照柿(上) の商品レビュー
主人公の職場の工場の描写が、カミュの異邦人を彷彿とさせる。 あー熱くてむしゃくしゃしてわけ分からなくなって、衝動的に人殺しもするよねー、みたいな。
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終了日:2010・5・26、なんというか、怖かった。 マークスの山の時の物理的恐怖(人の生き死に)より、合田がどうするのかってハラハラする、人一人の行き先に不安を募らせる時の恐怖。
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表現のうまさに感動。普段何気なく思ってることを、 活字で表現されると、読みながら心の中で「あるある」連発。 下巻でどう展開するのか楽しみである。
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単行本版は既読。高村薫作品で最も愛する1冊。 もう何度読み返したことか。 高村女史の作品は文庫本化にあたって大幅に改定されるんで 未読だったこちらを読んでみた。 冷血下巻の図書館順番待ち中でもあったので。 元より読みやすくなっている気はする。特に違和感なし。 いやー久しぶりに...
単行本版は既読。高村薫作品で最も愛する1冊。 もう何度読み返したことか。 高村女史の作品は文庫本化にあたって大幅に改定されるんで 未読だったこちらを読んでみた。 冷血下巻の図書館順番待ち中でもあったので。 元より読みやすくなっている気はする。特に違和感なし。 いやー久しぶりに読むとあまりに官能的でびっくりするね。 他作品には無い生臭さ。全編に汗の匂いがするような。 合田雄一郎を愛してやまないのだけれど この作品の彼が人間臭くて一番好きなんだよね。 さてと 下巻に出てくるハズの秦野のとの手本引きのシーンは改定してるくだろうか。 大好きな場面なんで弄っていて欲しくないんだけど。 不安と期待を胸に下巻へと進む。
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マークスの山→レディージョカー→照柿。 レディージョーカーで所轄にいる経緯が分からなかったけど、そうか、合田雄一郎のアンニュイは照柿から既に始まっていたのか。
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合田は電車事故に遭遇し、出会った美保子に一目惚れする。彼女は合田の幼なじみ達夫とも関係があり・・・ いろんな意味で濃ゆい、そして暑苦しい。 ところで、合田ってこんな人だったっけ。
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現在版罪と罰ということであったが、原書を読んでいないのでなんとも言えない。 人間の深層心理を深く描写しようという試みは非常に興味深い。
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ひっさびさの高村薫さま。 「リヴィエラを撃て」と「神の火」がすごく好きでした。 このシリーズ初めてなんだけどいきなり第二弾から入ってしまった・・。 相変わらず活字びっしりのうだうだ長い話だけど、心理描写がものすごいので、飽きずに読めます。 高村薫さまじゃなかったら工場労働者のとある一日、みたいなこの前半100ページくらいのこれ、ここですでに投げ出している気がしますね。 これを読ませる時点でこの人はすごいね。 まぁ読むのはすっごい時間かかりますけど。 下巻も気長にいきますよ。
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十年以上前だと思うが著者の作品は「リヴィエラを撃て」「マークスの山」「黄金を抱いて飛べ」など数作は読んだ。 ただ、小生には敷居が高いという印象でしばらく遠ざかっていた。 久しぶりに読んでみて、やはり敷居が高かった。 ミステリーの書き方の本を読んだ事があるのだが、その中で印象深かったのが 1.書き出しから面白く読めるようにする。たとえば冒頭に「死体を転がせ」とよく言うらしい。 2.スピーディーさを出すために「主人公を走らせろ」だそうだ。 この二点に限っていえば、本作で意識して書いてはいないだろうなと思う。 きっと、ミステリーというより小生には苦手な純文学的要素が強いのだろう。
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