BT'63(上) の商品レビュー
病気をして家に戻ってきたと思ったら不思議な体験をする。 何があったのだろう? 亡くなった父の若いころの様子がわかるなんて。 トラックの鍵がまさにカギだったんだけれど。 いい過去ばかりではなかったけれど、父の昔の姿を垣間見れたのはそれはそれでよかったのではないだろうか。 不思議な縁...
病気をして家に戻ってきたと思ったら不思議な体験をする。 何があったのだろう? 亡くなった父の若いころの様子がわかるなんて。 トラックの鍵がまさにカギだったんだけれど。 いい過去ばかりではなかったけれど、父の昔の姿を垣間見れたのはそれはそれでよかったのではないだろうか。 不思議な縁って存在するもんなんだろうな。
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序盤は、個人の精神的な内側の世界の旅かしら。。。と思ったが、 父の怒濤のような人生のまっただ中に意識が飛んでしまうという破天荒な話だった。 過去の父が関わってきた会社やそれに関連する事件。 現在の自分の病気と離婚。それからの打開策。 それを父の過去に関わった人たちから...
序盤は、個人の精神的な内側の世界の旅かしら。。。と思ったが、 父の怒濤のような人生のまっただ中に意識が飛んでしまうという破天荒な話だった。 過去の父が関わってきた会社やそれに関連する事件。 現在の自分の病気と離婚。それからの打開策。 それを父の過去に関わった人たちから助けを得ながら、探っていく。 後半へ~
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父の過去を辿る息子の話。いい所で切り替ってしまう父と息子の一人称に慣れないうちは苦しみますが、段々気にならなくなり、そこから一気に下巻へ突入です。流石は直木賞作家です。
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2011/11/20-2013/01/20 過去をひきづりながら懸命に生きている男女が乗り込んでいる運命の宇宙船、それが「BT21」である。これが「BT'63」にどうつながるのか、心が揺れる。
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まだクロネコヤマトの宅急便も佐川のお兄さんもいない時代の運送会社の話。 死んだ父親の服を着て過去にタイムスリップ、、というのはちょっとSFチックだったけど、その時代をそのまま書くよりも、現代と過去を行ったりきたりとしたほうがよいような気がするので、仕方がないのかな。。。 最後に大金を社長の娘と主人公(の父)が見つけるけど、お金好きそうな社長の娘があっさり引き下がってるのがちょっとあれ?と思ったけど、彼女も恋人を亡くして変わったのかもね。
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文庫本で上下巻に分かれた長編作品ですが、 主人公の意識が過去と現代を行き来するという不思議な設定の物語です。 過労によって精神を病み、 数年に及ぶ闘病からようやく回復した大間木琢磨。 闘病中に妻も財産も失った琢磨が、 押入れの奥にしまってあった亡き父親の制服に袖を通すと、 目の...
文庫本で上下巻に分かれた長編作品ですが、 主人公の意識が過去と現代を行き来するという不思議な設定の物語です。 過労によって精神を病み、 数年に及ぶ闘病からようやく回復した大間木琢磨。 闘病中に妻も財産も失った琢磨が、 押入れの奥にしまってあった亡き父親の制服に袖を通すと、 目の前に広がったのは40年前の風景だった。 父親である史郎が若い頃に体験した運送会社での新事業開発や、 倒産しかけた会社の経理担当として奮闘する熱い仕事ぶりなど、 琢磨の記憶にある父親とはかけ離れた姿や成り行きが明らかになって行く。 しかし、倒産しかけた運送会社をなんとか立ち直らせようと頑張る父・史郎に対して、 次々と暗い影が押し寄せて来る。 呪われたボンネットトラックBT21号の運転手四人が次々と殺され、 史郎が再建をかけて精魂を注いだ新事業も様々な出来事で立ち行かなくなって来る。 昭和の世代を必死で生き抜いて来た父親と、 仕事で精神をすり減らせながら喘いでいる息子との時空を超えた絆が深まって行く。 著者が銀行出身者だということもあって、 今まで読んだ作品は「銀行」が舞台となったものが多く、 融資に関する意外な内情や出世レースといったものが題材として取り扱われていました。 今回読んだこの本も主人公の父親が運送会社の経理を担当しており、 新規事業を立ち上げるために主力銀行へ融資を依頼するシーンが登場します。 この時に銀行の融資係として対応した男性が、 その後物語の鍵を握ることにもなりますが、 このあたりはさすがに池井戸作品ならではだなと感じました。 しかし、それ以上に謎解きや推理を含んだストーリー展開が絶妙で、 昭和30年代の東京を舞台に繰り広げられる様々な出来事は、 ストーリーに深く結びついているボンネットトラックとともに次々と現れます。 昭和30年代生まれの私には懐かしい雰囲気をかもし出していました。 主人公が激務によって精神を病んでしまったあたりは現代の風潮を思い浮かべますし、 主人公の父親が奮闘する姿は高度成長期の影となった人々をほうふつとさせていて、 まだまだ戦争の影が残っていた昭和の時代を思い浮かべました。 いつもながら池井戸さんの作品で描かれている人物は個性的ですが、 ただ単に「良い人」「悪い人」という区別ではなく、 人はそれぞれ良い面と悪い面とを併せ持ったものなんだということを感じさせられます。 そういう”人間臭さ”が漂う登場人物が多いのも、 私が池井戸作品を次々と読み漁ってしまう要因のひとつなのかなと思います。 読み終わた時に親子の絆を感じながらも、 人間の心の怖さや悲しさや哀れみをも感じてしまう作品でした。 じっくりと読み応えのある小説をお探しの方にオススメです。
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初期の池井戸作品。そのためミステリー色が強い。一台のトラックについて過去と現在とで謎をおいかけていく。特に下巻はテンポも早く、ページをめくる手がとまらなかった。
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上下巻合わせてのレビュー。 今までの池井戸潤との作品とは一線を画す作品。 琢磨の自分探し、史郎の生きざま…。 胸が苦しくなるシーンが多いが、とにかく次が気になってしまう。 最後はせめてものハッピーエンドで心が救われた。
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池井戸潤氏の作品を読み漁ろうと手にした作品。 ビジネス社会を舞台にした他の作品とはなんとなく雰囲気の異なる作品で、なかなか読みすすめるのが難しかったが、リズムがつかめてくるとどんどん惹き込まれてます。 早く下巻に進みたい気持ちでいっぱいになりつつ、新しい本の入手でどうやりくりしよ...
池井戸潤氏の作品を読み漁ろうと手にした作品。 ビジネス社会を舞台にした他の作品とはなんとなく雰囲気の異なる作品で、なかなか読みすすめるのが難しかったが、リズムがつかめてくるとどんどん惹き込まれてます。 早く下巻に進みたい気持ちでいっぱいになりつつ、新しい本の入手でどうやりくりしようか悩んでます。
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ミステリーなのだろうか。下田が急すぎる。これからどういうのかが想像つかない。目線が1節ごとにかわるが、タイミングも良くあちらこちらに行っているという印象はあまりない。BT63の意味はまだ分かっていない。
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