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ハゴロモ の商品レビュー

3.9

271件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2013/01/20

失恋して東京から故郷に帰ってきた女性が主人公。 哀しみや無力感から立ち直る過程が描かれている。 “ほわーん”とした雰囲気で話は進んで行き、 不思議な出来事が普通に起きていく。 故郷の持つ、人と人の繋がりは再生を育む。

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2012/12/27

吉本ばななの作品だなぁ、と思いました。 きれいで繊細なわかりやすい文章と、のどかな雰囲気、 やわらかくてホッとする恋。 衝撃を受ける様なおもしろさはないけれど、 心がホッと休まるお話です。

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2013/01/01

心が弱ってどうしようもないなってときに読みました。 話が特別に面白いという訳ではないけれど、なんだか優しい気持ちになれます。 ふんわりと癒されて、割り切れないことが増えていく人生にひと呼吸置けたと思います。素敵な本。

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2012/12/12

癒されたくて読んだら物凄く癒された。 少し息をつきたいというか、まさにほっとしたくて、 ばななさんの本が読みたくなって。 これは2年後くらいに読んでもよかったかもしれない。 でもばななさんと相性が良いのはきっとここ数年だろうから いまたくさん読んでたくさん泣かせてもらおうと思う。...

癒されたくて読んだら物凄く癒された。 少し息をつきたいというか、まさにほっとしたくて、 ばななさんの本が読みたくなって。 これは2年後くらいに読んでもよかったかもしれない。 でもばななさんと相性が良いのはきっとここ数年だろうから いまたくさん読んでたくさん泣かせてもらおうと思う。 川の流れみたいにゆったりしていて、 安心して身を任せて読んでいけました。 ありがとう。ハゴロモ。羽衣。

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2012/12/04

とても優しい物語。弱った心にじんとくる。 著者は弱った人にしか価値がないかもと言うけど心が疲れている人はたくさんいてその心をまるごと包む本著はすごく素敵だと思った。

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2012/12/03

「世の中には利用するっていう気持ちがなくてもいつのまにか人を利用してしまう人がたくさんいるからね。」 「代わりに東京には東京の、世界中のどこの場所でも同じような、独特の夢があり、包み込む幻想があるのよ。みんな、自分は外側にいると思っているけれど、土地の見ている夢からは、決して逃...

「世の中には利用するっていう気持ちがなくてもいつのまにか人を利用してしまう人がたくさんいるからね。」 「代わりに東京には東京の、世界中のどこの場所でも同じような、独特の夢があり、包み込む幻想があるのよ。みんな、自分は外側にいると思っているけれど、土地の見ている夢からは、決して逃れることができない。」 「それは、雨上がりの花びらにたまった水滴のような、透明な目だった。遠くを飛ぶ鳥を観ているときの、猫の目だった。」

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2012/11/09

私はよしもとばななの作品が好きではない。嫌いでもない。よく分からないから今日まで読んできた。でも、そろそろ卒業しようと思う。全体に散見される粗い言葉使い、登場人物にそぐわないセリフ…作品の世界を一瞬でぶち壊すこれらが私は嫌い。でも、読了後、いつもの生活がほんの少しだけ愛しく感じる...

私はよしもとばななの作品が好きではない。嫌いでもない。よく分からないから今日まで読んできた。でも、そろそろ卒業しようと思う。全体に散見される粗い言葉使い、登場人物にそぐわないセリフ…作品の世界を一瞬でぶち壊すこれらが私は嫌い。でも、読了後、いつもの生活がほんの少しだけ愛しく感じる、その感覚は好きだ。「世界はいつも私をふんわり包んでくれている」作品を通して伝わるこのメッセージに救われた。ありがとう。

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2012/08/21

大好きな本。登場人物がみんなあったかい。 人と人の繋がりが不思議な奇跡に繋がる、あったかい話。 サッポロ一番がどうしても食べたくなる!

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2012/08/16

「弱っているときにしか価値がないともいえるが、  弱っているときにじんわりとしみてくる気がする。」 とあとがきでご本人もおっしゃっていますが。 喪失して傷ついて弱ったあと、 再生と治癒を描いている一冊。 手にとって読んで、 自分が感じていることが 程度も状況も違...

「弱っているときにしか価値がないともいえるが、  弱っているときにじんわりとしみてくる気がする。」 とあとがきでご本人もおっしゃっていますが。 喪失して傷ついて弱ったあと、 再生と治癒を描いている一冊。 手にとって読んで、 自分が感じていることが 程度も状況も違うのに 投影できてしまって、 びっくりでした。 ほたるは、 愛人関係をずっと続けていた恋人に 別れを告げられ そのままふるさとに戻ってみた。 そこには、 自然も友達も父親も祖母も たくさんの記憶と感情がほたるをくるんでいく。 大切な彼との別れの場面、 「でも結局だだをこねているのは自分だけという状況に  追いつめられた。  ひとりで質問し、ひとりで答え、ひとりで文句を  言っているようなものだった。」 「つらいなあ、と私は妙に心静かに思った。  それはもう相談ですらないじゃないか、決定じゃないかと  足もとのたたみを見ながらじっと思っていた。」 なんだか、本当にぽろっと出そうになった。 私のこころのなかに ずーっとひっそりと、時に暴れたりしながら 住み続けているものと出会った気がした。 だけど、 大好きなのは あの時の私と あの時の彼でしかないのかもしれない。 今、もう一度出会えても それはそれで全く違った形の感情になるのかもしれない。 本当に立ち直ることって、 一回嘘のような答えを出して でもそれは自分で実行できなかったりして それを思い知って さらに時間とともに動いていくことなのかなあ。 この本を読んで、 ほたるに感情を重ねて なんだかそう思った。 間違いなく、今のわたしには必要な一冊でした。

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2012/08/10

落ちこんでいて、モヤモヤしていっぱいいっぱいな時、 これを読みます。 黒いモヤモヤが、すぅっと透明になって、世界がきれいに優しくみえてきます。優しくて前向きになれます。 ひんやりしてて静かで、霧がかかってるような、優しい小説 大好きです。

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