでエロかったのでこれが芥川賞…!?となったけど最後まで読んだらなんか納得した サスペンス要素あったからその辺を詳しく知りたいなと思っちゃうんだけどこれはミステリーものではないからその辺はサラッとしててもどかしかった ルイの心境の変化がしっくりこなかったけど...

思ってたよりバイオレンスでエロかったのでこれが芥川賞…!?となったけど最後まで読んだらなんか納得した サスペンス要素あったからその辺を詳しく知りたいなと思っちゃうんだけどこれはミステリーものではないからその辺はサラッとしててもどかしかった ルイの心境の変化がしっくりこなかったけど村上龍の解説読んだらちょっとだけ腑に落ちたような気がした

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2024/12/15

残念ながら、僕は自分の体を傷つけること(ピアス、タトゥーなど)は、本当に苦手だ。 ここに描かれた若者たちの感覚は、きっとこの世代の感覚なのだろう。 村上龍を読んだ時も、同じように感じた。 どうしても、作中人物と著者を同一視してしまうので、こんなことを経験したのかと考えてしまう。 ...

残念ながら、僕は自分の体を傷つけること(ピアス、タトゥーなど)は、本当に苦手だ。 ここに描かれた若者たちの感覚は、きっとこの世代の感覚なのだろう。 村上龍を読んだ時も、同じように感じた。 どうしても、作中人物と著者を同一視してしまうので、こんなことを経験したのかと考えてしまう。 綿谷りさと金原ひとみは、同世代だが、作品世界はまるでちがう。

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2024/12/01

言葉にできない感情や思いはあるということがこの本を通じて実感し、また共感しました。 そしてなぜか恋愛がしたくなりました。

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2024/11/07

多感な10代独特の閉塞感、虚無感、脱出したいのか閉じこもりたいのか、自分と他者の境界線が曖昧な感じ、全て詰まった作品。

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2024/10/26

2024.10.26 痛々しい描写の中に際立つ主人公の感情に揺さぶられる一冊。 体が傷つくような表現が苦手なので、冒頭から体がむずむずしっぱなしだった。暴力的な表現が苦手な人は避けた方がいいだろう。 ただ、その表現同様、主人公ルイやその同棲相手アマなども自分の感情を直接的に表現す...

2024.10.26 痛々しい描写の中に際立つ主人公の感情に揺さぶられる一冊。 体が傷つくような表現が苦手なので、冒頭から体がむずむずしっぱなしだった。暴力的な表現が苦手な人は避けた方がいいだろう。 ただ、その表現同様、主人公ルイやその同棲相手アマなども自分の感情を直接的に表現することしかできず、だからこそストレートに悲しみや愛しさ、寂しさなどが伝わってくる。 比較的短い小説だが、無駄がなく記憶に残る一冊だった。

Posted byブクログ

2024/10/20

映画を観て原作も読んでみたくなって購入。 とても忠実に映画化されていたのだなと思った。 ただ、文章の方がルイの痛さがダイレクトに伝わってきた。 最後の、私の中にも川ができるんだろうか、っていうところが印象的。 スプリットタンが完成した時、ルイは何を思うんだろう。

Posted byブクログ