いつもの朝に の商品レビュー
亡くなった父からもらったクマのぬいぐるみから出てきた息子へ宛てた手紙。容姿端麗、文部両道で非の打ち所がない兄と、その真逆の弟。その手紙から、出生の秘密が暴かれ、次々と真実が明るみになるごとに、嫉妬、絶望、殺意が兄弟を苦しめる。あれほど禍々しいストーリーが浄化されたかのラスト。今回...
亡くなった父からもらったクマのぬいぐるみから出てきた息子へ宛てた手紙。容姿端麗、文部両道で非の打ち所がない兄と、その真逆の弟。その手紙から、出生の秘密が暴かれ、次々と真実が明るみになるごとに、嫉妬、絶望、殺意が兄弟を苦しめる。あれほど禍々しいストーリーが浄化されたかのラスト。今回、ゆっくり時間がとれず、途切れ途切れの読書となったが、できれば一気に読みたかった作品。とてもおもしろかった!
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初めて読む著者の作品だったが、読みやすい文体で一気に物語に引き込まれた。 母と弟、弟と兄、兄と母・・・。それぞれの関係性が軽妙な会話のやり取りのおかげでくっきりと浮かび上がる。 キリストとユダ、カインとアベルになぞらえた兄弟の葛藤。 やはり「殺人者の血筋」なんてものはないと思うし...
初めて読む著者の作品だったが、読みやすい文体で一気に物語に引き込まれた。 母と弟、弟と兄、兄と母・・・。それぞれの関係性が軽妙な会話のやり取りのおかげでくっきりと浮かび上がる。 キリストとユダ、カインとアベルになぞらえた兄弟の葛藤。 やはり「殺人者の血筋」なんてものはないと思うし、やはり産みの親より育ての親でしょ。 2016/03
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#読了。父親を事故で亡くし、画家の母と優秀な兄と暮らす優太。幼い時からそばに置いていたぬいぐるみから、父と名乗る男からの手紙が出てくる。兄弟の出生の秘密とは・・・初読み作家でボリュームがあったが、一気に読めた。既にお亡くなりになっていたとは残念。
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予想しない展開で、後味は良い感じ。 ラスト、衝撃でした。優太、強いなぁ。 桐人は、幸せだったのでしょうか。
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優等生の兄と落ちこぼれの弟。だけど兄のあまりの優秀ぶりに裏がありそうと思ってたら、やっぱりありましたね。真実が分かってからはホラーミステリーっぽくなかったですが、最後まで飽きずに読めました。母親が我が子だからって次男のことを悪く言い過ぎなのは気になりました。昔の自分に似てるからっ...
優等生の兄と落ちこぼれの弟。だけど兄のあまりの優秀ぶりに裏がありそうと思ってたら、やっぱりありましたね。真実が分かってからはホラーミステリーっぽくなかったですが、最後まで飽きずに読めました。母親が我が子だからって次男のことを悪く言い過ぎなのは気になりました。昔の自分に似てるからってねぇ・・・「ニキチビ」とか「ゴキブリ」はないわー。優太くん、よくグレなかったよ。
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宗教に関する部分が薄っぺらすぎるのと、設定や感情に無理があるけれど、嫌いじゃないです。さらさら読めるので気分転換に。
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★5にしようか迷いました。 キャラクター設定がよくて、読み進みました。 ラストも良かった。 このかたの新しい作品が読めないのは、とても残念です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
通勤の往復+アルファの時間で読んでしまった。 分厚いのに、一気読み。 飽きさせない展開。 読みやすい文章。 カインとアベル、キリストとユダ、傲慢と怠惰。 沙羅の神についての解釈は、共感する。 桐人の想いは、切ない。 優太は単純なんだけど、強い。 お兄ちゃん思いで、泣いちゃった。 つらい内容なのに、終盤の救いのある話でよかった。 親指と人差し指の間、気になっちゃうなぁ。
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長編だけど、中だるみせずに一気に読んだ。ドロドロしたサスペンスと思っていたら、母と息子、兄弟、幼馴染との愛がいっぱいのヒューマンドラマ。ヨシさんというおばあさんとのエピソードも良かった。 この人のミステリー、他のも読んでみたい。
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二段組×400頁越えも気にならないほど没頭して一気に読んでしまいました。初っ端からゾクゾクくる怖さと不安感から、結末も酷いのかなと思いきやスカッとするほど綺麗にハッピーエンドでした。どんでん返しを味わいたい人にオススメです。
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