BT'63(上) の商品レビュー
強く引き込まれるストーリー展開であった。下巻を読むのが楽しみだ。何処か百田尚樹の「永遠のゼロ」に似ているような気がする。
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2003年に刊行された「BT'63」を文庫化するにあたって分冊した上巻。 この本の特徴をひとことで言えば、「池井戸潤らしくない!」。もちろんいい意味で言ってます。 著者の多くの作品は、銀行を中心とした企業を舞台に繰り広げられるリアルな人間ドラマです。銀行員としての自...
2003年に刊行された「BT'63」を文庫化するにあたって分冊した上巻。 この本の特徴をひとことで言えば、「池井戸潤らしくない!」。もちろんいい意味で言ってます。 著者の多くの作品は、銀行を中心とした企業を舞台に繰り広げられるリアルな人間ドラマです。銀行員としての自らの経験を最大限に活かしつつ、魅力的な登場人物たちが活き活きと躍動する痛快なストーリーで、読み飽きることがありません。 この作品でもその才能は遺憾なく発揮されていますが、舞台設定がぶっ飛んでる! 詳しくは書きませんが、あるものをハブにして現在と過去を行ったり来たり…。 常識ではあり得ない設定にもかかわらずグイグイと引き込まれてしまうのは、やっぱり人間がしっかり描かれているからだと思います。 では、下巻も主人公と一緒に現在と過去のタイムトラベルを楽しみたいと思います。
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池井戸潤のBT’63を読みました。 主人公の大間木琢磨は心を病んで2年間の闘病生活をおくり、妻にも去られてしまった36歳です。 琢磨が5年前に亡くなった父親大間木史郎の遺品であるボンネットトラック(BT)のキーに触れたとたん、琢磨の頭の中に史郎の若き日の記憶が流れ込んできます。...
池井戸潤のBT’63を読みました。 主人公の大間木琢磨は心を病んで2年間の闘病生活をおくり、妻にも去られてしまった36歳です。 琢磨が5年前に亡くなった父親大間木史郎の遺品であるボンネットトラック(BT)のキーに触れたとたん、琢磨の頭の中に史郎の若き日の記憶が流れ込んできます。 昭和30年代の世相の中で、史郎の勤め先での仕事ぶり、悲しい恋の物語、闇に生きる日陰者たちとの関わり、そういった出来事が語られます。 琢磨は流れ込んできた記憶を辿りながら、その記憶が正しいものなのか調べていくことになります。 殺人事件に関わってしまったBT21は本当に呪われたトラックなのか、それとも... 父親の青春時代を探っていく旅は、自分のルーツを見つける旅になるのでした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
なんなのー!今までの池井戸作品と違う。 池井戸さんにどっぷり浸かっている友人より回ってきた本。 怖くてついつい皆さんのレビューをチラチラ見てしまう。 BTってボンネット・トラックの略なのか! ちょっと「1Q84」と重ねてしまったのは私だけか。 仕事のストレスから精神を病んだ琢磨。治ったと言われたものの、仕事も妻も失いぼんやりとした日々を過ごす。 ある日、亡くなった父が仕舞いこんだ荷物を見つけた琢磨。その中には母も知らない父の過去の遺物が入っていた。 それを手にしたとき、現代の琢磨と過去の父が交差する。 琢磨の不安定さ、BTの不穏な空気、鏡子に忍び寄る暴力夫、暗い組織の暗躍、下田の隠し金300万の行方、相馬運送に迫る危機。 琢磨の時代に結果が出ている出来事もあり、どうしてそんなことに?っていうドキドキ。 なにもかも不安。描写も気持ちが悪い。 なんなのー。
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現代と過去の出来事が交錯して、今後どのような展開になるのか…全くよめない。どの登場人物も薄暗い過去があって、ゾクゾクした恐怖を感じさせるミステリー。
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池井戸さんの作品の中だと異色。 サラリーマン生活で精神を病んでしまった主人公が、すでに死去している父親の半生を体験していくという内容。ファンタジーチックな一面がある。 昭和の時代、運送業に携わっていた父親は経営が傾いていた会社をなんとかしようと、孤軍奮闘する。そんな中から、宅配便...
池井戸さんの作品の中だと異色。 サラリーマン生活で精神を病んでしまった主人公が、すでに死去している父親の半生を体験していくという内容。ファンタジーチックな一面がある。 昭和の時代、運送業に携わっていた父親は経営が傾いていた会社をなんとかしようと、孤軍奮闘する。そんな中から、宅配便という新たな事業を始めるスタート地点まで辿り着いた。 このあとの展開やいかに。
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呪われれたトラックBT21を通して父の過去を垣間見る でもなぁ 池井戸潤は、やっぱり半沢直樹や空飛ぶタイヤみたいな社会派サスペンスの方が面白いですね それらと比べると。。。。。。
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今回も不屈の中間管理職が登場するが、その息子が時空を超えて関わっていくところが斬新。昭和30年代の風景や当時のトラックの描写が生々しく表現されていてリアリティがあります。 成沢と猫虎の存在がとても不気味に演出されていますね。 下巻、すぐに読みます。
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過酷なサラリーマン生活の中で心を壊してしまい、挙げ句離婚した主人公・大間木琢磨。実家に戻り、ある日、今は亡き父親の勤めていたという運送会社の制服を着たことから、不思議な体験をする。BTとはボンネット・トラックの略。BT21というトラックが、昔、父親の仕事・人生を翻弄させたトラック...
過酷なサラリーマン生活の中で心を壊してしまい、挙げ句離婚した主人公・大間木琢磨。実家に戻り、ある日、今は亡き父親の勤めていたという運送会社の制服を着たことから、不思議な体験をする。BTとはボンネット・トラックの略。BT21というトラックが、昔、父親の仕事・人生を翻弄させたトラック。若かりし頃、拓摩が生まれる前の父親の足跡を辿りながら、父親の視界が、琢磨とかぶさって見えてくるとともに、色んな事件や問題に巻き込まれていく。下巻は、どのような展開になっていくのか?
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大間木琢磨は父の残した鍵を手にした途端、 40年前の若き父が運送会社で働く時代を目の当たりにする。 迫る危険、秘めたる恋の結末を知るべく、父の足跡を追い始める。 内容は琢磨と若き日の父史郎の2視点で交互に描かれる。 ファンタジー要素も取入れ、これまでの著者の作品とは大きくその趣...
大間木琢磨は父の残した鍵を手にした途端、 40年前の若き父が運送会社で働く時代を目の当たりにする。 迫る危険、秘めたる恋の結末を知るべく、父の足跡を追い始める。 内容は琢磨と若き日の父史郎の2視点で交互に描かれる。 ファンタジー要素も取入れ、これまでの著者の作品とは大きくその趣が異なるが、 読者の期待を裏切ることは決して無く、物語の世界に引きずり込まれた。 ハッピーエンドを期待しつつ、下巻を楽しみにしたい。
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