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いつもの朝に の商品レビュー

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57件のお客様レビュー

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2012/12/30

沙羅は かつて1年間一緒に暮らした その男のことが好きだった その男は 沙羅の家族 父と母と姉を殺した男 そして沙羅は その男の妻が産んだ男の子を 我が子として育てた 彼を息子として育てること 彼の生きている姿を描くこと そして最後の時に一緒にいてあげること そのことで ...

沙羅は かつて1年間一緒に暮らした その男のことが好きだった その男は 沙羅の家族 父と母と姉を殺した男 そして沙羅は その男の妻が産んだ男の子を 我が子として育てた 彼を息子として育てること 彼の生きている姿を描くこと そして最後の時に一緒にいてあげること そのことで 自分の嫉妬により 家族が殺されたと感じる責任から 逃れようとしていたのかもしれない 子どもを殺されたら 親は犯人を許すことは出来ない 親を殺された子どもは 許せないことよりも途方に暮れる 親子はひとつだとしても 親と子は同じではない 家族の物語だけど 不自然な死が多く その死の理由を読んでいるような気がした

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2010/01/07

優秀な兄と出来の悪い弟・・・ 一見よくある兄弟のいつもの生活が ぬいぐるみの中から出てきた手紙で一変する 読み続けていくうちに こちらの心の中を掻き回すようなスリリングな作品。 良い歯車はいつも 良い方向へと向かっていくのだか゛ 良い歯車とはいったい 誰が決めるんだろう? ...

優秀な兄と出来の悪い弟・・・ 一見よくある兄弟のいつもの生活が ぬいぐるみの中から出てきた手紙で一変する 読み続けていくうちに こちらの心の中を掻き回すようなスリリングな作品。 良い歯車はいつも 良い方向へと向かっていくのだか゛ 良い歯車とはいったい 誰が決めるんだろう? そんな事を少し思い、 神様はきっと 誰の心の中にも住んでいて 自分を本当に出し切った時に初めて少し背中を押してくれる存在なんだろう なんてとこに共感を得ながら ドキドキで読み更けました。 是非読んでね

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2009/12/29

本筋は出生の謎をたどるミステリ、なのだけれど、それよりもこれは兄弟愛の物語、という気がする。ラストには感涙。 「人はどうして犯罪者になるか」というのもテーマのひとつ。素質なんだとか環境なんだとかいろんな考えが出てくるんだけど、「自分には犯罪者の素質がある」というので苦しむ少年の感...

本筋は出生の謎をたどるミステリ、なのだけれど、それよりもこれは兄弟愛の物語、という気がする。ラストには感涙。 「人はどうして犯罪者になるか」というのもテーマのひとつ。素質なんだとか環境なんだとかいろんな考えが出てくるんだけど、「自分には犯罪者の素質がある」というので苦しむ少年の感情が痛々しい。だからこそ、そこで「家族の支え」てのがものすごく感動路線に誘導するんだよなあ。 このタイトルも良いなあ。作中に同名の絵画が出てくるんだけど、これもイメージするとなんだかぞくりと来る雰囲気。

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2009/11/29

図書館で借りた。 顔のない少年を絵の中に必ず登場させる画家を母に持つ兄弟とその周辺の話。キリスト教に関係する名前が所々に使われていて、それが物語の中でしっかり使われていた。 あとがきにいい事が書いてあった。以下抜粋。 「あなたが手にする「ノンフィクション」が、実のところ、ほん...

図書館で借りた。 顔のない少年を絵の中に必ず登場させる画家を母に持つ兄弟とその周辺の話。キリスト教に関係する名前が所々に使われていて、それが物語の中でしっかり使われていた。 あとがきにいい事が書いてあった。以下抜粋。 「あなたが手にする「ノンフィクション」が、実のところ、ほんの一つまみの「事実」を虚構で練り上げた「作り話」でないことを祈っています。」

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2009/10/10

とても感動しました。 『重力ピエロ』を思い出すような内容でしたが、断然こちらの方がおもしろいです。

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2009/10/04

けっこうはまりつつある今邑彩さん。兄弟の出生にまつわるミステリー。ホントに中学生?とか突っ込みたくなるような部分はちょこちょこあるけど、ただ単に楽しめた。ラストはそこでしめるのか、ってかんじで。嫌いじゃない。ちょっと意外というか、内容に意表をつかれはしたけど。

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2009/10/07

残酷なお話。 兄弟、パーフェクトな兄とオチこぼれな弟、その二人が偶然にも残酷な出生の秘密を知ってしまう・・・ 弟が持つ今は亡き父からのプレゼントである熊のぬいぐるみの中から、「お前の本当の父親は俺だ」という手紙から始まるのは悪夢のような現実。 しかし、読後感はとてもよい。

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2009/10/04

400ページと云う分厚い本なのですが… 先が気になって気になって止められない。 おまけにサクサク読めるもんだから、3日で読み終えました。 しかも満足度100% 過去の惨劇に隠された真実が暴かれるとき… 家族愛、兄弟愛、心理描写に引き込まれます。

Posted byブクログ

2009/10/07

久々に今邑 彩さんの作品。図書館で見つけて嬉しくなりました。でも私が気づいてなかっただけで2年ほど前に出てたみたい。 感想はおもしろかった☆ラストは泣けました。沙羅さんかっこいい。 ★4.5くらい。 2008.11.20

Posted byブクログ

2009/10/04

はじめましての作家さんでした。 「本の雑誌」のお薦めで読んでみた。う〜ん面白かった〜!ってか怖かった〜。ドキドキした〜。そしてめちゃ切なかった〜。結構なページ数だったけど、次が気になってさくさくと読めました。

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