ちぐはぐな部品 新装版 の商品レビュー
『きまぐれロボット』には一応「児童向けのSF」という枠組みがあったが、こちらはテンデンバラバラ、多種多様なショートショートが集められている。全編哀しみに満ちたSF巨編「凍った時間」、ナンセンスギャグが炸裂するファンタジー「恋がいっぱい」、欲深い男2人が痛快な大岡裁きでやりこめられ...
『きまぐれロボット』には一応「児童向けのSF」という枠組みがあったが、こちらはテンデンバラバラ、多種多様なショートショートが集められている。全編哀しみに満ちたSF巨編「凍った時間」、ナンセンスギャグが炸裂するファンタジー「恋がいっぱい」、欲深い男2人が痛快な大岡裁きでやりこめられる時代もの「名判決」などなど……このバラバラさ加減をそのまま書名の由来としたことまで含め、洗練されきった名匠の技巧が光る一冊。
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- ネタバレ
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【あらすじ】 事故により、脳を残して、全て人工の身体となり、ひっそりと一人で暮らしていたムント氏。訪ねてくるのは週一回の合成血液の配達人だけ。ある日、外の世界に繋がるテレビと電話が通じない。しかたなく外に出ることにしたムント氏。そこは動くものがなにひとつない世界だった。「凍った時間」ほか、29篇。SFからミステリ、時代物まで、星作品中とりわけバラエティ豊かなショートショート集。 【感想】
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昭和47年に初版されたものなんて信じられないです。まるで未来を予想しているかのようで曳引き込まれした。特に「凍った時間」「神」「鬼」「壁の穴」に引き込まれました。あと「シャーロック・ホームズの内幕」「恋がいっぱい」「最高の悪事」も面白かったです。10点をつけたいくらいでした。
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宇宙もの、発明もの、落語オマージュから宗教ものまでバラエティ豊かな作品群。 世界観の説明が常にスマートで惚れ惚れする。
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『凍った時間』『変な侵入者』『神』『ネチラタ事件』『鬼』『出入りする客』『壁の穴』がお気に入り。 『壁の穴』このナイフすごく欲しい!
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俺が生まれる前の本。 それなのにこの世界観凄いな。 宇宙や未来のことがごく普通に書かれている。 まるで自分が未来に行って見て来たかのように。 あんまり人類への皮肉めいたものはなかったけどことわざやフレーズを一つのストーリーにして書かれているのが多かった気がする。 ストーリー 事...
俺が生まれる前の本。 それなのにこの世界観凄いな。 宇宙や未来のことがごく普通に書かれている。 まるで自分が未来に行って見て来たかのように。 あんまり人類への皮肉めいたものはなかったけどことわざやフレーズを一つのストーリーにして書かれているのが多かった気がする。 ストーリー 事故により、脳を残して、全て人工の身体となり、ひっそりと一人で暮らしていたムント氏。訪ねてくるのは週一回の合成血液の配達人だけ。ある日、外の世界に繋がるテレビと電話が通じない。しかたなく外に出ることにしたムント氏。そこは動くものがなにひとつない世界だった。「凍った時間」ほか、29篇。SFからミステリ、時代物まで、星作品中とりわけバラエティ豊かなショートショート集。
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あとがき これは、新しい「あとがき」です… … 昭和61年6月 著者 …て、ええ!? 私がタイムマシンに乗っていたのか?
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オチが割とシンプルでブラックなものが多い作品集。だましていると思っていたら実はだまされていたとかいう、星新一らしい作品が多いのだけど、モテる男を拘束したのが婦人警官など、割とオチが弱い物が多い。 それもそのはずで、星新一としてはかなり古い作品が収められている模様。さらにいろんな名...
オチが割とシンプルでブラックなものが多い作品集。だましていると思っていたら実はだまされていたとかいう、星新一らしい作品が多いのだけど、モテる男を拘束したのが婦人警官など、割とオチが弱い物が多い。 それもそのはずで、星新一としてはかなり古い作品が収められている模様。さらにいろんな名作を下敷きにして、「あのオチは実は」というものもあり、星新一らしくない物も多い。
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星新一さんのショートショートはいつも皮肉が効いてます。 いずれも短いお話で、ちょっと空いた時間に読めるのが良いです。
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