蛇にピアス の商品レビュー
なんちゅーもんを映画化してんのって感じた。 でも、映画化でもしてなかったら手にとることもしなかった作品だろう。観てないが。 いつの間にか、ある種の「巧い」作品ばかりを選んでしまっていたのかもしれない。 19歳の少女の小説。症状ともいえる心情に共感したか、といえば全くそうではな...
なんちゅーもんを映画化してんのって感じた。 でも、映画化でもしてなかったら手にとることもしなかった作品だろう。観てないが。 いつの間にか、ある種の「巧い」作品ばかりを選んでしまっていたのかもしれない。 19歳の少女の小説。症状ともいえる心情に共感したか、といえば全くそうではない。分かった作品ではない。理解が及ばない。 それでも、忘れていた感覚を取り戻せた。読書体験は善い悪いでも、理解出来る出来ないでもない。 ただ感じたかどうかだと。 感じた。
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原作読む前に映画見てたから、セリフの全部が映画版の人たちの表情と音声で流れた。見る前に読んでたらもっと衝撃大きかったんだろうなあ。 もう一回映画も見たくなった。 ラストはアマ思い出して泣きそうになっちゃった…
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発売当時に読んだが、只々つまらなく本当に読んだのかと思うぐらい内容も覚えてなかった。 今改めて読んでみるとこんなに面白く刺激的な作品だったとは全く気付かなかった。 年齢なのか人生経験なのか読んだ時の心理状態なのか。 内容は兎も角この筆力と言うか表現力は凄いの一言。 改めて...
発売当時に読んだが、只々つまらなく本当に読んだのかと思うぐらい内容も覚えてなかった。 今改めて読んでみるとこんなに面白く刺激的な作品だったとは全く気付かなかった。 年齢なのか人生経験なのか読んだ時の心理状態なのか。 内容は兎も角この筆力と言うか表現力は凄いの一言。 改めて作者の凄さを思い知らされた作品。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
醜い美しさ。 内容、表現はかなり衝撃的なもので 結末は今までに読んだ小説の中でもかなり上位に食い込むほど残酷だった。 しかしながら、それでも生き続けるルイ。 ルイの不安定さが常に感じれる小説だった。 何かに縋らないと生きていくことの出来ない彼女に同情と少ない共感が芽生えた。 ルイはシバの犯行に気づき、それでもシバと生きることを決めた。 ここに、残酷さと力強さを感じれた。 そして「限りなく透明に近いブルー」に近いものを感じ取れた。 P28 「これも一応、俺の愛の証」
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貪るように読んだ。異常な愛と依存。好きな人を趣味にするのは良くないね、余裕がないと人はダメになります。 「手に入れると言う事は、自分の物であると言う事が当たり前なると言う事。手に入れる前の興奮や欲求はもうそこにはない。」 人に好かれると言うことは当たり前なようだけど全くそんなこ...
貪るように読んだ。異常な愛と依存。好きな人を趣味にするのは良くないね、余裕がないと人はダメになります。 「手に入れると言う事は、自分の物であると言う事が当たり前なると言う事。手に入れる前の興奮や欲求はもうそこにはない。」 人に好かれると言うことは当たり前なようだけど全くそんなことはなくて、人を所有物のように扱うのは大変烏滸がましいよ。 「人の形を変えるのは、神だけに与えられた特権」
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懐かしくてつい手に取ってました。確か芥川賞受賞作。 大変センセーショナルな作品です。当時、時代のせいかも知れませんが、読んでいても何となく当たり前の様な感覚で読み進めたのを覚えています。作中の若者たちと同年代だったからでしょうか。しかし、今読んだらまー大変。こんなにも狂気で卑猥な...
懐かしくてつい手に取ってました。確か芥川賞受賞作。 大変センセーショナルな作品です。当時、時代のせいかも知れませんが、読んでいても何となく当たり前の様な感覚で読み進めたのを覚えています。作中の若者たちと同年代だったからでしょうか。しかし、今読んだらまー大変。こんなにも狂気で卑猥な感じでしたっけ?? 強く印象に残り、忘れないストーリーです。内容は薄いですけど。でも、好きなんですよ。こういうのも。
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面白さ、恐ろしさ、新鮮さという観点で星5をつけたい。ページをめくるのが怖くて、でも先が知りたくて、久々に読書に没入することができた。 19歳で書いたとは思えない、自分とは違う世界を知っている人の作品だと思った。さっき読み終わったが、どっと疲れを感じている。
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昔映画をちょろっと見たことあるけどきちんと見たことないし、本屋でたまたま目に止まったから買ってみた 若者がアンダーグラウンドの世界に興味を持って色々身体改造を行っていく
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若いが故の痛々しさみたいのが、文章になるとより伝わるのではないだろうか。 私は今22歳で、彼らの痛みや陶酔に共感も出来れば、俯瞰して痛いなぁ青いなぁと思うこともある。 巻末の解説にも書いてあったが、この特有の痛々しさみたいの、大人になっても忘れないでいたいな。
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淡々と進んでいく。 唸るような表現が、、とかではないけど、 とにかく引き込まれる。 帯で辻仁成さんが「彼女は間違いなくもっている」と評価されていたが、その表現がしっくり。 形容し難い本。 エヴァを見終わった後、ノルウェイの森を読了した後と同じ感覚。 昨今は”生きがい”とか”...
淡々と進んでいく。 唸るような表現が、、とかではないけど、 とにかく引き込まれる。 帯で辻仁成さんが「彼女は間違いなくもっている」と評価されていたが、その表現がしっくり。 形容し難い本。 エヴァを見終わった後、ノルウェイの森を読了した後と同じ感覚。 昨今は”生きがい”とか”目標”とかすぐ設定したがるけど、流れと人に飲まれ、流されていく彼らが至極自然に思えた。
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