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街の灯 の商品レビュー

3.8

211件のお客様レビュー

  1. 5つ

    33

  2. 4つ

    102

  3. 3つ

    54

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2009/10/04

久しぶりに北村さんの本を購入。相変わらずやさしい書き方である。その割には読み終わったあとなんとも言えぬ感じになる。

Posted byブクログ

2009/10/04

ベッキーさんシリーズは初読。直木賞を取ったシリーズということで。 北村さんの少女は、上品で別世界の人のようなのに不思議と実在感がある。戦争前の昭和の設定が、セピア色のフィルターがかかった映画のように懐かしく暖かい。

Posted byブクログ

2009/10/04

北村氏の書かれる本は、何といってもその空気が好きです。清々しい風が吹いているような。花の香りが乗った、でも清々しい初夏の風のような。 北村氏の描かれる女性キャラクターもいつもながら素敵なのですよね。理知的で無垢で、でも厳しいところと優しさも同時に持っているような。 いつも頭の中...

北村氏の書かれる本は、何といってもその空気が好きです。清々しい風が吹いているような。花の香りが乗った、でも清々しい初夏の風のような。 北村氏の描かれる女性キャラクターもいつもながら素敵なのですよね。理知的で無垢で、でも厳しいところと優しさも同時に持っているような。 いつも頭の中に描かれる北村氏のキャラクターを何故だか私はローマの休日のオードリーヘップバーンによく似た女性を思い描きます。 こちらの本はシリーズの最初の作品ということで、主人公の花村英子の元にやってきた別宮みつ子ことベッキーさんの出会いから始まりますが、この2人の関係がまた素敵ですね。 出しゃばらず、かつ言わねばならないことはきちんと、でも綺麗な言葉で言い合える2人。 ベッキーさんが何者なのかは、この本では明らかにはなっていませんが、むしろ謎の女性は謎のままで居て欲しい気もします。 時代もそうなのですが、言葉の綺麗なこと、綺麗なこと…。会話文も地の文も。 それだけでも楽しめました。 いや、もう久しぶりに北村氏にどっぷりと浸かれました。 良い時間を過ごせたと思います。 さて、次は当然あれでございます。うふふ♪ 問題はハードカバーなので、猫に邪魔されずに読めるかどうか…。 花村英子が学友とのほんの戯れの会話から読み始めた「虚栄の市」。 その本にのめり込むように読み終わった時、英子は父から新しい運転手を紹介された。 運転手と紹介された女性が別宮みつ子がそう名乗ると、英子は彼女を密かにベッキーさんと呼ぶことにした。 「虚栄の市」の主人公ベッキーと、よく似た名前だったので。 3作収録でしたが、私は「銀座八丁」が好きです。

Posted byブクログ

2009/10/04

直木賞受賞のシリーズの3作のうちの1作目  受賞作を読む為に 読み始めたけど  やっぱり 北村さんの作品は 品がよく好きですね 主人公の英子と運転手のベッキーさん 文武両得のベッキーさんの 立ち居振る舞いが かっこいい  そして 彼女の関わり方が  とってもスマートな感じで ...

直木賞受賞のシリーズの3作のうちの1作目  受賞作を読む為に 読み始めたけど  やっぱり 北村さんの作品は 品がよく好きですね 主人公の英子と運転手のベッキーさん 文武両得のベッキーさんの 立ち居振る舞いが かっこいい  そして 彼女の関わり方が  とってもスマートな感じで いいです 4.2です

Posted byブクログ

2011/11/23

北村薫の街の灯を読みました。北村薫の新シリーズ、ベッキーさんシリーズの1冊目でした。昭和初期が舞台の上流階級の女学生が主人公の物語でした。脇役として別宮さんという名前の女性(主人公がベッキーさんと呼んでいる)が登場します。主人公もベッキーさんも魅力的な設定で物語に引き込まれてしま...

