ちぐはぐな部品 新装版 の商品レビュー
数年前はつまらないと思い途中で読むのを止めてしまった小説だったのですが、最近本棚から引っ張りだして読んでみたら不思議ととても面白く感じました。これは私ごとのエピソードなのですが、以前より文章を読めるようになったのだなぁと、感動。 どの話も、オチがあって、風刺効き、訴えかけるものが...
数年前はつまらないと思い途中で読むのを止めてしまった小説だったのですが、最近本棚から引っ張りだして読んでみたら不思議ととても面白く感じました。これは私ごとのエピソードなのですが、以前より文章を読めるようになったのだなぁと、感動。 どの話も、オチがあって、風刺効き、訴えかけるものがあります。一つ一つが洗練されていて妥協していない感じに、作者のショート・ショートにかける情熱とこだわりがひしひしと伝わってきました。 とくに『壁の穴』という話が面白かったです。輝きに満ちた世界を次々目にするにつれ、今いる現実がちっぽけで劣っているように主人公には映ってきてしまったのかもしれません。現実逃避に溺れていくにつれて様子が豹変していくところは、読んでいて恐ろしさを感じました。私には、ナイフであけた穴から様々な景色を見ることに夢中になる行為は、現代のインターネットに没頭する人の姿にも似ていて、もしかして作者はこのことを見越していたのではないかと考えてしまいました。
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星新一の作品はどれも本当に面白い。この作品集の中だと特に「抑制心」が印象に残った。彼のショート・ショートは最後に思わずニヤリとさせられてしまう作品が多いので、外で読むとちょっとした不審者になりかねないのが嬉しい悩みだろうか。 本屋で見かけたらつい買ってしまう著者の一人。
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2012年8月24日読了。星新一のショートショート集。1972年発行の初版を2006年に装丁・活字などを新しくしたもの。「ボッコちゃん」などは随分読んだがこの本に納められたストーリーは私にとってはいずれも初見のものだった。ディックやシェクリイなどのショートSFを多く読んだ身からす...
2012年8月24日読了。星新一のショートショート集。1972年発行の初版を2006年に装丁・活字などを新しくしたもの。「ボッコちゃん」などは随分読んだがこの本に納められたストーリーは私にとってはいずれも初見のものだった。ディックやシェクリイなどのショートSFを多く読んだ身からすると、星新一のSFは軽く、宗教的・哲学的葛藤があまりないような気がして最近は読む気にならなかったのだが、後書きの「40年以上経っても古びない独特な文体」とのコメントには納得するところあり。「いじわるな星」「ネチラタ事件」「ヘビとロケット」あたりは結構好み。落語ネタや一発オチだけのショートショートでも「これはSFだ」と言い張るとSFになってしまうのは面白い。
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さすが星新一!安定感のある面白さ。 日常生活のふとした時に読みたくなるんだよね、SS。 『ちぐはぐな部品』というタイトルもどんぴしゃで好みです笑 表紙の色合いもいいよね、まさにちぐはぐ感出てる笑 スカッとしたいときには是非♪
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相変わらずの星新一。30篇にまとめられたSS集。 色んなテーマのSSがあってバラエティーや内容も豊富。 長さもバラバラなので星新一をとことん楽しめる一冊。
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「神」が秀作、ぐっとくる 「意地悪な星」はそこまででもない 「壁の穴」は時代を見通す先見の明というより、純粋に人間に対する鋭い洞察を感じる傑作 宇宙、未来、新発明を扱うシンプルで正に星新一に求めるショートショートという作品から、現代の寓話、昔話の再解釈、短編まで、星新一を一通り...
「神」が秀作、ぐっとくる 「意地悪な星」はそこまででもない 「壁の穴」は時代を見通す先見の明というより、純粋に人間に対する鋭い洞察を感じる傑作 宇宙、未来、新発明を扱うシンプルで正に星新一に求めるショートショートという作品から、現代の寓話、昔話の再解釈、短編まで、星新一を一通り楽しめるお得な一冊。これは買って損はない。 どうでもいいけど、SFでしばしば強調される「古さ」なんて個人的にどうでもいい。古さを感じないからいい作品なの?。 「電子頭脳」のどこが古いのか。「コンピュータ」よりも電子頭脳の方が圧倒的に味わいがある。コンピュータが古臭くなる時も遠くないだろうに
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[2011.10.15] “ムントは、なるべく人通りの少ない細い通りを選び、こそこそと、あの殺風景な地下室へと急ぐのだった。” (凍った時間) 星新一を初めて知ったのは高校1・2年生のときで、「どんな本が好きなの?」という問いに対するこたえでした。何系の話を書くひとなのかを...
[2011.10.15] “ムントは、なるべく人通りの少ない細い通りを選び、こそこそと、あの殺風景な地下室へと急ぐのだった。” (凍った時間) 星新一を初めて知ったのは高校1・2年生のときで、「どんな本が好きなの?」という問いに対するこたえでした。何系の話を書くひとなのかを尋ねたらちょっと困ってた覚えがあります。次に会ったのは高校3年生くらいのとき、NHKのショートアニメで。一筋縄ではいかない、すこしブラックなストーリー展開にとても引き込まれました。 大学1年の夏、文庫本フェアですこしどきどきしながら購入、しかしすぐに読むことはなく、2年後のきょう、ようやく読み終えました。 解説にも書かれているとおり、40年ほども昔に書かれた作品にもかかわらずいまでも新鮮味にあふれているし、まったく古くさくなく馴染みやすい文体に感銘をうけました。そんなに昔の本だなんて信じられないおもいです。 この本のなかで好きだとおもった作品の名前をリストアップしようとおもったけど、あれもこれも…となってしまったのでやめました。どれもとても読みやすく、何とも言えない思いがのこります。
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星さんの数ある話しのあちこちから集めたのが今回の「ちぐはぐな部品」だそう。なので、とってもSFな話しもあれば昔話やパロディもあり楽しめる一冊だと思います。 "ネチラタ事件"は笑わずにはいられませんでした。とくに面白かったです。 また、「そうくるか!」と思う...
星さんの数ある話しのあちこちから集めたのが今回の「ちぐはぐな部品」だそう。なので、とってもSFな話しもあれば昔話やパロディもあり楽しめる一冊だと思います。 "ネチラタ事件"は笑わずにはいられませんでした。とくに面白かったです。 また、「そうくるか!」と思うような"変な侵入者"や"陰謀"、なんとなく切ない気持ちになる"廃屋"などあり、とても良いです。 ただ、星さんを好きで前から色々と小説を読まれてる方は、何話か読んだことがあるのが入っていたのではないでしょうか。 。
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バラエティーに富んだ、30のショート・ショート。 とんちの効いた話が多くて、きちんとオチのついた話が多い。
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タイトル通り、さまざまなジャンルのショート・ショート集。 星さんのショートショートは3冊読んでるけれど、その中で一番 ジャンルがバラバラ。 SFよりも、童話や時代物が多いかな、って気もしましたー
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