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街の灯 の商品レビュー

3.8

211件のお客様レビュー

  1. 5つ

    33

  2. 4つ

    102

  3. 3つ

    54

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  5. 1つ

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2009/10/04

久しぶりに北村先生の本を読みました。 ミステリの要素は少々薄い気もしますが、昭和のお嬢様がたの世界の雰囲気が私にとってはすごく新鮮で楽しめました。 ベッキーさん素敵…!英子さんとのコンビもいい感じです。 日本語の美しさを感じさせられる小説です。

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2009/10/07

昭和7年、士族出身の上流家庭・花村家にやってきた女性運転手別宮みつ子。令嬢の英子は彼女をベッキーさんと呼ぶ。身の回りで起きる謎をベッキーさんの力を借りて推理してゆく。 うーん、普通かな。表紙素敵だけど。 英子のお嬢様ぶりが庶民のわたしにはちょっとむずがゆかったです。 ミス...

昭和7年、士族出身の上流家庭・花村家にやってきた女性運転手別宮みつ子。令嬢の英子は彼女をベッキーさんと呼ぶ。身の回りで起きる謎をベッキーさんの力を借りて推理してゆく。 うーん、普通かな。表紙素敵だけど。 英子のお嬢様ぶりが庶民のわたしにはちょっとむずがゆかったです。 ミステリーとしてはちょっと物足りない感じもありました。でもそれなりに面白かったけど。 ベッキーさんはなかなかカッコいいです。最後、英子の貧者に対する考え方をいさめる場面なんかよかったです。

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2009/10/04

非常に穏やかな文体で、上品な世界を描き出している。どこまでも謎に奉仕するというわけではないんだけど、時代設定とあいまってとても興味深い。 また、伏線を張り巡らせた周到なミステリでもある。特に表題作「街の灯」の、何気ない描写から真相が見えてくるあたり、とても驚いた。 最後まで安定し...

非常に穏やかな文体で、上品な世界を描き出している。どこまでも謎に奉仕するというわけではないんだけど、時代設定とあいまってとても興味深い。 また、伏線を張り巡らせた周到なミステリでもある。特に表題作「街の灯」の、何気ない描写から真相が見えてくるあたり、とても驚いた。 最後まで安定してたなぁ……。

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2009/10/04

安心するミステリー。 きれいな文章に包まれて、濁った感情が描かれる。 別宮さんが最期まで読めなかった。 この人の書く昔のお嬢さんはいい。

Posted byブクログ

2023/08/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

急に、昔はまっていた北村薫さんの本が読みたくなり、知らなかったこれを読んでみました。 私は北村さんの本を読むとき、いわゆる「謎解き」というかミステリーの部分はほとんど期待しません。 ……というと語弊があるけど、決して「つまらないから」という意味ではなく。 本当は謎解きの部分がむしろメインなのだろうけど、私にとってはそれはたまたまついてきたオマケのようなもので、極端な言い方をするとあってもなくてもよい。 ではじゃあ何が楽しくて読んでいるのかというと、作品の空気感とか、魅力的な登場人物を主に楽しみながら読んでいます。 「円紫さんと私」シリーズも、「私」の雰囲気が大好きでした。 そして、これ。 昭和7年が舞台…ということでした。 これから徐々にあの戦争への道を歩みつつある日本。 そんな(私から見れば)暗い時代でも、上流階級の人々は結構のほほんと暮らしているんだな、と思った。 でも時々「陸軍士官学校」とか「軍人」という言葉が出てきてドキッとするけど。 今回も人物が魅力的だった。 特に「ベッキーさん」。 なんとなく、最近までやってたドラマ「SP」に出てた女の人を想像してしまいましたが。「私」が、ベッキーさんを呼ぶダシにされたり、叔父さんを呼ぶダシにされたり、決して主役じゃないのが憎めなくてかわいかった。 続編もあるとのこと、読んでみたい。

Posted byブクログ

2009/10/04

大好きな北村薫さんの新シリーズです。またキャラクターの設定がとても面白いです。現代より前の時代設定なのもノスタルジックな感じがしていいです。ベッキーさんの素性・・気になります

Posted byブクログ

2009/10/04

覆面作家、北村薫氏の待望の推理シリーズ物。 今度は震災間もない大正の東京を舞台に士族出身のお嬢様の視点で描かれており、彼女の成長譚でもある。 彼女のお相手役はお抱え女運転手にして文武両道の麗人。 大正ロマネスクの香を感じる一冊。

Posted byブクログ

2009/12/31

北村薫さんの日本語は本当にきれい。そしてこの方のユーモアのセンス大好きです。このシリーズはこの一冊で終わりなのでしょうか?もっと読みたいなぁ。

Posted byブクログ

2009/10/04

昭和初期、上流家庭・花村家に運転手としてやってきた別宮みつ子。令嬢の英子は、サッカレーの『虚栄の市』の主人公にちなみ、彼女を「ベッキーさん」と呼ぶ。ベッキーさんとの会話をヒントに、英子は事件の謎を解いてゆく。 北村薫の新シリーズ。昭和初期が舞台となっており、当時の風俗なども楽し...

昭和初期、上流家庭・花村家に運転手としてやってきた別宮みつ子。令嬢の英子は、サッカレーの『虚栄の市』の主人公にちなみ、彼女を「ベッキーさん」と呼ぶ。ベッキーさんとの会話をヒントに、英子は事件の謎を解いてゆく。 北村薫の新シリーズ。昭和初期が舞台となっており、当時の風俗なども楽しめる。 日常の謎、温かい空気は健在です。

Posted byブクログ

2009/10/04

萌ちゃんから頂いた本です。 昭和初期の良き時代を舞台に、謎解きをするお嬢様と、宝塚を彷彿させる麗人ベッキーさんのお話。 ミステリー要素が薄いけれど、人が死んだり、犯罪の香りのしないミステリーというのも趣としては面白いなと思います。 すごく好きではないけれど、読み始めたからに...

萌ちゃんから頂いた本です。 昭和初期の良き時代を舞台に、謎解きをするお嬢様と、宝塚を彷彿させる麗人ベッキーさんのお話。 ミステリー要素が薄いけれど、人が死んだり、犯罪の香りのしないミステリーというのも趣としては面白いなと思います。 すごく好きではないけれど、読み始めたからには、このシリーズは完読してみたいな。

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