北村薫の街の灯を読みました。北村薫の新シリーズ、ベッキーさんシリーズの1冊目でした。昭和初期が舞台の上流階級の女学生が主人公の物語でした。脇役として別宮さんという名前の女性(主人公がベッキーさんと呼んでいる)が登場します。主人公もベッキーさんも魅力的な設定で物語に引き込まれてしまいます。戦争が始まろうとしている暗い時代、少女から大人の女性になっていく主人公がいろいろな事件に遭遇します。それぞれの章では、北村薫らしい謎解きが用意されていて、そちらも楽しむことができます。今回、直木賞を受賞したこのシリーズの物語が順次文庫化されるのを楽しみに待つことにしましょう。

Posted byブクログ

2009/10/04

時代小説で推理小説なんだけど、両方が苦手な人でもあっさりと読むことが出来る一冊だろう。 この雰囲気がなんとも言えず、ほっとする。

Posted byブクログ

2011/09/18

国内ミステリを読まないので、北村薫さんの作品はほとんど読んでいないのだけれど、これは、昭和初期お嬢さま小説、と知って急に読みたくなって。もともと少女小説が好きなのでー。(あと、関係ないけど、「ナントカ邸」みたいなレトロ洋館を見ると、ここで暮らすお嬢さま、を想像してときめく・笑)。...

国内ミステリを読まないので、北村薫さんの作品はほとんど読んでいないのだけれど、これは、昭和初期お嬢さま小説、と知って急に読みたくなって。もともと少女小説が好きなのでー。(あと、関係ないけど、「ナントカ邸」みたいなレトロ洋館を見ると、ここで暮らすお嬢さま、を想像してときめく・笑)。確かに少女小説っぽくて、すごく好みだった。 いつまでもいつまでも読んでいたい感じ。ただ、やっぱりわたしはミステリ部分が苦手で、特に殺人なんてからんでくるととたんにゴシック風というか、いや江戸川乱歩風?になる気がして……。謎はなくてもいい、あっても「銀座八丁」の暗号通信くらいのかわいらしい謎で充分という感じ。細かい描写、たとえば、紅茶のカップがミントンでそのトルコブルーが美しいとか、白い皿に並べられた橙色の枇杷とか、村上開進堂のモカケーキとか、そういうところにいちいちうっとり。そして銀座と軽井沢に行きたくなり。続編の文庫化を首を長くして待ちます。あと、巻末に参考文献として挙げられていた本もいろいろ気になる・・・・・・。

Posted byブクログ

2009/10/04

昭和七年、士族出身の上流家庭・花村家にやってきた女性運転士の別宮みつ子。 花村家令嬢である英子はサッカレーの「虚栄の市」のヒロインにちなんで、彼女をベッキーさんと呼ぶ。 英子とベッキーさんのまわりで起こる様々な事件を、二人は持ち前の好奇心と知性で解決してゆく。 ベッキーさんがも...

昭和七年、士族出身の上流家庭・花村家にやってきた女性運転士の別宮みつ子。 花村家令嬢である英子はサッカレーの「虚栄の市」のヒロインにちなんで、彼女をベッキーさんと呼ぶ。 英子とベッキーさんのまわりで起こる様々な事件を、二人は持ち前の好奇心と知性で解決してゆく。 ベッキーさんがものすごく格好よいです。惚れます。 やくざ屋さんと戦ったり拳銃をぶっ放したり笑 英子もなかなかのやり手です。発想力がすごいですね。 話もおもしろいものが多かったです。

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2009/10/04

女子学生と美人の運転手さんというなかなか心ときめく組み合わせのレトロモダンなお話。 続き物らしいのですが続きはいつ出るの…!

Posted byブクログ

2009/10/04

再読。北村薫の真骨頂。知性と謎に満ちたもう一人の主人公、昭和初期という時代と文化、女性の心の有り様、純粋さを培養する穏やかな環境、そこここにある悪意、季節感のある世界、過去の文芸作品への愛、小さなものごとへの視線、手に取るような会話と生活、そして少々の謎。個人的には「円紫さんと私...

再読。北村薫の真骨頂。知性と謎に満ちたもう一人の主人公、昭和初期という時代と文化、女性の心の有り様、純粋さを培養する穏やかな環境、そこここにある悪意、季節感のある世界、過去の文芸作品への愛、小さなものごとへの視線、手に取るような会話と生活、そして少々の謎。個人的には「円紫さんと私」の方が好きですが、こちらの作品の方が作者の凄さが分かるような気がします。直木賞作品も楽しみ。

Posted byブクログ